みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
今日はごく最近の、私の愛息子の成長の様子などを記録しようと思います。親から見て、贔屓目をなしにしたとしても、最近の息子の成長は著しいと感じています。本当に頼りになる子です。その頼もしさは多面的に感じていますが、今日は特に彼の家事能力について記録したいと思うのです。
我が家の息子は現在14歳、中学2年生の学年です。
息子は小学6年生の春から学校に行くことを辞めてしまい、ダンゴムシ状態を長く継続してきています。そのような中、我が家では、一つの方針を打ち出しました。
“働かざる者食うべからず”
私と夫が息子に家事を教えることを試みたのが、もう2年半ほど前になるでしょうか。
もちろん最初は難航しました、悲しいほどに。
だけどそれでも。
私は息子に家事を教えることを諦めないように努めました。何度でも、あの手この手で促しました。
そうするうちに、息子は平日の昼食を、自分でインスタント食品の調理をして食べるようにもなりました。このことは、私の外出控えの終わりを感じられた出来事でした。
それからまたしばらく経ち。
彼はさらに飛躍的に成長を遂げています。
昨年は、私が大型ドライバーとして働いており、慣れるにつれて仕事が増え、家をあけることがかなり多くなりました。朝は始発の電車で出かけていき、大型車に乗り関東一帯まで出かけました。そうして帰宅が20時や21時という生活が続きました。夫が在宅勤務で家にいれば子供達の夕食は夫が担当していましたが、コロナ禍もとうにあけ、夫が出勤する日数もだんだん増えていきました。段々と、作り置きの夕食でも対応できなくなっていました。
そんな折、私は息子に提案したのがこの秋です。
今日はお父さんもお母さんも帰りが少し遅いので、夕食の準備をお願いできる?
妹が学童保育の送迎で19時前には帰ってくるから迎え入れて、それから2人でご飯を食べてほしいの。
え、おれがやるの?
そう、今のあなたならきっとできると思う。安全に2人で過ごしていてほしいの。
…わかった。冷蔵庫に何がある?
息子が初めて作ってくれた夕食は、彼の渾身の力作でした(↓)。
手羽元の照り焼き。きんぴらごぼうとサラダまで!
ごぼうとにんじんとレタスとかは家にあったけど、手羽元は夕方にスーパーで買ってきた。
結構大変だった。夕方の5時くらいから準備をしたのに、妹が帰ってくる頃にはまだ出来上がってなかったもん。もっと手際よくやらないとダメだ。
…母は感動しています。あなた、本当にすごいね。
なんというか、100点満点だと思いました。品数も、栄養のバランス的にも彩りも何もかもがすばらしい。何より、息子が自ら献立を考え、足りないものを自らスーパーに買いに行ったことがです。
これはスーパー主婦の域だ、本当にすごいよ、立派だよ。
だけど息子は気に入りません。
そうでもないよ。ごぼうの太さも揃っていないし、時間もかかった。学校に行っている人は調理実習だってやっているんだからみんなは上手にできているに違いないのに、俺は全然出来ていないって思ったよ。
いやいや、これは一般的な共働きの家庭の夕食としては大変豪華な部類です!あなたは理想が高すぎる、ここまでできる小僧はなかなかおらんぞ、本当に立派だよ!
は!?そんなわけないでしょ。
にーのつくったきんぴらごぼうが、お母さんの作ったのより美味しい!
へへ、美味しいって言われたら、嬉しいなぁ〜〜😊
と、そんなことがありました。
私はこれを心から立派だと思っていまして、この時の夕食の写真をお友達に見せびらかし、なんなら息子の主治医にまで見せびらかして、『すごいすごい』とお褒めの言葉をいただきました。
私が昨日作った夕飯より手がこんでいて品数が多い…
我が家の昨日の夕飯なんて、スーパーで買ってきた「焼くだけのお肉」とおかわり自由の「白ごはんのみ」よ😅これを見ちゃったら、とてもじゃないけど見せられない😅
え、忙しい平日の夕飯はヤキソバかソバメシか焼きうどんだよね?(←そうだよ!)
そう、他所のご家庭は日常は、人が思うほど立派なものを食べているわけではありません(←そうでもないぞというご家庭にはどうかご容赦ください、笑)。
やはり息子の頭の中の理想は高い。そのことが彼を苦しめている。だけど大人から見て彼の仕事はとても評価されるものだと私は息子に伝えました。
それからも、息子は時々夕食を作ってくれるようになりました。献立はすべて息子が考えていて、私は口を挟むことはありません。揚げ物のコツを聞かれた時には、『目を離さないことだよ』と伝えました。
火傷をしないで、火の始末ができれば揚げ物は合格です。
え、ハードル低くない?
低くないです。どんな揚げ物しようとしとんねん、プロの職人さんを想定するな、笑。
当たり前のことが当たり前にできることが家事なのです。
つい12月のいつだったかには、出がけに息子に言われました。
今日はチキンソテーだよ。ソースも作るから。気をつけて帰ってきて。
そうして私が19時半頃に帰宅をすれば、14歳と7歳の兄妹が2人でダイニングテーブルに着席し、お行儀良くかつ大変優雅に、ナイフとフォークで夕食をいただいている光景を目の当たりにしたものだから、
…私は夢でも見ているのかしら?
と目を疑ったほどでした、笑。
妹の明日の学校の準備も出来てるよ。宿題も見て、保護者サインもしといたから。
この日の夕食も、とても美味しく出来ていました。
果たして私が14歳の時、私はこれを出来ただろうか?(出来ていたわけがありません。)そうしみじみと思い返し、私は息子が『すごいなぁ』と心から感心しておりました。
あなた、本当に素敵な子だね。人の役に立てる子だね。心から立派だと思ってる。
えー、そうかなぁ?
そうだよ。
息子のことを、心から頼もしいと思っています。
極端な話、学校に行かなくても勉強ができなくても生きていけるし、社会に出れば大半の方が社会で立派に生きていて、学力差など社会に出ればたいしたことではないのです。
だけどご飯がきちんと食べられないと本当に死んでしまう。だから家事能力は大事です。
我が家における、『不登校の間には家事をやれ』作戦は、きっとうまく行ったのだろうと確信します。良い結果が得られました。
長い時間がかかったけれど、今の私は心から、『息子はきっと大丈夫だ』とそう思えているのです。
コメント