みなさんこんにちは✨
今日は、私が最近本を読んで、驚きと共になんだか心の構えができた(?)気もしてきた、そんなことを記録しようと思います。
先月(2023年11月)に発売された角谷詩織先生が書かれたこちらの書籍は、既にお読みになられたという方々も多いのではないかと思います(↓)。
今日着目したいのは、こちらの書籍の中でも特に第七章:「ギフティッド児を育てる親の覚悟」という部分です。恐縮ですが、以下に一部を抜粋させていただきます。
SENGでの保護者からの質問ー「タトゥーは?」
リラックスした雰囲気の中で強調されていたことが、「子どもの意思決定を受け入れ、流れに任せなさい」ということでした。(中略)
その時、一人の保護者が「タトゥーでも?」と声を上げました。(中略)
その臨床心理学社は、「Oh, my gosh!」とため息をついてその保護者を見つめ、そして、低く確かな声で「Yes」と伝えました。会場は一瞬ざわつきましたが、「覚悟が必要なんだ」と腹の底で納得したという空気が流れました。
ギフティッド児を育てるのは、本当に大変です。(中略)親はそれらすべてを、「流れに任せ受け入れる」覚悟が必要です。非難の目を向ける人が多ければ多いほど、あるいは受け入れがたい状況であればあるほど、その子には親しか味方がいない状況になるためです。
ギフティッドの子どもたち 第七章より抜粋
この部分を読んでいた私は、ついつい天井を仰ぎました。
そうなのか、と。
だってそうだよ。(文化的背景の影響もあるでしょうが)たぶん、いやきっと、仮に息子が「体にタトゥーを」と言ったらば私はそれを受け入れないと思います。
ピアスはいいよ、私もしている。だけどタトゥーはだめだ、受け入れられない。なんでだろう?自分でもすぐに言葉で言い表すことはできないけれど、私はとにかくタトゥーや刺青というものにものすごくネガティブなイメージを持っている。これはただの偏見か?単なる私の固定観念の問題だろうか?
一つ言うなら、単にファッションと言うにしては不可逆性が強いからかもしれません。体を傷つけてしまうものだし、感染症も心配だ。何より私自身がそうであるように社会には同じ偏見があり、その社会の中でこれからも生きていくであろうあなたがどうしてそれを求めるのかが分からない。アートや芸術という側面もまたありそうです。だけど今の私はまだ、それでも敢えてタトゥーが欲しいという当人の事情を想像することができません。それでも世の中にはタトゥーをされる人はたくさんいるので、きっと今の私には知らない考え方があるのだろうとは思います。みんな違って全然良いとは思うけど、我が子のタトゥーは受け入れ難い、これは親ならではでしょう、それが隣家のお子さんなら『クールじゃん!カッコイイね!』って言えると思うよ、私だって。
もちろんですね、タトゥーは例えであり比喩ですが、
一方で、このような時の子ども(当人)側の気持ちはいったいどうなのでしょう。
“自分の生きたいように生きていきたい”“納得できないことには従えない”“自分で決めたことしかできない・やれない”その責任は自分なりに負うつもり”“余計なお世話”、って感じかな?
想像ですが、おそらくはそんなとても前向きかつ強い意志(?)によるものであろうと思われます。
似た視点での特性描写は別の書籍にもありました(↓)。
大人の権力の工作に屈するくらいなら自身のあらゆる権利を放棄する – 自身の行動が招く燦々たる結果さえも我慢する方がマシだと考える
我が子がギフテッドかもしれないと思ったら より抜粋
難儀なものです、本当に。
彼ら/彼女らは割と性能の良い頭脳を持っているかもしれないけれど、どうやらそれは今の社会の中で立ち回るための“頭の良さ”とは全く完全に別物らしい。
自分の生きたいようにしか、生きていけない。
そういうことなのでしょう。
『タトゥーでも?』『…Yes』というやりとりには、彼らは他人の軸では制御されないことをまず親が知り、多くの普通の親たちはサラッと素通りできる些細なことにも一山も二山も越えなくてはならなくて、
その流れのままに、
口出しには意味はない、
ただ彼らの赴く方へと向くことを、どうか健康には気をつけてと願いながらただただ味方で居続けるしかないという、ある種の悟りのようなものを体験して来られた数多の先人たちの想いが込められているようにも感じました。
そうなのか。そういうことなら、仕方ない。
いや、仕方ないのか?本当に?🤔(←まだ考えてる🤣)
そんな想いで私はこの書籍のこの章を読んでいたと思います。
ちょうどその頃。
もちろんタトゥーではありませんが、我が家では愛息子と私のバトルが続いていた頃でした。焦点は、息子は思春期を迎えて顔にニキビができ始めたことでした。私は息子にできるだけ手入れをして欲しかった。綺麗な肌でいることが気持ちがいいって思ってほしいと願っていました。
あぁ、顔を洗ったら、この化粧水を使ってね😭
ニキビの痕はずっと一生残ってしまうよ。化粧水は大事だよ。
にいに、にきびひどいよ(←妹にまで心配されて😨)
だけど当然、ここで素直に『うんわかった』という息子ではないのです😭
なんで!!💢
という反発だったり、いつもは洗面台の壁際に寄せてあるその化粧水がたまたま鏡側に数センチでもズレて置いてあったものなら
はい、いつもの場所に化粧水は置いてないー、使わなくていいってことねー!!残念でしたーー!!
