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2021年4月24日-25日、私と息子は神奈川県の丹沢山塊の最高峰、蛭ヶ岳を目指して1泊2日の登山に行ってきました。
2日目の4月25日は丹沢山塊最高峰の”蛭ヶ岳”に向かいます。
長く険しいアップダウンを超えて、最高峰に到達したときの感動はひとしおでした。
そして下山。長い長い大倉尾根。初めて歩いたバカ尾根は長く辛い。”今後絶対に登るまい”と息子と誓い合いました😅。それでもなんとかかんとか下りてきた。
今回の登山は歩く距離も行程も、我々にとっては久しぶりの”チャレンジコース”と言える登山でした。
”しっかり歩いたね!がんばったね!”と心から息子を褒めた、充実の山歩きになりました。
後編も動画にまとめたので是非見ていってください🌟
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丹沢最高峰の蛭ヶ岳へ
2日目の朝も晴天です
翌朝、午前5時30分に朝食とのことで私は4時30分頃に目を覚ましました。
早朝の山頂を散策し、朝日に光る富士山を眺める。
そして山小屋のおかみさんに今日のルート情報を確認してもらいました。
最も心配だったのは、息子が昨日の行程でだいぶ疲れていたようなので今日のロングコースを歩き切る気力があるのかどうか。
朝起きて、息子の気持ちがあまりにも後ろ向きであるならば蛭ヶ岳への往復は諦めることも想定していました。
もしくは蛭ヶ岳に行って、そこから別の最短ルートで下山をするなどの可能性も考えていました。
その”状況に応じて取りうる選択肢”に私の思い込みや勘違いがないか、よりよい選択肢はあるかなどを山小屋のおかみさんに確認してもらいました。
そんな情報収集もなんのその!私の心配をよそに、息子は一晩眠って超元気!すっかり回復していました😊
『蛭ヶ岳に行こう!』と気持ちもとても前向きで、私たちは予定通り丹沢最高峰を目指すことに決めました。
蛭ヶ岳へは大きなアップダウンを繰り返す
丹沢山から蛭ヶ岳へは、標準コースタイムで120分。
往復4時間の行程です。
しかも『大きなアップダウンが2箇所あるから、気をつけてゆっくり歩いてね』とおかみさんが仰います。
3つの山を越えて行かねばなりません。
鬼ヶ岩の先には急峻な鎖場もあるとのこと。
ありがたいことに大きな荷物は山小屋に預かっていただいて、息子は空身でサッと行って帰ってくることに決めました。
最初の丹沢山からの下りは驚きの斜度!
ここを下って、また登ってくるのか〜…と、いきなり苦笑いしてしまいそうな登山道😅
だけど歩いてみれば案外あっという間です。息子がサクサク歩くので、あっという間に登り返してしまいました。
他に誰も歩く人がおらず、朝日の中を私と息子の2人だけで歩いているという開放感や充実感、息子との弾む会話が嬉しくてどんどん歩いていけそうです。
登りはキツくて私はヒーヒーゼーゼー言いますが、身軽な息子は私を置いてスタスタと登っていってしまいます。
蛭ヶ岳にも順調に到達し、標準コースタイム120分の行程を息子は90分ほどで歩ききってしまいました。
ついに到達した蛭ヶ岳
山頂では息子が私を待っていました。
蛭ヶ岳の山頂は見渡す限りの丹沢山塊の山並みと、正面に臨む富士山がとてもきれいでした。
少し後に来られた、山小屋で一緒だった男性が『よく歩いたね』と息子を褒めてくれました。
その方は大学生のお嬢さん(←モデルさんで超可愛い!)がおられ、子供の話やお仕事の話を聞きながら行動食のゼリーを食べて一緒に楽しく休憩しました。これから檜洞丸を通って西丹沢まで行かれるとのこと。
私たちは来た道を引き返して大倉へ下山するので、どうか道中お気をつけてと挨拶し、蛭ヶ岳山頂で別れました。
息子も楽しく話せる大人に会える。
こんな出会いがあるのが山歩きの大きな魅力だと思います。
その後も息子は丹沢山までスタスタ歩き、往復4時間の行程を休憩含めて3時間半ほどで歩ききりました。
私はペースについていけずに完全に置いてけぼりですが、私もがんばって歩きました😅
丹沢山では預けた荷物を受け取ってから軽食を取り、それから私たちは長い下山路に向かって歩き出しました。
塔ノ岳から大倉尾根へ
気力勝負の長い下山
塔ノ岳へも順調に到着し、スタンプラリーの[大倉]スタンプも無事ゲット👍
この日は15時頃から雨予報。この時点で12時半を過ぎた頃ですが、空はどんどん暗くなっています。
予報よりも早く降り出すかもしれないね。
そう言いながら息子と大倉尾根に向かい、私たちは長い長い下山路を歩き始めました。
大倉尾根は通称”バカ尾根”と言われます。
それはバカみたいに単調な上りが続くから。距離も7キロ以上、標高差は1,200mもあるのです。
考えてみれば標高差1,200mを一気に登るコースは日本にそういくつもあるものでもありません。一般に標高差1,200m以上の登山ルートは十分上級者向けだと思います。えらいこっちゃ。
または、終わりの見えない尾根を歩くうちにイライラして、『バカやろーー!』って叫びたくなるからだという話も聞かれます。そうよね〜、ここを知らずに登らされたら叫びたくもなると思うよホント😅
