みなさんこんにちは✨
私には10歳の息子がおり、2020年の一斉休校をきっかけに調子を崩し、そこでやっと彼の背景に発達障害があることが分かりました。
お互いに上手なお付き合いをするために、彼の特性を理解することが欠かせません。
彼にはさまざまな特性がありそうですが、今日はその中でも”外からの刺激に容易に注意をそらされる”ことについて書きたいと思います。
平日の朝はカーテンを開けられない
朝の支度はカーテンを閉めたまま
朝起きたら、カーテンを開けたいですよね。
その日がとても良いお天気だったらなおのこと。
私たちの住まいは食事を取るリビングダイニングに大きな窓がありまして、カーテンを開けてのぞむ非常に開放的な景色がお気に入りです。
しかし我が家は、平日の朝はカーテンを開けません。開けられないのです。
昔は開けていたのですが、カーテンを開けておくと息子が窓の外を見たままボーッとしてフリーズしてしまうので、それを指摘し叱ってしまうことを防ぐために”朝はカーテンを開けない”ことを対策としたのです。
興味の無いことに集中することができない息子
息子は食事に興味がない
息子は、幼い頃から食事に興味を持たない子でした。
(やや大袈裟に言えば)小さい頃は牛乳とフルーツだけで生きてきたような子供でした。
私は小食の息子に悩んだし、いろいろ調べて工夫をしても思うように食べてもらえず、毎度の食事をまるでお通夜のような気持ちで迎えていました。
偏食というわけではありません。概ねどんなものでも食べられます(唯一、椎茸🍄だけは食べられない)。
なんていうか、息子はどうも食事を楽しみにする気持ちが全く無い感じなんですよね。
息子の保育園や小学校の個人面談は、いつも先生からの話題は「給食をほとんど食べていないですね」から始まりました。
『まぁそれでも栄養失調みたいな見た目はしてないし。あんま気にせんとこ。』
私はずっとそう思って彼を育ててきました。
最近でこそ体が大きくなるにつれて「お腹がすいた」と言うことも増えてきて、食べる量もそれなりに増えてはきましたが、やっぱり食事を取ることに興味がない様子は変わりません。
つまり何が言いたいかと言うと、息子は食事に集中するということがとても難しい人間のようなんです。
興味の無いことには取り組めない
息子は、読書やゲーム、パソコンを使って何かしたりとかたまにギターを弾いたりなど、彼にとって”大好き”なものに対する集中力はものすごいものを発揮します。
一方で、彼にとって興味の無いものについては彼は嫌々取り組んだり、努力するフリでさえできません。”適当にやって終わらせる”なんて彼にとっては至難の業みたい。難儀な性格ですよ、ホンマ。
具体的な例を挙げれば、彼は今”漢字ドリル”や”計算ドリル”のような反復練習系に苦しんでいます。
彼はなまじ頭が良いので漢字や計算を習得することは早いです。しかし学校の宿題にはドリルが課される。既に出来ることをコツコツ繰り返す、ということが彼にとっては理解不能な様子で取り組むことが全くできず、そしてやっていないので提出もできないため彼の通知表の学習態度欄はいつも”がんばろう(3段階評価の一番下)”が並んでいます。
だから他の刺激に容易に注意をそらされる
そして、食事もどうやら彼にとってはその類のものみたい。
あまり興味がないので集中力が続かない。
よく『食事中はテレビを消して食べましょう』とか言いますが、テレビはもちろん無理なので我が家は食事中のテレビは基本的に無し。
音楽をかけて食事を取ることもありますが、選曲によっては息子は食事そっちのけで音楽に注意が惹きつけられてしまい、気がつくと食事の手が止まってフリーズしていることがあります。
また、家族で話をしながら食事をしていても、盛り上がると息子は急にマシンガンのように話し始めることがあり、それもまた食事の手を止めてしまいます。
特性上、マルチタスクが苦手な子です。
何かをしながら食事を取るのは難しいんだろうなぁ。
さらに窓の外。
朝の明るい光、雲が動いていく様子、眼下の幹線道路を行き交うバスなども彼の食事の手を容易に止めさせます。
息子に朝食を取らせることを最優先したい
登校前の朝食が最優先だから、カーテンが開けられないのです
だからといって、成長期の子供に朝食も取らせずに学校に行かせることは絶対にしたくありません。
平日の朝は彼に必ず朝食を取らせてから登校させたいのですが、これがもう、本当に大変で😭
朝着替えて顔を洗ってきた息子。
食卓に着かせて、息子の席はリビングとキッチンを背にさせて視界に入るものは最低限にしています。
食事を並べて「はい、いただきますね」と声をかけて食事モードに入れてやる。
テーブルの上に余計な物が乗っていないか。
カーテンがちらりと開いていないか。
なるべく他の刺激は入らないように気をつかっています。
なにかで視界的な刺激が入ると息子は本当にたやすくそちらに注意をそらされてしまい、口に物を入れたままであってもフリーズしてしまいます(気持ち悪くないんかなぁ、といつも不思議です)。
「お口止まってるよ。はい、モグモグ♪モグモグ♪」
嘘だと思うでしょ?でも私、今も10歳の息子に向かって1日1回はこう言っています。3歳の娘には言わないのになぁ。
こうして時間内に朝食を食べ終わらせて、息子が登校した後になりようやく我が家はリビングの大きなカーテンを開けるんです。
”カーテンを閉めたままにする” という対策を開始する前までは、それはもう毎日戦争でした。
食事中のマナーに厳しい躾を受けて育った夫は『食事中にボーッとするな!』と雷⚡️を落とすこともしばしば。私も『ほらまた止まってる!⚡️』と目に付くたびにいちいち指摘してしまっていました。その度に息子は泣き、学校へ行く時間がずれてしまいました。
だけど今は夫も息子の特性をよく理解しています。
夫が朝早く起きていてリビングのカーテンを開けていても、息子が起きてきたら夫はスーッとカーテンを閉じるようにもなりました。
出来ないことを叱るより、息子が生活しやすいように環境を整えてやる方が効果的。
我が家のカーテンが開けられないのは、こうした我が家なりの前向きな姿勢の表れです。
ところでこうした『不注意』という特性は、思春期頃までによくなるものが多いと本でも読んだりしますが、どうなんでしょうね?もちろん人によるとは思いますが。
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