そんな調子でこちらが悪いと言わんばかりの難癖をつけ(←お恥ずかしいですが、こういう物言いはしょっちゅうなのです。本当にどうなの?😩)、残念も何も、損をするのはあなたなの。私もイラッと声を上げれば『お母さんが急に怒った!ひどい!』とか平気で言うし、とにかく私が何度も説明をしたとしても息子には全く伝わらない。そんなことがしばらく続いておりました。
だから、ニキビの痕が残ったら大変よ。化粧水で手入れすればお肌はきっときれいになるんだから、ただそれだけのことで人から見た印象や自分への自信も変わってくるかもしれないよ。
だから!!なんで!!💢
今までだって使ってなかった!!💢
あなたが成長したから、思春期だからだよ😭どうか分かって😭
私だって、孤独な戦いは挑みません。いつも私たちの髪を綺麗にしてくださる美容師さん(息子と同い年のお嬢さんがいる)にまで協力を仰ぎ、
うちの子は毎日化粧水をつけているよー(←女の子はさすがですね)。いいよね、化粧水。
と息子が散髪に行った際にさりげなくそう言ってもらったりもしたけれど、
・・・(←聞いちゃいねえ😩)
やっぱり息子には伝わらない😭女性用のお化粧品に抵抗があるのかな?と思い当たって男性用の化粧品を揃えたりもしてみましたが効果なし。ちなみに“父親の姿”という手本もあります、夫は肌が強くないようで昔から保湿重視で毎日何やらつけています。時間が経つほどだんだんと、息子は本格的に怒り出してしまっていました。
絶っ対に、絶っ対に使わないから!!こんなもの!!💢
そうはいうけど、私としてもあなたに良かれと思っての心からのアドバイスなの😭そんなに拒絶しなくても、っていうかむしろなんでそこまで頑なになるの?と首を傾げたくなるほどの激昂を見せる息子でした。
どうしたものかと私も悩んでいましたが、それでもふと、何かの拍子に、
ま、タトゥーに比べりゃよっぽどマシか。
と心が軽くなった瞬間がありまして、それは本を読んでいた成果だったと思いました😅
私は、成人になった息子の凛々しい顔立ちにニキビの痕が残ってしまったらどうしよう😣とは今でもまだ思っています。
だけど結局、親子と言えど他人であるとそう思う他はないのです。私はこれまでの経験で、強制は高い確率で上手くいかず不和にさえ繋がることを知っています。強制は悪手です。やって欲しいことがあるならば、彼本人がやりたくなるよう仕向けていくしかなく、その戦略の一つには“時を待つ”ことも含まれると思っています。
いつか彼が必要性を感じたら、きっと取り組んでくれるはずだと信じている。
そう信じるしかできないのだと、私もようやく思い至ったものでした。
そのような時、ギフティッド児を育てるためには、「流れに身を任せる覚悟」が必要だということを思い出すだけでも親の気持ちにゆとりが出るかもしれません。「流れに身を任せる」というゆったりとした状態を覚悟を決めて作り出すという、一見矛盾する状態が、ギフティッド児の子育てなのだろうと思います。
ギフティッドの子どもたち 第七章より抜粋
うん、“ゆとり”が出ました。出た出た、確かに落ち着いた👍
きっとこの書籍のこの一章の一部の文章が書かれるまでにも、その背後には数多のギフテッド児の親御さんのご苦労や葛藤があっただろうと、私は同時に先人たちの戦いや長い長い時間軸を思いました。
繋がっているのかもしれないですね。
私はさらなる未来に向けて、これらの数多の葛藤に、自身の葛藤をさらに積んで後世にわずかでも伝えられたらとも思いました。
後日談:
ここ最近の息子は素直に、むしろ積極的に化粧水をつけるようになっています。肌の赤みは引いてきました。戦略は、もちろん少し時間を置いたことも良かったですが、息子が機嫌が良さそうな時に自然な感じでこう話しかけたことでした。
あれ?お肌が前よりもいい感じじゃない?(←タイミングは大事!)
そう?お母さんのいい匂いの石鹸を洗顔に使ったからかな。(←え?)
そっかー、化粧水もつけてみようかなー。(←マジで?)
あぁ、じゃあお母さんのヘアバンドも使っていいよ。前髪が上がると超快適だぜ👍
オッケー、わかったー!(←素直すぎるだろ!笑)
って、そんな感じよ。なんやねん😩彼は結局いつだって、超単純なわかりやすい素直な子ではあるのです。使い方次第、声かけ次第って部分は多分にありそうですが、これがなかなか難しいのよ実際に😅
(ちなみに私たちの愛用のヘアバンドはこちらでございます↓)
ーーー書籍紹介ーーー
↑:とってもとっても面白かった🤣息子も好きかなー?と思って彼の本棚に置いてみたところです👍
↑:私が黒部ダムが好きなので息子にどうぞと買ってみたら、『ジュニア版じゃなくて大人用が良かった!!💢』と息子に怒られてしまいましたが😅、なんだかんだと『面白かった』と言っていました。今度からは大人用を買いましょう_φ(・_・
↑:こちらは娘に。読み書きの早い子で、娘もまた多読です。物語を読むことが多い子ですが、これは興味を持って最後までワクワクと読んでいました。彼女なりに発見などもあったようです。
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