みなさんこんにちは✨
今日も当サイトを見に来てくださりありがとうございます✨
一昨日の記事にはTwitter含めていくつかの励ましや労い、応援をくださりありがとうございました。ようやく登校を再開した息子でしたが、やはりクラス内で陽性となるお子さんが増えたようで今度は学級閉鎖となりました😩辛いなぁ。だけど息子のメンタル維持を最優先に、何とか乗り切りたいと思います。
さて、今日は前回からの“英検”繋がりで、息子が英検3級の勉強中に気づいた課題について提起したいと思います。
これは息子の“特性”によるものでしょうか。それとも独学で英語を学び始めた“経験の少ない子供”だからでしょうか。それは今の私にはまだ分かりません。
だけど息子にとっては英語学習の“壁”であることは間違いないです。学習上でのこの種の壁は、“UDフォント”を採用することによって防げるのだと知りました。英検側にも早速問い合わせてみましたが…。
UDデザインとは、全ての人が暮らしやすくなることを目指したデザインです。フォントを変えることで子供の困難が変わるならば、それはすぐにも取り入れて欲しい。それは全ての人の利益になるはずなのです。
UDフォントの必要性
息子の混乱
少し前の話です。息子がこの冬、英検3級に向けた勉強中に軽いパニックを起こしていました。そこから私は英検における重要な課題に気がつきました。
その問題はこれでした(↓)。
この問題を見て、息子は混乱。半泣きでした。
これは“favorite”と“activity”だと思うのに、どうみてもそう読めない…
私は息子に教えました。安心しなよ、あなたはきちんと分かっている。そんな気持ちで言いました。
これはね、『v』なんだよ。favoriteとactivityで合っているよ😊
だけど息子は受け入れることはできませんでした。彼は一気に大爆発を起こしました😭
なんでーーーーーーーー!!!
『v』って言うのは!!!下が!!尖っているものなの!!!
どうしてこれが『v』なの!!!全然違う形だよ!!ほら、テキストのアルファベットの一覧だって『v』はこんなに丸くないよ!!!こんなの全然vじゃない!!!
そう言われると、全くおっしゃる通りなのです。
大人はさ、色々なものを見てきた経験があるからこれに違和感を感じないのかもしれません。なんとか脳内変換をしているのよね。
だけど息子が言う、『vは下が尖っているもので、丸くはない』。これって本当に本当に息子がおっしゃる通りの事実だよな!と私は強く驚きました。ハッとしました。
そうだよ、『v』は丸くない。実際英語のアルファベットのテストで『v』を丸く書いたらどうなる?見過ごしてもらえるだろうか?子供の書字の“止めハネはらい”にも厳しい日本教育はきっと許してくれないに違いないぞと思ったり。だったらどうして問題文はこんなフォントで書かれているの?私の頭はここからぐるぐる悩み始めていきました。
英語学習それ自体には不要な壁だ
ここでもう一度、先ほどの問題文を見てみましょう。
混乱する息子を落ち着かせながら、改めて『なるほどね…』と強く思った私です。皆様はいかが思われますか?私はこれを、“英語学習それ自体とは全く別の次元の壁”であるなと感じました。
こんな壁は『英語を習得する』という目標においては不要です。
感覚にも多様性があることが浸透しつつある昨今です。だけどこれは多様な人に優しくないな、という印象です。
もちろんフォントデザインとしては構いませんよ。素敵な字体だと思います。だけどこのような判別しづらい(と感じる人がいる)フォントというのは、多くの人が英語学習の節目として受験する、さらに大学入試の外部試験としても利用される“英検”において使用されていることは好ましい状況ではないと思えてきました。
英検側に伝え、相談してみる必要があるだろう。
私はそのように考えました。
ちなみに、これについては夫にも意見を聞いてみました。
TOIECなんかではもっといろんなフォントが出るけどね。慣れなんじゃないの?
ほんまによ。あなたは自分の理解が及ばないからと言って、息子の生きづらさを代わりに引き受けられるわけでもないのに、他人の困難を『軽視』するのはいかがなものか?
