みなさんこんにちは✨
いよいよもう年度末。早いものです。
明日からついに、私の娘も保育園での最高学年である年長さんに進級します🙌それ自体はとても喜ばしいことなのですが、その一方で私にはずっと娘の進級に向けての大きな不安もありました。
今後もどうか、理解のある保育士さんにみていただけるのか。
娘は場面緘黙という不安症の一つのために、信頼関係の構築には人十倍の時間とストレスがかかる子です。
どうか娘が安心して接することができるような、そして今が非常に良い環境なのでできれば今担任してくださっている保育士さんに引き続き担任してもらえたらと私は密かに願っていました。
今週早々に新体制のお知らせがありました。担任の保育士さんは変わってしまうようでしたが、それでも今後も娘が安心して登園できる環境を作っていただたと思いました。
良かった😭本当に良かった。娘も『それなら大丈夫』だと言いました。
私は大きく安堵しているところです。
進級とクラス担任の変更への不安
今の娘の成長は理解のある担任のおかげ様様である
娘は0歳児(0歳9ヶ月)の時からずっと、私たちの住まいの近くの保育園で日中の多くの時間を過ごしています。0歳のまだ歩かなかった頃に入園し、それがもう年長さんになるなんて。月日の流れは早いものです。どうりで私も老けるわけです(←最近顕著に感じます😅)。
私の娘は、当サイトでも何度も書いてきておりますが、“場面緘黙症”という不安症の一つに分類される大きな困難を有しています。
その表面上の特徴は主に、自宅以外の、つまり学校や保育園などの社会的な場面において強く発語が抑制されてしまうこと。
私はよく、場面緘黙症を抱える当事者の日常生活を“バンジージャンプ”に例えたりしています。当事者はその強すぎる不安気質を有するために、他人にはなんでもないような日常生活の一つ一つに決死の覚悟を振り絞って生きているのだという意味です。
声を出す、話をする、返事をする、会話をする。そんな大多数の人にはなんでもない全てのことが当事者たちにはまるでバンジージャンプだったりします。高い台から決死の思いで飛び出すような、日々の一つ一つにそんな覚悟を要求されているのです。時には表情や体も動かなくなってしまう、“緘動”という症状が表れることもあるようです。
私自身もかつてこの場面緘黙症の当事者でした。私の場合は、不安状態では顔の筋肉が不随意に大きく動くチック症の表出もよくありました。学齢期の人目を気にする年齢において、揶揄われたり奇異に見られたり、話したいのに、話すべきことは高速で頭の中をぐるぐるぐるぐる回っているのに、それでも思うように動かない自分の体がやるせなかったし恥ずかしかったし、何よりとても悔しかったことを覚えています。
しかし心が安心で満たされていくと、だんだんと自分らしく振る舞えたり発話が可能な“場面”もまた増えていきます(↓)。それは克服への道のりです。特効薬はありません。長い時間がかかるでしょうが、一歩一歩進んでいくしかないのです。
私の娘は、ちょうど1年前頃の昨春に医療機関を受診して、彼女の場面緘黙症への対応を開始しました。
その児童精神科ではすぐに娘に場面緘黙症及び自閉スペクトラム症の診断が下りて、速やかに専門家による支援チームとの連携を開始することができました。
保育園でも同様です。それまでも娘は保育園での生活においていくつかもの困難を抱えていたようですが、医師からの診断が下りたこともあり、その一つ一つへの対応も保育園の先生方と密に相談させてもらうことができました。
保育園の先生方には本当に感謝をしています。本当に娘のことによく関心をもっていただいて、適切なご理解もいただけました。年中時にクラス担任をしてくださったN先生をはじめとし、他の幼児クラスの先生方、主任の先生、園長先生、保育園看護師の先生方にも広く園内で情報共有していただいて、娘にとって無理のない対応を築いていってくださいました😭
本当にそのおかげ様で、娘は今、親から見ても保育士さんから見ても驚くべき成長を見せています。保育園でできることが日に日に増えていきました。
本当に伸びていますね!
もちろん娘は伸び始めているとは言えど、それでも彼女のコミュニケーションは同年代のお子さんと比べてしまえばまだまだ同じ水準には及ばないことが実際です。
だけどこの調子で、安心できる環境で周囲の応援を受けながら、ゆっくりとでもどうか自分なりの自信を掴んでほしい。
どうか娘が健やかに、いつも笑顔で過ごしてほしい。
私は今の環境が、今しばらくどうか続くようにと願いました。
担任の先生が変わってしまったらどうしよう
だから、私は怖かったのです。
今の娘が保育園生活の大黒柱とも言えるほどに信頼し心を開いているN先生が、もしも進級後に担任でなかったらどうしよう😨ましてや他園から異動してこられた全然知らない先生が担任になったらどうしよう😨その先生が柔軟でない厳しい人だったらどうしよう😨
私はそんな悲観的とも言えるほどに不安でした。
就学前に大きな弾みをつけてほしい。来年度はきっと、そんな大事な1年になるはずです。
私はどうか娘をこのままN先生のそばで過ごさせてほしいとは願いつつ、だけどそれは願うのみで、求めることはできないことも分かっていました。それでも私はせめてもと、周囲のママ友などに話をしては、
うん、みんなで保育園に言おうよ!私も言うよ!そういう希望だと言うのは自由だよ!
