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場面緘黙の克服を目指して-12-保育園との面談

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場面緘黙症と育つ娘の成長記録

みなさんこんにちは✨

前回の記事はこちらです:

娘は4歳後半で医療機関を受診し検査を受けて、ようやく“場面緘黙”および“自閉スペクトラム症”との診断を受けました。私たちはいよいよ彼女の場面緘黙支援に関して動き始める段階に辿り着いたと思います。

今後は療育機関や支援の相談等で多方面の専門家の力を借りていくことになりますが、私は自宅でも出来ることはしていきたいと考えました。そこで私は娘と相談し合い、人に見せるだけで大人に助けを求められる“困っていますカード”の作成なども試みました。今日はその導入と、保育園との相談についてを記録しようと思います。

わたし
わたし

保育園に相談すると、本当にありがたいことに教室運営においても同様のシステムを取り入れていただけるという話もいただきました。周囲には娘の成長を応援してくれる温かい人たちに囲まれていることを改めて実感することができました。

困っていますカードの導入へ

お守り代わりに持たせています

娘は、日常生活において困っている時にも言葉が出なくなってしまうことが多いようです。娘はさらに、彼女にとっては慣れた生活の場である保育園においてさえ、場面によっては体が動かなくなってしまう“緘動”の症状もみられることが娘への聞き取りからわかりました。このような場面緘黙の症状は徐々に克服をしていくしかないのですが、困って何も言えなくなった時においても何かしらの言葉に頼らず周囲に働きかけをするための道具のようなものがあれば少しは助けになるのではないかと思われました。

そう考えて、私はつい先日に娘と相談しあって“困っていますカード”というものを作成してみたところです。これは我が家のオリジナルで、娘が好きなキャラクターの素材も使いながら当事者団体かんもくネットの当事者用の携帯・提示カードを参考にして作りました。

何かしらで困っている意思表示が提示するだけで可能です。
キーリングもつけて、外出時のバッグなどに取り付けられるようにしてあります。

このカードは練習のために数日ほど保育園への登園時に持たせてみました。まだ娘は実際には使うことは出来てはいない様子ですが、それでも多少の安心感のもとにはなっているようで、

娘

カードがあるから安心だなって思っているけど、使うのはまだドキドキする。

そう言う娘を見て私も少しの安心感を感じました。

安心な気持ちが得られるならば、それだけで効果は100点満点!

試行錯誤でどんなことでも取り入れてみようと思っています。今のところはこのような手製のカードはお守り代わりにでもなればそれだけで十分だろうとも思われます。持っていればこそ何かの際に『使ってみようか』と考えることが出来るのかもしれないし、恐る恐るでも使うことができた日には『使ってよかった、助かった』と思える機会も訪れるのかもしれません。

そうして『もう一回やってみよう!』と、そう思えるようになっていけることが理想的ではあるのですがそれにはまだまだ時間がかかることが実際だろうと思います😊

緘黙の人の日常は、一時が万事、バンジージャンプ

緘黙の人の日常は、例えて言うなら日常生活の何から何までが“スカイダイビングやバンジージャンプのようなもの”

これはかつての一当事者としての私の感覚による例えですが、結構的を得ていると思っています。私は場面緘黙が疾病分類学上は“不安症”に類されることを知り、かつての自分を振り返り、その本態は“不安”と“恐怖”であっただろうことに大きく納得をさせられました。

分かる!よく分かる!

私自身も、そうでした。緘黙の人は、いつも、何をするにも恐怖を握りしめている状態なのだと思います。

スカイダイビングやバンジージャンプ(もしくは乗馬とかでも)を経験したことがおありの方は、ぜひその時の経験を思い出してみてください。未経験の方は、高い確率で安全が保証されることは分かっていても高所から身一つで飛び出す状況を想像だけでもしてみてください。

『たぶん大丈夫だろう』とは本人も重々分かっています。それでも高所から飛び出す時の“不安”や“恐怖”は相当なもの。だけどそんな本人の不安や恐怖は隣で見ているインストラクターの方にとっては特段何でもないことであるので『さっさと飛べや…』とどこか冷めた目で見られがち

思い返せば私自身も若い頃に遊園地でバンジージャンプを体験した際には、実は台の上で20分くらいゴネました(←この日は平日で空いていたのでOKでした🤣)。もちろん係の人は大変うんざりしていたし、何度も『もういいんじゃないですか?』と繰り返し声をかけられながら待ってくださってはいたのですが、当の私は『分かっちゃいるけど体が動かないんだよ!他人事だと思って!』と心の中で憤慨したことを思い出します🤣

つまりね、緘黙の人はいつもこのような緊張感で生活していると例えられると思います。彼ら/彼女らは日常生活において、当事者でない人には理解し難い、彼ら独自の大きな恐怖を握りしめながら過ごしています。

