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労働の喜び②

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不登校

みなさんこんにちは✨

以前にも類似のことがありましたが、それは息子が不登校の真っ只中で難しい時期にあった時の話です。彼は私の友人に依頼をされて、彼女のお仕事についてちょっとしたお手伝いを担う、そんな機会がありました(↓)。

このことは、当時ずっと家に引きこもっていた彼にとって、とてもありがたい機会でした。彼自身にも何かしら考えさせるものがあったようだと私自身も感じています。

息子
息子

お母さん、今の僕でも、働いたらお金がもらえるんだね…

そう、あなたは今のあなたのままで人に社会に貢献できる。報酬としてのお金は彼に責任感を、そして働くことで人に喜んでもらったという経験は彼に有効感や幸福感、自己肯定の喜びを与えただろうと私は強く思いました。

この時に、息子にぜひ手伝いをと誘ってくださった友人のKさんに私はずっと心からの感謝をしています。素敵な機会をいただきました。

そしてこれは、つい最近の話です。

その件とはまた別に、つい最近、私の古い友人から『彼の力を借りたい』という申し出をいただきました。今日はそんなエピソードを記録したいと思います。

関わり喜ばれ、人と繋がるという喜び

『息子と話をさせてもらいたい』というお申し出

本当に、久しぶりの連絡でした。

私の大学時代の友人で、今も私も息子も仲良くさせていただいている友人のそのまた友人(←私も面識はあるが、学生時代からもう十何年も会っていない、笑)から、私が個人的に使用しているFacebookを介してひょんなメッセージをいただきました。

古い友人のIさん
古い友人のIさん

ご無沙汰しております。突然のメッセージで失礼します。

どうもどうも、こちらこそご無沙汰しております!👍

古い友人のIさん
古い友人のIさん

一度、息子さんとお話をする機会をいただけないでしょうか?

嬉しいわ〜。だけどそれは息子次第なので、話してみないとなんとも言えないとしかお答えできないのよ💦

私にとって、とても嬉しい申し出でした。しかしそれは学生時代のつながりで、私は彼がとてもしっかりした方だという人柄こそ知っていれど、今の彼がどこで何をしているかも知りません。役に立てることはあるのかいな!?🤣しかしどうやら話を聞けばその方は、私たちにも多少は貢献できそうなことでお困りだというお話でした。

古い友人のIさん
古い友人のIさん

自分は教育の専門家ではありませんが、不登校になった自分の子どもへの対応に悩み抜き、子どもに読んでもらうための本を書き進めています。

本の完成は、自分のライフワークと考えています。

同様の経験を持ち、また、読書が好きだという息子さんにその執筆中の本を読んでもらってフィードバックをもらいたいのです。

そうだったのか。素晴らしい行動力だ!

なるほど、それなら息子は適任なのかもしれません。人にはそれぞれ多様な思いがあるものです。不登校もその背景はさまざまで、そんな多数の視点から文章を眺め直してみることはきっと執筆中の書籍にも良い影響があるでしょう。

なにより同時に、それは私の息子にとっても刺激になるに違いないと感じました。

すごいなぁ。私は感銘を受けました。

このIさんは、お子さんが不登校で何年間も自宅にいたと仰いました。それに向き合う親の苦労は私も知っているつもりです。事実、このIさんもたくさんのことを思い、経験し、考え抜いたと仰いました。それらを乗り越え、お子さんが再び世の中に向き合う勇気を持てるようにと書籍の執筆を決意されたという父心、そしてそれは同様に悩む多くの他のお子さんに手を差し伸べることを見据えています。さらにそのブラッシュアップにと、私のような古いつながりにもアンテナを張り、使えるものはなんでも使え(←素晴らしい考え方です🙌)とコンタクトをくださるその行動力もなかなか出来ることではありません👍

私としては、賛成です。だけどそれは息子が決めることなので、

私

私としては是非にも、という思いですが、息子が動くかどうかは読めません。今日は登校していますので、帰ってきたら聞いてみますね。

まずはそのようにお返事をして、このお申し出をありがたいと思いながら一旦私の預かり事項となりました。

元不登校児としての明るい快諾

その日の夜、私は今日はこんな申し出があったのよと息子に意見を尋ねました。

私

お母さんの古いお友達で、ほら、あなたも仲良くしているM君のパパの同級生の方なのだけど、お子さんが不登校を経験したことをきっかけに書籍の執筆をされているらしいの。

その執筆について、あなたにも目を通してもらって意見をもらいたいというお尋ねが来ています。

私

どうだろう?興味ある?