私は自分の考えを言いました。
この頃はもう、読字に困難がある人は試験時間の延長が認められたり、書字に困難がある人はパソコン入力の解答だって認められる時代になってるじゃん。色々な困難を抱える人がいるけれど、その人たちはこれまで学びづらさや力の発揮のしづらさなどに苦しんできたはず。だけどその人たちは決して『サボっている』わけじゃなくて、本当は誰よりも頑張っている可能性があるはずで、だから対応が必要なのよ。
読めない方が悪いなんて言えないって。だって息子は英語が読めるもの。努力してきてるもの。
読めない方が悪いとするのは、それは視力の低い人にメガネをかけて受験することを認めないのと同じこと。メガネがあれば読めるのだから、適切に配慮をすれば済む話。これはそういう話だと私は思う。
私だって、視力は良いけど日本語でも書道家の達筆は読めないし、そのフォントで試験問題を作られたら学力とは別の問題で解けないでしょ。
英検は学力をはかる試験なのだから、可読性は担保しないといけないはずだ。
おっしゃる通り、時代が変わっているんだったわ💦
デザインや芸術としてのフォントならどんなのでも良いけどね。だけど学力確認の試験においては、判別しにくいと感じる人がいるフォントの使用は避けるべき。
そういうことは、気づいた人が言わなくちゃいけないね。
とまあ、我が家ではそんな話題が展開しました。
UDフォントの導入を期待します
息子は“v”というアルファベットを知っているのに、今回見たものがこれまで学習してきたそれと違っていたため読めなかったか、もしくは未知の文字だと思って混乱したのだと思われます。
そんな無用な混乱を避けるために最適なのが、“UDフォント”というものです。
UDは“ユニバーサルデザイン”の頭文字。
世の中には年齢や性別をはじめとし、文化・宗教、車椅子を利用される方、ベビーカーを押す人や妊婦さん、視覚や聴覚やそのほか外観では分かりづらい障がいをお持ちの方など色々な人が生活します。
ユニバーサルデザインとは、こういった違いや個性、状況に関わらず、誰もが利用しやすく暮らしやすい社会となることを目指して提供される考え方で、その導入はすでに身の回りにも溢れています。ユニバーサルデザインの考え方は、以前、息子が小学校でも学習したと言っていました。子供世代は特に、必ず備えるべき教養です。
そんな誰にも見やすい“UDフォント”は、すでに教育現場での教材にも導入されていると聞いています。
ならば英検もどうか導入して欲しい。
問題文がUDフォントだったなら、息子は無用な混乱をしなくて済むはず、済んだはず。そう思えてきてなりません。
そんなわけで私は早速英検の問い合わせ欄から、要望として伝えてみました(↓)。
これについては、お返事も既にいただいております。こんな感じでビシッとね(↓)。
通常の問題冊子での受験が難しい場合、検定へお申し込みいただく際に、「受験上の配慮」の申請をしていただくことが可能です。以下URLより「受験上の配慮要項」をご確認いただけます。
【従来型英検 受験上の配慮(旧:特別措置)について】https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/#anc04
英検からのお返事より抜粋
だけどその配慮の申請には『医師の診断書』、もしくは『受験者が通学している学校長等による近況報告書』が必要で、強めに赤字で『保護者作成の状況報告書は原則受け付けできかねます』と書かれているのは何か理由があるのだろうか?
だけどさ、申請すれば英検は“点字”でも受験することが可能みたい✨リスニングも、テロップをつけてもらうことができるんだって✨いいじゃん、英検!
それならフォントの変更もできそうだけど、それは無理ってことなのかな?これから検討だけでもしてもらえるとありがたいのだけれど。
なんというか、息子のように外からは分かりづらい生きづらさを抱えているケースには、支援の理解がまだ及ばないのかなという印象を受けました。発達障害も知的障害を伴わないケースでは、“ちょっと”努力したら改善しそうに見えちゃうことが根底にあるかもしれません。その“ちょっと”が“全然ちょっとじゃない”こともあるんだけどね…。
だけどまぁ、要望としては伝わったようです。お返事の後半ではこんなメッセージをいただきました(↓)。
また、このたび賜りました、「英検の問題用紙に、多くの受験者が判別しやすいユニバーサルデザインのフォントを採用してほしい」というご意見につきましては、英検受験者様の保護者様の貴重なお声として承らせていただき、受験者様にとってよりよい受験環境を目指すため、今後の参考とさせていただきます。
英検からのお返事より一部抜粋
ゆっくりでもいいから、しっかり検討して欲しいと思っています。
ちなみに今回の息子のようなケースは他のお子さんでもあるようです。下記のブログにはとても強く共感しました(↓)。
上のブログのケースでは、そんなことで“苦手意識”を植え付けられてしまうなんて可哀想すぎるだろ!と感じました😭
これこそまさに、困難を抱える人の自己肯定感が伸びない原因なのです。そんな原因になりうるものは、一つずつ無くしていきたいところです。
この件について、ご意見などがありましたらどうか多角的な視点から聞きたいです。よろしくお願いいたします。
また、この記事に共感をいただきましたら、SNS等でもシェアしていただけると嬉しいです!
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