みなさんこんにちは✨
今日は私の娘(5歳)の自宅学習について記録しようと思います。
私の娘には場面緘黙症という、不安症の一つに分類される困難があります。ちょうど今から1年前、昨春より当時5歳を目前にした娘は医療機関と繋がってその対応を開始しました。
場面緘黙症の困難の主体は、日常的な“強すぎる不安”及び“内向性”の部分でしょうか。そして対外的にも非常に顕著でわかりやすいのは“発語の抑制”の部分です(:ご興味がおありの方はこちらの記事をご一読ください)。
これは決して、話さないのではありません。
話したくてもなぜだか声が出てこない、話せないというのが実際です。
もちろん当人には話す能力は備わっており、家庭内で家族だけの環境などでは私の娘も大変朗らかにお話しすることが可能です。また、場面緘黙の当事者は多くのケースで他者からの指示を聞くこともでき、その困難は集団生活において他者からはあまり問題視されません。
だけど、どうしても話せない。
私自身も、かつてこの障害の当事者でした。これは本当に辛いです。
話せないことを私の感覚で表すならば、“言いたいことは頭の中でぐるぐるぐるぐると高速回転で回っているのに、喉の奥の方が絞められたように苦しくて、ただ一言さえも絞り出すことが叶わない”、いつもそんな苦しさを伴う感覚でした。
集団の中でその困難はあまり問題視されないとは書きました。だけど話せない、自己表現ができない、コミュニケーションが取れない、誤解を受ける、それらはとても辛い経験です。さらに私自身にはチック症もあり、自分に自信なんか持てるはずもなく、多くの時間を顔を下に向けて過ごしてきたという子供時代でした。
私は、私がしてきたような経験を、どうか娘ができるだけ経験することのないようにと願っています。
私の娘は、4歳後半の昨春に医療機関に繋がってから、今では専門の支援者の方々にも恵まれて、昨秋からはさらなる一歩を踏み出すためにと一般の幼児教室に通い始めることへも挑戦中です。
ありがたいことに、こちらでは娘の障害にもご理解をいただいていると感じています。
当教室にお通いいただくことで娘さんの成長につながっていることは、大変嬉しく思います。
もちろん障害対応の専門家ではないですし、私もそれに多くを求めるつもりはありません。だけどおそらく世間一般よりもお行儀の良いお子さん方の中において、落ち着いた環境で、娘なりに安心して通えていると思っています。良い経験が積めるといいなと願っています。
しかしながら幼児教室ということで、他のお子さんはみな小学校受験を目指されます。娘も、受験はともかく、お勉強はそれなりについていかなくてはなりません。
だけどただでさえ不安の強い娘です。私は決してプレッシャーをかけるつもりはありません。学習については、彼女のペースでやっていければ十分だろうと思っています。
そういえば。
長男である息子が4〜5歳だった頃には確か、彼は週に2回、公文式の教室へと通っていました。息子の幼児期学習として公文式を選んだ理由は私自身も子供の頃に長く通い、その経験が自分の学力の基礎となったことを実感していることが理由です
だけど娘については、公文式などの教室へ通うことは全く考えておりません。彼女の場合は緘黙に加えて聴覚過敏もありそうなので、自宅外の大勢の集団それ自体がストレスにもなり得るだろうと思ったからです。もっと違う方法が良いでしょう。
幸い私も今は仕事をしていないので、時間はかなり自由になります。娘は購入した市販のドリルなどを使いながら私と一緒に読み書きと数字の概念を習得し、小学校受験を目指されるお子さんが取り組むという教材などにも触れてきました。
そして娘は最近、タブレット学習を始めました。これがなかなか良い感じ😊娘の特性にもマッチしていると感じます。
選んだのは、スマイルゼミというタブレット。
スマイルゼミ
✅幼児、小学生、中学生向けタブレット型通信教育サービス
✅ 2022年4月より幼児コース・小学生コースでは学年を超えて学べる無学年学習[コアトレ]が追加
スマイルゼミ【幼児コース】
◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ 【小学生向け通信教育】が誕生!
◆スマイルゼミ◆中学生向け通信教育
基礎学習も、そして小学校受験の学習に向けても補助的には十分だろうと思っています。
そして最近本当に驚いたのが、娘はこのタブレット学習を通して練習を積むことで、当初は全くできなかった“音読”ができるようにもなったこと🙌
今日はそんな娘の様子を、喜びと共に記録したいと思います。
自分のペースで自信を深めていく学習へ
シンプルで使いやすい
娘のための自宅学習の教材として、我が家においてスマイルゼミというタブレット学習を選択してみたのが昨秋でした。
世の中にはたくさんの種類のタブレット学習が運営されておりますが、私が娘にこれを選んだ考えはそれほど深くもありません😅兄である息子が、たしか小学校の低学年頃だったでしょうか、楽しそうにやっていたな〜という印象だけです😅
第一子である息子の時には、確かにいくつものタブレット教材を試した時期もありました。それらの中でもこちらはとてもシンプルであり、当時の息子がそのシンプルさが気に入ったと言いました。
(ほかのタブレットと比較して)キャラクターがガチャガチャしていないからうるさくない、使いやすい!
