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場面緘黙の克服を目指して④

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場面緘黙症と育つ娘の成長記録

みなさんこんにちは✨

前回の記事はこちらです:

前回の記事で、私は娘(4歳)の場面緘黙において、彼女を診ていただける医療機関探しの奔走についてを書きました。

これについて、ありがたいことに多くの方からご意見をいただくことができました。

それらの中でも共通して仰っていただいたことは、“私の行動力”を誉めてくださるお言葉でした。本当にありがたいことでございます。

しかし、その奔走もまた、決して私1人の力によるものではありません。

何より大きな推進力となったことは、住まいの近くのかかりつけの小児科医がしっかり話を聞いてくれたことだと思います。いつもは病気の診療や予防接種にワチャワチャの混雑ぶりの小児科(←ホントに💧)ですが、そちらの院長は子どもの発達にも強い関心を持っておられるのだとは聞いていました。そこで私はあらかじめ電話で『子供の発達について相談に乗っていただきたいのですが』と連絡を入れておき、そうして

かかりつけ医
かかりつけ医

(平日日中など)比較的空いている時間に予約をとってください。ゆっくりお話ができると思います。

と予約のご指示をいただくことができました。

加えて、近所のママ友の励ましなども大きかったです。方々の医療機関で受診を断られたり言葉を濁され、その度に私はかかりつけ医へ紹介状の書き直しをお願いするため何度も通うことになりました。その中で、私は果たしてどこまで自分本位になって良いのかを、一瞬ふと見失った感覚に陥りました。そんな時にも、彼女はまっすぐ私を励ましてくれました。とても心強く感じました。

シーナさん
シーナさん

どんどん言わなきゃ!子供のため!私もそうしてきたよ!

そうか!私も頑張ろう!

かかりつけの小児科医も、

かかりつけ医
かかりつけ医

使えるものはなんでも使え、です!

と、とても柔軟に私の希望に沿ってくださったと思います。

そんな方々のおかげで、娘は今、都内の医療機関にて診察を受けることができています。私の行動力も自画自賛で少しは褒めたいのも山々ですが(笑)、それは多くの方のお力添えと励ましのおかげであることを付言したいと思います😊

さて、今日は娘の初診時の様子についてを記録しようと思います。

わたし
わたし

やや緊張しながらも、私も娘も初診を楽しみにしていきました。

初診へ

診てくれる医療機関は遠方でした

たくさんの医療機関へ問い合わせ、ようやく1箇所の医療機関で、

医療機関の方
医療機関の方

場面緘黙ですね、診れますよ、大丈夫です!

そう仰っていただくことができました。

私はすぐにかかりつけの小児科医に連絡し、その機関の医師に宛てて紹介状を作成していただきました。

良かった。ようやく1箇所見つかった。

私は大きく息を吐きました。本当に良かった。

そちらの医療機関は、都内とは言え私たちの住まいからはやや遠方でした。電車などを乗り継いで行っても、片道1時間30分以上はかかりそうです。娘の足なら片道2時間を見ておいてもいいでしょう。だけど私は状況が一歩進んだことを実感し、とても前向きな気持ちになりました。

ここでようやく私は娘本人にも、今度病院へ受診することを伝えました。彼女は『ご挨拶がしたい気持ちはあるのだけど難しい』ことを、幼いながらもしっかり自覚しています。私は娘に、『あなたの力になってくれる病院が見つかりそうだ』と話しました。

私

あなたのご挨拶について専門的な意見をもらえる“ご挨拶の病院”に行ってみたいなと思ってる。しっかり診てもらって、辛い気持ちを無くしていけたら良いと思っているのだけど、どうだろう?

娘

うん、ごあいさつの病院、行ってみる。

娘もまた、前向きな様子だと感じられました。

いざ、医療機関へ

5月の中旬。

私たちは予約の電話から1ヶ月半ほど先を指定された初診日に、いくつかの書類や母子手帳などの持ち物などもしっかり用意して、余裕を持ってそちらの医療機関へと向かいました。地下鉄を乗り換え、バスに乗り。初めて行くところなので余裕を持って自宅を出発したつもりでしたが、着いてみれば予約のたった15分前のギリギリでした😅

長旅でしたが、娘は疲れた様子もありません。今年は5歳になるのだしね。朝からしっかり行動できる体力がついてきていることを感じました。

いざ、初診へ!

初めての場所や慣れない場所が苦手な娘ですが、待ち時間には私と一緒にお庭に出たり、病院内を探検したりとリラックスして過ごせただろうと思います。念のためにとキッズ用のタブレットだったりイヤーマフなども持っていきましたが、娘はとても落ち着いて過ごしていたのでスムーズに診察室へ入ることができました。

初診時の話

少し待ち、診察室へ呼ばれました。男性の児童精神科医と、もうお一人は研修中のお若い医師が一緒でした。

児童精神科医
児童精神科医

娘さんはこちらに、お母さんはこちらにお座りください。

別々の椅子に座るように促されました。しかし娘は緊張して固まってしまい、私と離れて別の椅子に座ることはできませんでした。

私

お母さんの抱っこで座ろっか?