そんな根回しにもならないような“複数の声を挙げるテイ”の小細工をしてみたりして足掻くことしかできません。
しかしながら、年度末が近づくにつれて『どうやら来年度はN先生が担任ではないらしい』『N先生のご異動もあるかもしれないらしい』という、そんな噂も聞こえました。
私は娘の療育を担当してくださっている専門家にも、この危惧について前もって相談していきました。
今が良い調子なだけに、この流れが変わってしまうことは本当にご心配だとは思います。私も気をつけて見ていきます。
でも大丈夫ですよ、もしもの時はお別れの儀式の取り入れるなど、やり方はいろいろありますよ。
だけどもしも担任の先生が変わるのであれば、娘ちゃんだけが知らなかったという状況にはしないでください。『そういう可能性もあるんだよ』ということは、必ず本人に事前に伝えた方が良いでしょう。娘ちゃんは理解できます。心の準備もできるでしょう。
しかしそれらが本人だけが知らないうちに起こったとしたら、お母さんは知っていたのに私に言わなかった!と彼女に大きな混乱を招くことにもなり得ます。
私はこのアドバイスに従って、ある保育園からの帰り道、娘にもしっかりとわかるように言いました。
まだお知らせはないのだけれど、年長さんになるときには担任の先生が変わる可能性があるんだよ。娘ちゃんがN先生が大好きなことはみんな知っているけど、ずっとずっとN先生に担任していただけるわけではないんだよ。もしも新しい先生になっても、がんばろうね。
え…無理😢N先生じゃなかったらがんばれない。N先生かO先生(←年少時に担任してくださった保育士さん)が居なかったらトイレに行くときにも誰にもいえなくなっちゃうよ。最近はノリ先生やT先生やS先生とも話せるけどちょっとはドキドキするし、N先生が安心できるからぜったいにN先生がいい!😢
そうだよねぇ。お母さんもそう思ってる。だけどそれは保育園のご都合で決めることで、お母さんと娘ちゃんの気持ちだけではどうにもならないことなんだよ。もちろんどんな先生になってもお母さんは娘ちゃんを応援するからね、お母さんもがんばるから、心配しないでね。
😢
そんなこんなで私たちは、娘の進級に際してはずっとナーバスになっていたと思います。
今度の担任の先生になってもがんばれる!
そうして新年度の保育体制について、正式なお知らせをいただいたのが今週初めのことででした。
残念ながら、今年度に娘を見てくださっていたN先生は別棟の乳児クラスへと移られることがわかりましたが、それでも園を越えてのご異動ではなく、同じ園内に残ってくださることは大きいです。毎日ではなくともお互いに姿を見かけることはあるでしょう。
そして娘が進級する年長クラスは、娘を年少クラスで担任してくださっていたO先生が担任となってくださることが分かりました。
娘はこのO先生には、N先生と変わらないほどに心を開いていられる様子です。
良かった…私はそのお知らせを見てその場で力が抜けました。きっとこれは、保育園側のご配慮による采配だろうとも思いました。ありがたいことです。娘にとっても少しの環境変化の刺激がありつつも、それでいて安心できる、きっとこれはさらなる成長のきっかけにもなる変化だろうと思いました。
さて。
私は良かったが、娘は一体どう思うだろう🤔
私はその日の夕方のお迎え時に、娘の気持ちを聞いてみました。
娘ちゃん、今度の年長さんクラスではO先生が担任をしてくださることに決まったんだよ。どう思うかな?
娘の表情が、少しの安心でふと緩んだような印象を受けました。だけど小さな声で、心配そうに言いました。
…N先生は別の保育園に行っちゃうの?
別のクラスにはなるけど、同じ園内にはおられるそうだよ。毎日じゃなくても、職員室を覗いたらきっと会えるよ。
すると娘はようやく笑って、小さな声で言いました。
うん、それなら満足できそうだよ(←言い方w🤣)
うん、お母さんも本当に良かったなーって思ってるのよ🤣
娘は年長さんへの進級が、とても楽しみだと言いました。
よかった。
まずは本当に良かったです。
っと、気づけばこんな私たちの“なんでもない話”を長々と書いてきてしまいましたね🤣他人からしたらこんな話は本当にどうでも良い瑣末なことだろうとは重々承知の上なんですが!🤣
だけど、場面緘黙症のみならず、不安や繊細さの特に強い子供の生育においては環境の安定というのは本当に大事なことで、親にも当人にもそれは死活問題とさえも言えるのです。決して軽視はできません。環境次第で伸びることも、その反対もあるのだろうと思っています。
だから今回は本当に良かった、娘の満足(?)も得られ、すごく安心できる結果となりました。
どうか娘にはこの1年で、加速度的にさらに自信をつけてほしいと願っています。そして来る“就学”という、次の大きな大きな環境変化にも備えられるだけの強い心を育んでいってほしいのだと願っています。
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