これはまぁ、完全に好みによるでしょう😅
だけど息子が『(画面が)うるさくない』という表現でこれを評価した点が、私にも好感が持てました。その後息子は2〜3年ほどこちらを利用していて、学年が上がるにつれてRISU算数、通塾へと移行していきました。
タブレット学習は良いですね。送迎の心配も無用です。雨の日も風の日も、わざわざ保育園を早退させて連れて行く必要はありません👍
自宅で、自分の好きな時間を決めて取り組める、幼児の集中力に合わせた課題設定になっているという気軽さもちょうどいい感じです。娘は朝食後の登園前の時間だったり、帰宅してから夕食までの時間などにリラックスして遊び半分で取り組んでいるという印象です。
うん、良い感じ、良い感じ♪幼児だもの、これくらいでいいと思うのよね。
学習内容も充実している
その学習内容に関しても、これがなかなかたいしたものだと思っています。
例えば、季節ごとには然るべきタイミングで季節行事を学びます。今月でいえば、ひな祭り。雛壇のお内裏様だけでなく、そのほかのお人形の由来、役職、仕事内容についての丁寧な解説がありました。これについては息子も加わり、面白そうに覗き込んでおりました。
交通安全、常識、礼儀、体の仕組みや食べ物ができるまで(お米作り)なども写真や動画で学んでいました。物の数え方(単位)などもさりげなく学んでいけるのが良いですね。
これをきっかけに、娘は何か興味があれば図鑑を見たりもしています。ちなみに最近の彼女は、私の実弟から贈られたこれらの図鑑がお気に入りです(↓)。刺激になっているのでしょう、導入としては十分な機能を果たしていると思います👍
だけど私は、小学校受験をするお子さんには少し物足りないのかな〜?とも最初こそは思っていました。だけどそれも、そんなこともなさそうです。例えばこれね。回転位置移動を感覚的に学びます(↓)。
おもしろいなーと思いました。幼児が想像力と論理性でどこまで考えていけるかを、かなり試される課題も含まれておりますね🤣間違っても、分からなくても、何度もアニメーションで解説してもらえて助かります。
また、幼児コースでは出来る子にはどんどん進める“コアトレ”という無学年式の学習教材(国語と算数のみ)も使えます。娘はまだ年中ですし、色々なものを知って欲しいことが優先で、小学生の学習内容を先取りする必要はないと思うから私がこれを『やりなさい』と指示することはありません(←その月の課題が全部終わってしまって取り組む課題が無くなっていたら『やってみたら?』と言うくらい)。そんな娘のペースでも、彼女は今では繰り上がり/繰り下がりを含む2桁の数字の計算や簡単な漢字の読み書きを習得するに至っています。
それもまた、発見でした。視野が広がることは良いことですね。実際に、彼女は簡単な漢字を読めるようになってからは街中でもお店の看板などに興味を持つようにもなっているし、先取りという観点でなく、教養という視点から見ればこれもとても良い取り組みなのかなぁとは思っています。
音読で固まってしまった娘
なんだかすでに長く書いてきてしまいました😅私の悪い癖ですね。書いてるうちに長くなる。だけど今日はこれが書きたかったのです、すみません。
さて、ある日のことです。娘がスマイルゼミを開いていると、不意に音読の課題に直面しました。1−2文程度の文章を、単語のまとまりを意識しながら読んでみようと言うのです。私はとても驚きました。娘の苦手な領域だ😨😨
こえにだして、読んでみよう♪
タブレットからは、お気楽な声でそんなアナウンスが流れました。画面上にはマイクマークも出ています。どうやら子供の音読を、録音までもする気のようだ。むむむ、やりおる。なかなか攻めてくるではないか😨
音読というものが、場面緘黙症の当事者にはとにかく相性が悪いのです。その相性の悪さといったらありません😭私はそれを“痛感”のレベルで知っています。私もまた小学生の頃には、学校での音読はほとんどできない子供でした。席次で順番に指されても、黙って下を向いて何も言えなくなる子供でした。だから娘がこの課題に直面した時、私は自身の経験からの直感で『ヤバい!』とさえも感じました。
だけど幸い(?)今は自宅内での学習です。出来るかもしれません、可能性はゼロではない。出来ないかもしれません。私はハラハラしておりました。どう出る、娘!?
