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退塾へ

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我が家の中学受験(撤退まで)

みなさんこんにちは✨

一昨日に更新したこちらの記事(↓)に関しても、いくつかの“同様のお子さんの事例”が寄せられています💦

わかりますよ…、わかりますとも。

もちろん彼ら/彼女らにも考えはそれぞれあるのでしょうが、

Mさん
Mさん

はたから見ると『どうしてそうなる!?』と思えるようなことで、全部を投げ出してしまうんですよね。

ホンマそれな
Sさん
Sさん

御子息のこと、娘と全くおんなじ状態です😢

そんな彼ら/彼女らの行く末を、私たちは手を尽くしながらも見守ることしか出来ないのでしょうか。

今日は息子の通塾について、その後の経緯を記録しておこうと思います。

わたし
わたし

一瞬ですが、息子にふと届きかけた塾講師の言葉もありました。だけど結局、再び親から見れば“些細なこと”で息子は投げ出してしまいました。

6月末で退塾へ

中学受験する意思はあるが

息子は、つまりは4月の模試で思うように点数が取れなかったことにショックを受けたようでした。これまで騙し騙しでも走ってきて、少しずつでも積み重ねてきた自信が全て“総崩れ”の状態だったのだろうと思います。

息子
息子

どこにも受からないと思う。

そう言って、勉強に対する意欲を全く無くしてしまったようでした。

しかし、『中学受験をしない』ということは、自動的に『高校受験をする』という選択肢に“決めつけられる”ことにもなるのです。息子はこれまでも他者が勝手に“決めつけた”ことに対して大きく反発する傾向が顕著です。また、彼の中には受験への意志が若干残ってもおりました。

息子
息子

受験をする意思はある。だけど…

そんな息子の状態を考慮して、塾講師は少しずつ息子に話をしていってくださったことは上手だったなぁと感じました。

塾講師
塾講師

君の資質で、君がこれからも人間社会で生きていく上において、中学受験も高校受験もしないという道はおそらくない。

中学受験をしないということは、自動的に高校受験を強制されることになるんだけどさ。

息子
息子

っ…!それはちょっと…。

先生、ナイス!
塾講師
塾講師

何もしなければ中学は地元の学校へ進学できる。つまり中学受験は、失うものは何もないとも考えられるね。チャレンジだけでもいいんだよ。

むしろ高校受験は同じ学校に行こうと思っても偏差値は上がってしまうし、4科目で受けられる中学受験に対して、高校受験は英語が増えて5科目だ。内申点だって加わるよ。

息子
息子

…。

そうなのです。息子はつまりは不安なのです。不安な背中をそっと支え、勉強することへの意味づけを再び与えてほしいのだろうと思いました。

視点の転換

そこで講師はさらに提案を続けました。

塾講師
塾講師

今、学校に行っていないんでしょう?6年生の受験生は、夏休みには平均して1日に8時間から10時間は勉強します。

君は、言い換えれば人より早く夏休みに入った状態。

明日から10時間勉強しよう。朝に2時間、お昼からは塾の自習室で5時間、夕方に塾の授業を受けて3時間。

もちろん思うように進まなくても良い。やってみるだけやったら?

息子
息子

それなら、まぁ。

この提案は、息子にスッと届きました。

おそらくですが、彼に学校に行っていないという後ろめたさがあったものが、『夏休みに早めに入っただけ』と肯定された、それが奏功したのかもしれません。

息子はこれを、『やってみる』と言いました。

私

お母さんも応援するよ。明日から塾に持っていく軽食かおやつを用意するよ。

私は息子の気持ちが動いた兆しを感じたことで、すっかり舞い上がってしまいました。

明日からしっかり応援したい!

そんな気持ちで塾の面談室を後にして、明日からの自習室利用に備えて早速スーパーに行ってパンや息子の好きなおやつなどを買いました。

やっぱり、行けない

翌日朝。

息子は朝にきちんと起きて、6年生の春までの習慣だった朝学習もそれなりのペースでこなしました。

息子のペースが戻ってきた!

私はとても嬉しくなって、お昼ご飯には『栄養をつけて塾に行こうね』と息子の好きなトンカツを揚げたりと、とても前向きな気持ちになりました。息子も好物のお昼ご飯にとても喜んで食べました。そんな様子を見て、私も嬉しくなりました。

13時になり、そろそろ家を出る時間です。息子は教材などの準備をしていました。そこでふと、息子が何かを言いました。

息子
息子

おやつのパンは入れた?