だけど覚悟を決めて、恐怖を勇気が上回り、ポンと一歩飛び出したあと。

これもまたスカイダイビングやバンジージャンプと同様に、『楽しい!もう一回やりたい!🌟』と思えるようにもなっていく。

それが克服への一歩一歩になっていくのだと思います。

それほどの恐怖を手放す訓練、現実に直面しながらも自分は大丈夫だと知っていく過程が場面緘黙野克服に向けてはとても重要になるのですが、その恐怖を分かち合ったり出来るだけ小さくしてやろうとすることが周囲のサポートとしてはとても有効なのだろうと思います。

娘にとってはこの“困っていますカード”が、その恐怖を小さくする助けになるかもしれません。そうなったらいいなと願っています。

保育園での面談において

カードを作成してから数日後、私は保育園での面談の機会をいただきました。これは医療機関で診断を受けたことを踏まえて日常生活上の今後の対応についてを相談させていただきたいとお願いして作ってもらった機会でした。

私は医療機関の検査結果及び予め娘から聞き取っていた日常生活の困難についてまとめておいた資料を作成、また、先生方の参考になればと私がとても読みやすいと感じた書籍を1冊寄贈のためにと持参しました(↓)。

これらは面談の数日前に事前に渡してあったため、当日の面談はとてもスムーズに運びました。担任の先生のみならず、園長先生や主任の先生、幼児クラスの関わりの深い先生方にも既にこれらの資料は共有されていて、特に重要な部分については既に共通認識が形成されているとのことでした。おかげで私もこの日は今後を見据えての話に集中でき、とても有意義な面談でした。

私は早速、切り出しました。

私

先生、スカイダイビングもしくはバンジージャンプのご経験はおありですか?

私

ものすごくドキドキしますよね。すなわち娘の日常は一時が万事、スカイダイビングのようなものだとイメージしていただければ幸いです。

お絵描きの画用紙が無いことを伝えることすら、彼女にとっては飛行機の上からスカイダイビングに飛び出すような不安と恐怖を握りしめているのです。

だけど『勇気を出してやってみたら大丈夫だった!』という達成感に似た気持ちを得られることも、場面緘黙とスカイダイビングは似ているのかもしれません。

どうかご理解をいただき、そんな娘に成功体験を積ませてやっていただきたいのです。

正直なところ、私はこの面談において保育園にどこまでの個別対応をお願いして良いものかと悩んでいた部分もありました。もちろん娘自身にも気の持ちようや努力の仕方はよくよく言い含めるつもりだったし、保育園には少しでも理解してもらえれば御の字なのだとそういう姿勢で私は面談に赴きました。

しかし保育園の先生方は既に私が持って行った資料を共有し、先生方の間でアイデアを出し合い話し合いをしてくださっておりました。とても親身になって今後の対応を考えてくださっていたことに、私は本当に驚きました。

担任の先生
担任の先生

画用紙はいつもチェックします。ここはこういう対応が有効かもしれないと話し合ったのですが、いかがでしょうか?

そうして私が作って行った資料の一つ一つのポイントについて、先生方の視点からの効果的な対応についていくつもアイデアを聞かせていただきました。私はとても勉強にもなりました。

担任の先生
担任の先生

トイレに行きたい時と給食の時は特に重要な部分になりますね。困った時の合図のようなものを娘ちゃんと一緒に考えていこうと思います。

私

ところでこんなカード(←“困っていますカード”ね)を作ってみたのですが、これも気にしていただくことは可能でしょうか?

担任の先生
担任の先生

これはすごくいい考えだと思ったんです!

娘ちゃんが嫌でなければ、同じようなシステムをクラス運営に取り入れさせてもらっても構いませんか?娘ちゃんだけでなく引っ込み思案なお子さんもおられます。そういうお子さんにも助けになります。それに、他のお子さんが使っているのをみれば娘ちゃんもカードを使うことにハードルを感じなくなると思います。

ありがたいですーー!!

本当に、私は心配のしすぎでした。ここには主任の先生も同席くださり、とんとん拍子に進んでいく面談の話題に私が付いていけないほどでした😂

保育園の先生方は子供たちの成長を心から応援してくださる人たちなのだと、私は改めて知りました。ありがたくてありがたくて、私は言葉を失ったほどでした。

私

ありがたいことです。発達に詳しい知人より、『例えば娘と仲の良い子などにカードを使うお手本になってもらえれば行動の強化になるでしょう』と言う話も聞いたばかりだったのです。今日はそれを提案しようと思って来ました。本当にありがとうございます。

私たちの周囲には温かく支えてくださる方がたくさんいます。

私は娘の日常生活の環境が徐々に整えられていることを実感し、とても嬉しい気持ちになりました。

大切なことはその子その子にしっかり向き合い、正しく状況を把握すること。そうして出来ることから周囲に少しずつでも働きかけていくことで、きっと娘自身も自分なりの生き方を見つけていくのだと感じました。温かく支えてくださる人たちに囲まれて、娘は娘らしく、健やかに成長していくのだろうと思います。私はそれを心から、とても楽しみに感じました。

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🌟関連書籍の紹介🌟

↑漫画なのでとても読みやすいと思います。

↑就学以降の学齢期のお子さんには時期に応じた支援が必要です。教師のみならず保護者の方にも勉強になる内容が豊富だろうと思いました。

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