私が恐る恐ると娘を見れば、その瞬間、娘は予想通りといえばそうなのですが、カチンという音をたてたかのように娘の表情と動きの全てが固まったことを私は見て取りました。
振り返っても、娘はこれまで自宅内であっても何かを音読したことは無かっただろうと思います。
(息子ほどではないにしても)娘もまた、絵本の好きな子供です。彼女の本棚は兄の本のお下がりに加えて、私は図書館も活用するし、祖父母や叔父も度々彼女に絵本や図鑑を買っては送ってくださる機会も多いのでいつも充実しています。しかし私は娘が本を読む姿はよく見かけれど、彼女が声に出して絵本を読んでいる姿を見かけたことはないはずです。
私は少しは不思議でした。小さい子が声に出して楽しそうに本を読むのはよくある光景なのではないのだろうか?っていうか、そもそも彼女は読めているのか!?と心配さえもをした時期だってありました😅だけど彼女の返答はこうなのです。
絵本楽しいねー。読めない字や難しいところがあったらいつでも聞いてね。
うん、大丈夫。いつもこころで読んでる。
そんなふうに育ってきた娘です。だから今回、相手がタブレットの機械であっても『こえにだして、読んでみよう!』というアナウンスを受けたことは娘にとって、生まれて初めて音読に直面した機会だったと思います。
固まる娘。どうする?どう出る?自分で動き始めるか!?
私は隣に座って、そんな彼女を観察しました。
だけど数分経っても、娘は一向に動くことはありませんでした。私は彼女が自力での再起動は難しいと判断し、そっと声をかけました。
大丈夫だよ。小さい声でもいいし、こころで読んでも良いんだよ。
それでも娘は全く動こうとしませんでした。おそらく、これは私の考えですが、『声に出して読もう』という指示を受けているところに心で読もうとすることは、それは課題を達成できたとは言えないことを彼女は理解しているのだと思いました。声を出したいのに話せない。苦しいだろうと思います。だからこんなに大きく混乱しているのです。
お母さんと一緒に読もうか?
その声かけで、娘は少しだけ、ほんの少しだけですが視線を動かすことができました。だけどその表情はまだ戻ってきておりません。
娘はうつろな視線のままで、ようやく口を開きました。
…おかあさんといっしょに読む
オーケー、一緒に読もう。今日は最初だよ、初めてのことなんだから当然だよ、お母さんは口を動かすだけでも良いと思っているよ。
...わかった
そうして私は娘を待って、娘の様子を確認しながらゆっくりとマイクマークを押しました。録音開始。
『せーの、で読もうね』って声をかけて、ゆっくりと課題の文章を音読していきました。娘は精一杯に口を動かしていると思ったし、その頑張りがどれほどのものか想像できる私にとっては涙がでそうなほどに彼女は頑張っていることを感じました。そして最後の1文の後半は、小さな声ではあったけれど確かに自分の声を出して読めていました。
録音が終わり、今二人で一緒に読んだ音読が再生されていきました。もちろん録音の大部分は私の声ではあったけれど、本当に最後の方の少しだけ、きちんと娘本人の声も聞き取れる音量で録音されておりました🙌
あ、娘ちゃんの声も入っているね!
良かった…できてた…
そう言って、娘はようやくフゥと微笑みました。
きちんと録音されている、すごいことだよ!いっぱい勇気を出したんだよね😭
この時、私は同時に、公の場や就学してから音読という危機に娘を一人で直面させなくて良かっただろうとも思いました。
自宅内で、私が一緒にいるときに練習できてよかっただろう。親にとっても気づきになったと思います。このような機会でもなければ、私はきっと彼女に音読をさせようと思うことはなかっただろうと思うから。
良い課題があるものだと思いました。
そのやり方で、合っているよ。
一つ一つのやり方を知り、『これで良いんだ』という手応えを積み重ねていくことが自信につながっていくのです。少なくとも、私自身はそうでした。
だから私はこのタブレット学習が、娘の自信を育む助けになれば良いと願いました。
今では音読もできるようになっています
それから数ヶ月も経ちました。それからも時々娘のタブレットは娘に音読の課題を出して、彼女は少しずつではありますがタブレットに向かって声を出す練習を重ねました。
なんとほら!今ではこんな様子(↓)です🙌
楽しそうに『終わり♪』と言い、絵を見る余裕も生まれています😭
音読なんて、他の大多数のお子さんにとってはなんでもないことかもしれません。
だけどそんな些細なことが、他の人には大きな困難である場合もあるのです。それが『特性』『障害』、そういう言葉で表されるものなのでしょう。
娘にとって、音読は一つの試練でした。ふとした時に出会ったタブレット学習の課題でしたが、このことは彼女に混乱から自信を深めて実現に至る、とても大きな進歩を経験させてくれました。
娘は生来、とても不安が強いという困難と共に育っています。
不安で動けなくなることもたくさんあったし、これからも、きっとあると思います。音読も、家族以外の人がいる場面ではまだまだ出来るかわかりません。
だけど一つ一つ、小さな成功体験を積んでいくしかありません。
不安の中でも挑戦したいと思えるようになる→やってみる→できたと思える→さらに挑戦→できたと思える→(繰り返し)
そんな繰り返しが大切です。
特性にマッチしたタブレット学習を通して、良い経験が出来ているのだろうと思っています。成功体験を積み始めている今の娘は、私から見てもとても頼もしいと感じています。
スマイルゼミ
✅幼児、小学生、中学生向けタブレット型通信教育サービス
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スマイルゼミ【幼児コース】
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