みなさんこんにちは✨
前回の記事はこちらです:
娘はその“場面緘黙”と思われる症状について診察をしてくださる医療機関に巡り合い、いくつかの検査を受けることになりました。
前回に受けたコミュニケーションの検査を通しては、思わぬところで私のコミュニケーション上の特性(思考の多動)が指摘されるなど、母親である私もまた自身の発見につながる貴重な経験をできていると感じています。
今日はその後に娘が受けた、発達検査、および聞き取り式の自閉スペクトラム症の検査の際の様子についてを記録しようと思います。
この日は息子が付いてきてくれて、大助かりの1日でした。こちらの医療機関へは娘もリラックスして通院できるようになったことを実感し、私も『対応を開始して本当に良かった』と心から感じるようになりました。
通院に前向きになった娘
次の検査の日が待ちきれない
コミュニケーションの検査を受けてさらに後日、私たちは再び別の検査を受けるために医療機関へ行きました。
この日の予定は、娘の発達検査(K式)と、母親への聞き取りにより自閉スペクトラム症の存否を評定する検査(PARS)です。いずれも私たちにとっては初めての経験であり、勝手がわからずソワソワする私とは対照的に娘はなんだかワクワクしていて、彼女からは受診をとても楽しみにしている様子が見えました。
次はいつ”ごあいさつの病院”に行くんだったっけ〜?
今度も前と同じ先生だったら良いな〜♪
娘の様子から私は、前回のコミュニケーションの検査をしてくださった心理士さんとの経験が彼女に大きな自信をもたらしたことを感じました。子供にとって、前向きに通院できることは何より大事なステップです。
そうだね!この前は大成功だったからね!
今度の検査も女性の先生にしてくださいとは言ってあるのだけど、同じ人かどうかはこちらでは選ぶことはできないの。
だけどもし違う人でも、お母さんはあの病院の先生はどの方もきっと良い人だと思っているよ。安心して行ける病院だよ。
わかった!今度の先生もきっと良い人だと思う!
先日の経験は、娘にとっての“ご挨拶の病院”をとても親しみやすい場所に変えました。
このような成功体験を積んで行ってこそ、娘は必ず自身の困難に向き合う強さを育んでいくことができるのだとも感じました。
兄も同行へ
この日は、兄である息子も同行してくれました。それは前もって医療機関より、このように言われていたためです。
PARSの検査はお母さんと2人で聞き取り式で行います。
娘ちゃんはその間廊下で待っていていてもらうことになりますので、可能でしたら大人の方がもう1人もいらしてくださると安心です。
夫に同行をお願いしても良かったのですが、あぁなんだ、それなら平日でも気兼ねなく出歩ける“半大人”がうちにはもう1人いるじゃないか😲(不登校で、最近はなかなか外に出たがらない息子を外に連れ出す口実にもなりまさに一石二鳥です👍)
ってことで息子、その日は一緒に来てくれる?お母さんが検査を受ける間、妹と一緒に廊下で待ってて欲しいのよ。
えーーー!!なんで僕が!!
本を読んでいて良いし、何かあった時だけ対処してくれればOK。そして帰りには美味しいランチも食べます!
まあ、それなら…
そんなわけで当日私たちは3人で、息子は本をたくさん持って、娘も自分の本やらタブレットなども持参して、私たちはなんだか小旅行のような楽しみな気持ちで医療機関へ向かうことができました。
スムーズに検査を受けれた娘
医療機関に到着し、娘はワクワクしながら検査室のあるフロアまで移動しました。
こんにちは。
そう言って対応してくださった心理士さんは、娘にとっては残念ながら前回とは別の女性の方でした。娘は一瞬固まったようにも見えましたが、それでも娘のペースを待ってくださる心理士さんに誘導されて、オズオズとしながらも1人で検査室へ入っていくことができました。
お母さんはすぐ外の廊下にいるからね!
緘黙があるんですよね。発語を要する検査はトライはしますが、無理はさせないようにと聞いています。
少し時間はかかりましたが、初診時には私と別の椅子に座ることもできなかった娘が、たった数回の通院で今ではもう1人で検査室に入っていくことも出来ている。確実に娘は進歩していると、私は感慨深く見守りました。
1時間ほどかかったでしょうか。
私も息子も検査室の前でそれぞれの読書に没頭しながら待っていると、ふと、心理士さんと娘の声が聞こえたような気がしました。
ママとお兄ちゃん、居るかな〜?
居ると思うよ〜。
ほらいたー!!
居たね〜😊
これで発達検査は終了です。検査の時はやっぱりお話は難しかったので参考値としましたが、そのほかは一生懸命取り組んでくれましたよ😊
あまりにも朗らかな様子に、プロとはいえ、心理士さんは本当にすごいと思いました。
娘が出来ることはとても順調に増えています。それは私も子供の頃にこんなふうに医療機関を受診できていたら…と、ついつい三十数年前の自分と比べて羨ましく感じてしまうほどにも思えました。
場面緘黙はとても難しい症状です。ただの引っ込み思案な性格だと捉えられるならまだしも、挨拶もしない躾の行き届いていない(無礼な)子供だと誤解されることも多いです。
だけどそういうものでは無いのだと、今の私は確信しています。医師や専門家の力を借りることの重要性を改めて強く感じました。
兄と妹はそれぞれ大人しく待っていた
そして入れ替わりで私が検査室に入り、その間娘は兄と一緒に検査室の外のベンチで待ちました。
PARSという検査は、心理士さんの質問に対して子供の様子を解答し、それを点数化することで自閉スペクトラム症の存否を定評していくものでした。
その質問項目は、例えばこのような感じです(↓)
- 自分の言いたいことだけを一方的に言うかどうか
- オウム返しの応答が目立つかどうか
- くるくる回るものを見るのが好きである
- つま先で歩くことがある
- 普段通りの状況や手順が急に変わると混乱する
それも息子は当てはまります。それも、それも息子です🤣
あ、娘には当てはまりません✋
あら、お兄ちゃんはかなりの高得点になりそうですね〜😅
ええ、息子についても向き合っていかなくてはと思っています。そういえば先日はこんなこともあって〜…(めっちゃ喋る私)
あ、話が逸れてばかりですみません💦
お話し上手な心理士さんでした😅私は得意の“思考の多動”を発揮して、ついついあれやこれやと話してしまって盛り上がり、45分ほどの検査の予定が1時間半ほどかかりました😅
娘もこんなふうに楽しく促されて検査を受けたのかなぁと思うと、それもまた嬉しい気持ちが湧きました。そうして私が検査を終えて外に出ると、兄妹は検査室の外のベンチでそれぞれの活動に夢中になって、全く問題なく過ごしていました。息子に一緒に来てもらえたことで、私も安心してしっかり検査を受けられました。本当に助かりました。
本読んでた。(←目線も上げずに答える息子😅)
娘ちゃんはタブレットで足し算やってる。(←こちらも目線も上げずに答えました。こういうところはとっても似ている兄妹なのです😅)
お二人とも、ご無事でなにより。終わったので帰りまーす。お支度してくださーい。
まだまだ検査の段階ですが、私はこちらの医療機関が娘にとって前向きにリラックスして通える場所になったことを感じました。
私たちには、心強い味方がまた増えた。動き出して、本当に良かった。
私はこの日、ようやく心からそう確信できたように思います。
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