みなさんこんにちは✨
先日、私の息子は私の友人のお仕事の関係でちょっとしたお手伝いをさせていただく機会がありました。依頼を受けて仕事をし、ささやかながらお駄賃(報酬)をもらって喜ぶ息子。この経験は彼に有効感であったり自己肯定の喜びを与えたのではないかと感じました。
今日はそんなありがたい機会について記録しておこうと思います。
息子は今、不登校のために外出の機会も人との繋がりもどんどん減ってしまっています。そのような中、今回の経験は息子に人と関わりながら目的を達成するということだけでなく、自分の仕事によって人から感謝もされるという、そんな喜びを与えてくれたのではないかと思います。息子がボソッと言った一言に、私もハッとさせられました。
人の役に立てるという喜び
友人からのお手伝い依頼
先日、当サイトも読んでくださっている私の友人からこんなメールをいただきました。彼女は大学教員で、交換留学生のサポートの仕事をしています。
こんにちは。ご存じの通り私は大学で交換留学生に日本語を教えているのですが、「留学生たちの社会見学企画」の下見に息子くんをお借りできないかのお伺いです。
話を聞けば、友人が勤務する大学では日本に興味のある留学生が東京都内のアンテナショップをいくつか回り、日本各地の文化だったり特産などに触れる企画があるようです。
今回いただいたお誘いは、息子がその下見に同行し、お土産の選定や写真撮影、感想の記録などなどの仕事を、まさに初学者としての留学生の視点に立って遂行することをやってもらえないかというお話でした😲
このお誘いをいただいて、私は本当に嬉しく思いました。
だって、現在不登校真っ只中の息子は本当に外出の機会のみならず、人とのつながりが激減している状態です。そんな今の息子に“社会的な役割”を与えてくださるなんて、そんなにありがたい話はありません!
嬉しいな〜😭持つべきものは友人です。私は助けられてばかりです。彼女は今息子の手が空いていることを知っていて、つまり彼に刺激を与える機会をくれたのですよ。そしてさらに『息子君にも興味があるかな?楽しめるんじゃないかな?』と、息子の成長につながるのではないかときっと想いを馳せてくださった。なんてありがたい話でしょうか😭
ありがたいです!息子に確認してみます!ありがとう!!
そうして私はすぐに息子に話しました。
息子も興味を持った
こんな話が来ているよ。私は息子にワクワクしながら話しました。
あなたもよく知っているお母さんのお友達から、あなたに仕事を手伝って欲しいという依頼が来ています!
大学の仕事のお手伝いです。留学生のための企画の下見に同行し、写真を撮ったり感想を記録して資料をまとめるところまでが仕事だそう。ささやかですが、お駄賃まで出るみたいよ。
それを聞いた息子はまぁ、安定の低反応ではありつつも、
でもその日はT君(←その友人の息子君ね)は来ないんでしょう?その点はつまらないけど、まぁいいよ。
息子、オッケーです!ホントにありがとう!
そうして私は友人と日時を調整し、段取りを伺ったりなどを進めました。私はその数日前から息子にリマインドをすることや、地雷を踏んでまさかの直前でのドタキャンなどにもならないようにと細心の注意を払いつつ(←マジで落とし穴があり得るからね、怖いわ〜、笑)、なんとか準備は順調に運び当日朝は時間通りに待ち合わせ場所に向かうことができました。
アンテナショップを巡ってお土産を選ぶ
待ち合わせ場所に到着し、息子は私の友人から改めて“この日の仕事内容”の説明を受けて、東京都内の日本橋あたりを歩き始めました。
アンテナショップ巡りは楽しいです😊息子は写真を撮ってくれて、留学生に示すお土産の一例としての商品の選定を行いました。例えばそれは三重県のアンテナショップでは伊勢うどん、富山県のアンテナショップでは伝統的なかき餅(富山おかきとも言う?)などです。さらに息子はなぜそれを選んだのかの理由も簡単に記録して、なんとかかんとか資料の体裁を作っていくことができました。
友人と私と息子はアンテナショップでやいのやいのと盛り上がったり、歴史的にや地理的な背景を話したりと本当に楽しい1日になりました。息子にもたくさん笑顔が見られました。
まぁでもね、一番楽しんだのは私だよね(↓)🤣
この日はそれほど暑くもなかったおかげもあり、私たちは結構な距離を歩いただろうと思います。写真もたくさん撮りました。資料作りのためにその写真を見返していた息子が言った一言が、実に的を得ておりました🤣
なんかさぁ…結局おばさん2人(←ヲイ!💢)の楽しそうな写真ばっかりだよね!
私たちは日本橋や道路元標、郵便発祥の地なども訪れたり、東京証券取引所にも行きました。
通学も体育の授業もしなくなった息子はすっかり体力が落ちてしまっていて、何度も『疲れた、疲れた』とも言いながらもそれでも最後まで付き合いました👍
後日息子はスライドに資料をまとめ、友人に提出するところまでを遂行することができました。もちろんその資料は大人から見れば完成度は低いものです。だけど私は、今の息子が自主的にやったというその事実だけでも本当にすごいことだと思ったし、貴重な機会を与えてくれた友人に改めて大きな感謝をしていました。
労働の喜び
依頼を受け、働いて、仕事を遂行し、ささやかながら報酬までもいただいた。
帰宅後に、息子がボソッと言いました。
お母さん、今の僕でも、働いたらお金がもらえるんだね…
私は、ハッと驚きました。なんというか、とても感慨深いものがありました。
息子は不登校が長引いて、塾にも習い事にもいけなくなり、嫌だと感じることからは目を背け、ここしばらくは本当に蛹のような状態だったし刺激の少ない生活でした。もちろん息子にもきっと葛藤はあるのだろうとは思いつつ、だけど私はそれを受け入れることもなかなか完璧には出来ずにいて何もしてやることができていない状態でした。
そのような中、息子は他人である“人に求められて”外に出て、自分なりに仕事を”完遂できた”のが今なのです。
そうだよ。あなたは今のままで人の期待に応えられるし、役割を果たすことができて感謝もされる、そんな子だよ。
そっかー。
息子は無欲で、普段はお小遣いなども特に欲しがらないような子供です。この日も息子は多くを語りませんが、他者の役に立つことができた、その結果としてお金が手元にあるのであろう、息子はきっとそんな不思議な感覚を感じていたのではないかと私は感じ取ったのです。
もちろんね、大人が全てのお膳立てをしておりますよ、完璧に。
だけどきっと、これが“労働の喜び”というやつなのでしょうね。息子はこの日、ささやかなアルバイトを経験したことで生まれて初めて労働の喜びを知ったのだろうと思います。
後日、息子はこんなことも言っていました。
また〇〇さんの大学のお仕事で僕にも手伝えることがあったら参加してもいいよ。
他人の要求に応えることが喜びです。他人にとって自分が不可欠であると実感できることも喜びです。そしてそのような人のつながりのなかで生きるていると実感できる喜びは自己肯定や有効感を生み出します。
今の息子に、そのような多くの喜びを与えてくださった貴重な機会となりました。誘ってくれた友人に、私は心から感謝をしています😊
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