良い経験になると思いますよ。だけど決めるのはあなただからね。

私は、息子はそこでうーんと考え込むと思っていました。もしくは返事をしないとか。私は、彼の不登校期を思い出します。家から出ない(出れない)、大変なことはしたくない、我が家でも長くそんな日々があったのは、つい2ヶ月ほどの最近までの話です。

もちろん今の彼は、ゆっくりとですが回復していると感じています。だけどやっぱりまだまだ急ではなかろうか?

だから今回のお申し出に関しては、息子にとっては面識のない人からの依頼というのはどこまで彼を動かすか?という視点で見てもちょっと難しいのではないかなぁというのがそれまでの私の率直な印象でした。

しかし息子は予想に反し、シレッとこう答えました。

息子
息子

あー、良いよ、会っても。

え、そんなあっさり!?
息子
息子

うん、つまりその人は僕が役に立つかもって思ったからお母さんに話をしたんだよね?

だったら僕は元不登校として厳しい目で見させてもらだけだよ。だから、会っても良いよ。

おっしゃる通りだ。

私はなんだか笑えてきました🤣

なんだろう、この彼のとてもまっすぐな素直な思い🤣

私は今では彼の心の中で不登校を経験したあの1年がすっかり消化されていることを、さらにはその経験を活かしたいとまでいうようなそんな彼の気の持ち方に私はとても驚いたのだと思います。

あの1年間の経験が、彼をぐっと強くしたと思いました。やっぱりあの時期は、きっと私たちに必要な時間だった。私たちはそれを乗り越えたのかもしれないな。

私はふと思えてきて、そう感じられるきっかけをくださった古い友人の申し出に深い感謝を感じました。

新しい友人との出会いを楽しめる

そうしてその機会も叶いました。

その方は快く私たちの住まいの近くまでお運びくださって、近所のファミレスで何時間も私たちは色々な話をさせてもらいました。

意見を書き込みながら読み進めていく真剣な息子。やりおる。(原稿にはマスクをしています)

その穏やかな光景に、私は感慨無量でした😭

不登校で、癇癪を起こし、一時期は家族も他人もみな拒絶していた息子が今は、こうして新しい出会いに前向きに、誰かの役に立てるかもと思いながら外出する、そのこと自体がとても嬉しいことでした。

そんなに元気になったんだなって、涙が出るほど嬉しかった。

そのことをIさんに話しました。

友人のIさん
友人のIさん

自分も娘が4年間不登校でしたので、その気持ち、よく分かります。

私たちは同志である。深い共感を共有できて、大人同士もとても楽しい時間でした。

友人のIさん
友人のIさん

今日のことをきっかけにして、もしも君も僕たちは気が合いそうだと思ったら、友達になれたら嬉しいと思ってる。

さらに男同士にも、新しいつながりが生まれつつあるようでした。

息子も喜んでおりました。

息子
息子

良い人だった。Iさんは、なんていうか、“良い大人”だった。

息子
息子

ちょっとは役に立てていれば良いけどなー。

お礼のメッセージが来てました。先方も大変喜んでおられましたよ。

ささやかですがと、息子は今回のお礼もいただいておりました。

息子
息子

お礼までもらえて、嬉しい…

私

そうだよ、人の役に立つ、誰かのためになる、喜んでくれる人がいるということが仕事だよ。

息子
息子

そっかー。そういうもんかー。

うん、たぶんだけど、そういうもんだと私は思う。これからもその気持ちは忘れないでいてほしいなぁとお母さんは願い続けてるばかりです😊

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