娘は頷き、私は娘を膝に乗せて医師の話を聞きました。これまでの経緯を話し、私自身も子供の頃に緘黙があっただろうこと、その経験のおかげで娘の緘黙に早くから気づくことができたこと、娘も今では心身ともに成長が見られ、今こそしっかり向き合っていきたいことなどを話しました。

児童精神科医
児童精神科医

緘黙は、対応が早いほど良いです。就学時検診まで待たずに、よく来てくださったと思います。

お母さんは時代的なこともあるかもしれませんが、辛い思いをされましたね。

児童精神科医
児童精神科医

まずは一通りの検査をします。知的発達を見るための発達検査、コミュニケーションの検査などです。お住まいが遠方なので、なるべくまとめて出来るように予定を組みます。

私たちはこれから行われる検査についての説明を受けることになりました。

まず最初に受ける検査は3つです。緘黙と思われる事象の背景に、別の問題がないかを一緒に確認するようです。

  1. 発達検査(K式)
  2. PARS-TR
  3. コミュニケーションの検査

まず最初に、知的発達を見るための発達検査はK式という検査です。

これは母子分離で、つまり検査者と受検者が1対1で行う検査となるために、娘が少しでもリラックスして受けられることが大切なのだと聞きました。

児童精神科医
児童精神科医

検査者は、男性でも良いですか?女性の方がよければそのように手配をしましょう。

なるほど。検査者の性別も、繊細な子供には重要になるということね🤔私から見ればおそらくだけど、女性の方が良さそうです。娘にも確認してみました。

私

検査の方は、女の先生の方がいいのかな?

娘は返事をしませんでしたが、小さく頷いてくれました。

私

女性の先生でお願いします。

児童精神科医
児童精神科医

発語を要する検査も含まれますが、難しければそこは参考値のままで構いません。無理はさせないで結構です。

なるほど。柔軟に配慮していただいていると感じます。
児童精神科医
児童精神科医

この同日に、PARSという検査も行います。

これは母親への聞き取りによって自閉スペクトラム症の行動症状を評価します。

児童精神科医
児童精神科医

最後にコミュニケーションの検査ですが、これは親子の関わりを見るものです。実はこれは非常に高度な行動観察の検査でして、検査できる検査者の数も少ないです。

これについては今、画像解析による数値化のための研究が進行中ですので、よろしければその研究のためにお子さんのデータを使用させていただきたいのですが、構いませんか?

私

もちろんです。研究の進展のお役に立てるのでしたら、喜んで協力させていただきます。

なるほどね〜。そういうこともあるのね〜。

子供の困難に向き合う親として、また、元研究者としてもそこは是非とも参加したいところです。二つ返事で了承し、研究についての説明を受け、とはいえ私はいくつかの同意書にサインをする前に『1点だけ、良いですか?』と確認をしなくてはなりませんでした。

私

こちらの研究の趣旨に賛同します。ただし、今後の子供たちの成長のためになるならば、です。

私は、一つだけ懸念しています。

その画像解析による行動特性の自動検出技術が確立したとして、私はその技術が、ある子供の排除に向くことを心配しています。

例えば、入学試験や就職試験。この技術が、いずれそういった場への導入がなされることはありませんよね?

児童精神科医
児童精神科医

ご心配はごもっともです。そのような方向性には絶対にならないことを、お約束させていただきます。

それなら良いです。そこは絶対によろしく頼みますよ!

心配のしすぎかもしれませんが、技術は諸刃の刃でもあるのです。誰かを助けるためのものが、一方で、使用者によっては全く異なる使い方もされうる可能性があることを、当事者として強く意識しておく必要があるだろうと感じました。

娘はこれから、きっと他人にはなかなかわかってもらい難いような辛い経験もするだろうとは思います。しかし、娘は精一杯に成長しようとしています。ある一方的な尺度のせいで理不尽にもその能力を発揮しようとする機会を奪われることはなるべく起こって欲しくはありません。どうでしょうね。心配のしすぎであれば良いのだけどと思いながらも、無視できない大事な視点だと感じました。

こうして初診時の話もまとまってきました。

娘は相変わらず言葉を発さずにおりましたが、この頃には私から離れ、1人で子供用の椅子に座れるほどにはいくぶん緊張感も和らいだように見えました。

娘は全部分かっている

帰路につき、娘は帰りの地下鉄の中でぐっすり眠ってしまいました。

無理もありません。初めて行く遠方の病院へ行き緊張しただろうし、ずいぶん疲れたのだと思います。私はそんな14kgの娘(と荷物)を抱えてヒーヒー言いながら帰宅をすると、夫がちょうど帰宅してきたところでした。

親父
親父

どうだった?

うん、良かったよ。色々聞けて良かったと思う。私がそう答える前に、娘がパッと顔を上げてとても勢いよく喋り出したので驚きました。

娘

男の先生とお話しして、もう1人の先生(←研修医さんですね)は座っているだけだった。(娘)ちゃんは最初はお母さんの抱っこで座っていたんだけど、最後は1人で座れた!

今度からの検査は女の先生!2回、検査に行くんだよ!

おーー!カンペキだーー!!
私

まさに、そんな感じ😅

親父
親父

うん、よーく分かった。すごいね〜😅

娘はさ、自分からお話することは難しくても、本当によく周りを見ているし大人の話をしっかり聞いているのだなと改めて感じた次第です。そしてお話の理解も、全く申し分ありません(←その後の検査で、娘もまた高IQの可能性が指摘されています)。

賢く、聡明な娘です。

これからあなたの好きなように、自信を持ってどんな世界へも踏み出して欲しいと願っています。どうか自由に生きてほしい。多くの出会いに恵まれて、どうか、どうか幸せな人生を歩んでほしい。

その“第一歩”を、きっと私たちは掴みかけていると思ったし、これからの娘の成長がますます楽しみに感じられたそんな1日だったと思います。

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