みなさんこんにちは✨
私の娘には場面緘黙症という、“不安または恐怖関連症群”(ICD-11)に分類される障害があります。
娘は今夏にその診断を受け、種々の支援を受け始めました。現在はいくつかの医療機関や療育機関に継続的に通っています。また、続けられるかは分かりませんが、11月からは場面緘黙に多少の理解がある幼児教室にも通い始める予定です。何事も療育の一環と捉えながら、親が見守る中での挑戦を広げていこうと思っています。
ところで、療育って、本当に効果があるのだろうか?
少し前まで、実は私もそんなふうに感じながら娘を通わせておりました。半信半疑ながらの通所でしたが、なんと最近、彼女にも少しずつ本当に少しずつではあるのですが前向きな“変化”が見られていることを感じています。
今日はそんな変化について、記録しておこうと思います。
娘はこれまで集団生活の場で出来なかったこと、話すことが出来なかった人とも少しずつ出来ることが増えていることを感じています。以前よりも少し堂々としているような、そんな変化が娘に確実に起こっています。
少しずつ、出来ることが増えてきた
挨拶のタッチが勢いよくなってきたよね
場面緘黙症を有する娘は、これまでは家庭の中においてさえ“挨拶”というものをとても苦手としておりました。外では一層その傾向が顕著です。
例えば朝の登園時。同級生のパパやママに、
娘ちゃん、おはよう!
そう声をかけてもらうこともあるのですが、そんな時には娘は断固『何も聞こえなかったふり』をして、視線を向けることもなく、ただスッと歩いて行ってしまうのです。
声をかけて下さった方は、もちろんとても不思議そうな顔をします。
噛み合っていないな、心配だな。
私はそんな彼女をとても心配しておりました。
しかし私たちが娘の場面緘黙と向き合うようになってから、娘は娘なりの、自分らしい挨拶の方法を習得しました。地域の保健センターの心理士さんから受けた、こんなアドバイスがきっかけでした。
挨拶って、何も“言葉”で言うだけではないと思います。違う方法で自信をつけてはどうですか?
それから私は娘の保育園にも経緯を話し、今度から娘に対しては“タッチ”をもってご挨拶に代えてほしいとお願いしました。
もちろんです!すぐに幼児の先生に周知しましょう。良い考えだと思います!
以来娘は登園時にも降園時にも、先生方とパチンとハイタッチをすることで『おはよう』だったり『さようなら』を伝えることができています。お友達のママにお菓子をもらった時だって、きちんと自分で“ありがとうタッチ”が出来ました。このことは娘に少しの自信を育んだと感じています。
特に、娘は“大人の男性”(←年配の方は特に)と接することをとても苦手としていましたが、今では保育園の年配の先生にも笑顔でご挨拶タッチができるようにもなっています。
これだけでも、素晴らしい変化だといえるでしょう。
それからしばらく経ってから、最近の登園時のことでした。
娘が教室に登園し、私が保育園を後にしようとしていた時に、保育園で時々お話しさせていただく補助の先生が私に声をかけてきてくださいました。
最近感じることなのですが、娘ちゃんのご挨拶タッチは日に日に勢いよくなってきていますよね😊すごく力強くて、パチーン!ってタッチしてくれるようになってきたんじゃないかしら。自信の表れかもしれませんね。
私はこれを、本当に嬉しく感じました。
そうなんですね!実は私も、最近の娘は色々なことに前向きに取り組めるようになってきたと感じています。
それは私も思います!この調子で自信がつき始めてくるといいですね✨
娘にとって保育園は“比較的に慣れた場所”ではあるのですが、それでも彼女は話せる先生も2名のみと限られていたし、活動の一部は参加することも叶いません。
そんな彼女にも日常の些細なことから少しずつ、変化が起こっているようです。これはもしかしたら療育機関に通所している成果でしょうか。さらにその変化を保育園の先生方が見ていて下さり、共に喜び合えることを私は本当に嬉しく感じました。
話せる先生がさらに増えた!
さらに、最近ではこんなこともありました。
ある日の娘の降園時、私が娘の教室の前で待っていると幼児クラスを担任されている男性の先生がとても嬉しそうに微笑みながら私に話しかけてきてくださいました。
お母さんお母さん、聞いてくださいよ。
今日ね、娘ちゃんが初めて自分から僕に話しかけてくれたんですよ!!
私は思わず、
本当ですか!?
と聞き返してしまったくらいです😅(←嘘なわけあるかーい!って感じですよね🤣)
これまで娘は保育園の中でも、2名の先生としか会話をすることができませんでした。そのお一人は今の担任の女性の先生、もうお一人は昨年度に担任だった非常にフレンドリーなお若い男性の先生で、そのお二人としか娘は話せていませんでした。それでも娘はこのお二人の先生を頼りにしながら保育園で生活し、またこの先生方がお休みだったり手が離せないなどした時にはお友達の助けを借りてなんとか集団生活をこなしていたのだと思います。それでも私は話せる大人が2名だけでも居ると言うことで、現状には満足していた状態でした。
それなのにここへきて、他にも話せる先生が増えたとは😲私は本当に驚きました。
給食の時に、ニコニコしながらお話ししてくれたんですよ。帰ったら娘ちゃんにも聞いてみてくださいね。
もちろん聞きたい!
帰宅して、私は夕食の支度をしながら娘に今日の保育園での様子を尋ねました。
娘ちゃん、今日はノリ先生と初めてお話し出来たんだって?
恐る恐るながらも聞いた私に、ちょうど何かで遊んでいた娘はケロッとした顔で答えました。
そうだよ。話せたー。
だってノリ先生はマツケンサンバが上手なんだよ!すごく面白いから!!
お話しできて、娘ちゃんはどう思ったかな?
お話ししたら普通に話せたから、こうすればいいんだなって思ったよ😊
そっか、良かったね〜。また明日からもお話しできるといいね〜。
うん、もうノリ先生ともお話しできると思うよ。
こんなふうに、診断を受け療育機関や相談機関に通い始めたことがきっかけになっているのかは分かりませんが、とにかく娘の世界は明らかに変わりつつあることは事実です。
話せる人や話せる場面が増えた。そのことは、彼女自身に『やればできた』という達成感をもたらしました。
こういうことの積み重ねが大切なのだと思います。
出来ることが増えてきて、希望がどんどん膨らんでくる。
言葉というのはきっとそのあとからついてくる。
彼女自身に確実に変化が起こっていること、そしてそのことに周囲が気づき、娘の成長を共に喜んでくださる環境に居られること。
この状況を、私はとても励みに感じ、大きな幸せを感じています。とても印象的な出来事でした。
コメント
凄いね、凄いね。
環境を整えてあげる事も親の努めですよね。
診断を受けてもそれっきり…。だときっと子供達の苦しさは変わらない。
親が向き合って環境を整えてあげる事で変わると私も思っています。
どんな事でもやったなあ〜笑
必死すぎて怖かったかもしれないけど。
やっぱり子供が大事だから。
Naoさん、やったね♪
こんにちは😊一緒に喜んでくださりありがとうございます!!
本当に手探りですが、どんなことでもやろうと思うし、どこへだって行こうとも思っています。必死すぎて怖かったって、あるかもですね。子供からみれば『そこまでしなくても😅』とか思われても、それでもいいの。娘が喜ぶならマツケンサンバもマスターするさ😎
日々、良いことばかりではありません。それでも数センチでも前進できれば御の字なのだと思います。先は長い。がんばろー♪