私

え、その辺にない?自分で入れて〜!(←別の場所で何かをしていた)

だけど、その会話で息子は大爆発を起こしました。

息子
息子

ないから聞いたのに!ひどい!

何が!?
息子
息子

もう行かない!塾は行かないお母さんが悪い

私

なになに?どうしたの?

私

ここにあるじゃん!パンくらい、自分で入れなよ!お母さんが入れてあげなくたって入れられるでしょ!

はい、もうこれで、ダメなんだよね。。

パンも水筒も、パッと見て息子の目に付くところに私が丁寧に置いておくか、私が事前に彼のリュックに入れてやらなきゃいけなかった。とにかく全てをお膳立てをして、とにかく息子が気持ちよく出かけることだけに私は集中するべきだった。そういうことかもしれません。

だけど、そうはなりませんでした。

これが、息子が塾に行こうとした最後の日になりました。

私は、とてもショックでした。膝から崩れ落ちそうでした。きっとこれで息子がまた前向きになってくるのではないかと私も盛り上がっていた反動が大きくて、息子にキツい口調で当たってしまったことも事実です。そのまま喧嘩になりました。『そんなことで、何でそうなるの?』と、本当に理解不能だったのです。。

宥めても、励ましても、もうダメでした。

その後も息子が落ち着いている時に何度も話し合いをしましたが、息子の意欲は戻ることなく『嫌だ嫌だ』と言うだけでした。2-3歳のイヤイヤ期のようでした。結果的に『塾へ行け』と言う方も言われる方も、そして塾へ行かないのに支払うお月謝のことも親の頭をよぎってしまい、息子も親も、みんながストレスを抱えました。

結局そのまま退塾しようと、皆が話し合って決めたのが6月末の出来事でした。

どうしてこうなったんだ…

私は悩んだし、自分を責め続けていました。どうしてあの時、私はちょっと手を止めて息子のパンを入れてやらなかったのか。もっと前から、親がもっと上手く操縦できたのではなかろうか。だけどいくら自分を責めても、現状を変えることはできません。

つまり、

息子の意欲はもうとっくの昔に切れていた。

息子はまだ成熟してはいなかった。

そういうことなのだと思います。

パンを入れる入れないの話や、親がとにかく気を遣いまくって気持ちよく塾へ行かせなければならない環境、それすらがもうかなり異常です。

先日に見学に行った学校で、そちらの教師の方にも言われました。

見学に行った学校の先生
見学に行った学校の先生

受験向きの子じゃないんでしょう。しばらく自然豊かなところにでも行って、ゆっくりさせてはどうですか?

だったら何に向くのか教えてほしいところですが(笑)、そういうことだろうと思います。

能力の問題ではなく、もっと別の資質の面で息子に受験は無理だった。それなのに『息子の幸せな学生生活につながる可能性もあるだろう』という親の想像、期待、希望だけで、半ば無理矢理走らせてきた側面があることを否定することはできません。

また、目標を同じくする同世代の友達に出会えていなかったことも大きいかもしれません。塾も個別指導で、個別の配慮が受けられるというメリットの一方で同世代の子供との交流は限られてしまいます。息子が通う小学校では大半のお子さんが受験をしますが、息子はその小学校にも馴染みきってもいませんでした。

残念ですが、これ以上は無理でしょう。息子の中学受験はここで一旦休止。

諦めの悪い私は、『夏休みまでに何かのきっかけがあって意欲が戻れば、もしくは息子が心から行きたいと思う学校に出会えれば息子が再び動き出すかもしれない』などと期待も持ってはいましたが、最早親がどうこうすることはできません。

残念だなぁ。

まぁでもさ、こんな息子が中学受験をしたとしても、遅かれ早かれ同じことだったろうと思います。

相談をさせていただいた不登校支援のアドバイザーの方のお言葉が思い起こされます。

『少数民族であり根性があるわけでも無いが幸せに生きていってほしいという、変わった門を通ってもらう感じでしょうか』

息子を、“彼独自の門”を通して大人にするという覚悟を、私もようやく持ち始めているところです。

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