つまり”大倉尾根を登る”ということは、まさに体も精神も鍛錬する”修行の場”に向かうことであり、しっかりとした覚悟の要ることなのです。
そんな実際のバカ尾根はこんな感じ(↓)。
私たちは下りで歩きましたが、歩いてみて息子は
『大倉尾根は今後、絶対に登りで通ることはない。下りも躊躇する。』と強く言い切りました。私もそれは同感です😅
14時前には雨に降られてしまいました。雨具を着るために座り込んだベンチで、ついに息子の気力が尽きました。
私はそこで息子のザックを引き受けて、荷物は2倍、息子を励まし引っ張って、息子はフラフラでへトヘトになりながらなんとかかんとか降りてきた。
まさにそんな感じの下山でした。
それでも大倉のバス停では今回押せる最後の[大倉]スタンプもゲットして、小田急の渋沢駅からは快速電車に乗ることができて、家路は大変順調なものでした。
蛭ヶ岳登山で感じた息子の成長
長い距離を歩けるなと思った
今回の1泊2日の蛭ヶ岳登山。
総歩行距離は約26kmのロングコースになりました。
この歩行距離は今まで私たちが歩いた山々の中では特筆して長いわけではありません。
例えば2年前の雲取山では1泊2日で26km以上を歩ききり、小学3年生だった息子はよく歩いたもんだと感心しました。また、昨年の奥高尾では日帰りで18kmを歩いたり、立山連峰に2泊3日でテント泊に行った時もよく歩きました。
だけど今回の足取りは一層しっかりしたもので、息子の歩き方に全く不安は感じませんでした。
もっともっと歩けそうだな。
そんな力強さを感じました。
気持ちのコントロールが上手になってきたなと思った
これまで息子は登山中に疲れる転ぶなどをきっかけに気力が尽きると、「もう嫌だ」「歩けない」と泣きごとを言うことがありました。
そうなるともうどうしようもありません😭
膝を抱えて座り込み、その場でじっとうずくまってしまうのです。
なんとか立って歩かせても牛歩となり、全く進むことができないのです。
だから私はこれまでいつも”この事態への対処”を念頭においた登山計画を立てました。
しかし、今回もかなり疲れた様子でしたが、そんな泣き言も一切言わず、自分で気持ちを保ってコントロールしようとする姿勢が見られました。
『疲れてるけどまだ大丈夫』
『足が痛いけど怪我をしたわけじゃない』
『山小屋についたら布団で休めるんだよね』
『景色がきれい』
そう自分で自分を鼓舞して、息子は歩き続けたのです。
一度だけ、大倉尾根を下山中に雨が降り、雨具を着るために座ったベンチでついに息子の気力が尽きかけました。
『荷物はお母さんが持つから、なんとかもう少し先まで歩いていこう』
私はそう励ましましたが、息子は何度も何度も『荷物も自分で背負う』と言い張りました。
『だってお母さんと僕はもうそれほど体格差がないんだよ。だから荷物も最後まで自分で持つ。』
そう言った息子に、私はとても驚きました。
息子も自分の体が大きくなっていることを承知して、大人としては小柄な母親(身長151cmです)を心配する余裕?思いやり?それとも意地?があったのです。
私はそれを嬉しく思いましたが、やっぱり今回は荷物を預かることにさせてもらいました。
『お母さんは体力的にはまだ全然大丈夫で、だからここからあなたの荷物は持てるけど、もしあなたが転んで怪我をしても私の体格ではあなたを背負うことはできないの。だから今は荷物を私に預けて、慎重に歩くことに集中して欲しい。』
そう話したら『わかった』と言って息子はザックを下ろしました。
息子の疲れているけど頑張ろうとする気持ち、最後まで成し遂げようとする気持ち、しかし状況を理解して安全を優先させるための判断を受け入れることができたこと。
その全てが彼の成長であることに、私はとても感動しました。
親子登山のススメ
今回、蛭ヶ岳まで行ってこれて、私は本当に良かったと思っています。
大きな山でした。
またいつか、きっと再訪したいと思えるとても雄大な山でした。
息子もぐっと成長させてもらいました。良い経験をしたと思います。
まぁでも印象的だったのは大倉尾根😅
標高差1,200mはキツいなぁ。下りでですが、一度経験できて良かったです。次回からはきっと大倉尾根を避けるだろうなって思います😂
…私たちがこれまでに標高差1,200m以上を登った経験は、2020年に行った御嶽山(おんたけさん、標高: 3,067m)くらいかなぁと思います。あれはキツかった。さすがの3,000m峰で、標高差1,200m以上を4.5kmで一気に登ったのだから急登続きでした。歩きごたえがありました💦
でもね、年に何度かは、こんなチャレンジコースを歩くべきなのだと思います。
経験値が上がって、自身の成長を感じるから。
丹沢蛭ヶ岳は私たちにとっては御嶽山 (2020) や雲取山 (2019) 以来のチャレンジコースだったと思います。
次は息子とどこにいこう😊
夏に向けて、また精進したいと思います。
余談ですが、息子は翌日には筋肉痛もなく全回復!さすが若い!月曜から元気に登校していきました。
一方の私は足も背中もバリバリの筋肉痛にやられてしまい、3−4日は不自由な暮らしでした😅
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