2020年11月21日(土)晴天
普段は私と息子の親子登山ですが、いつも下の娘と留守番をしてくれている夫がなにやら
トレランに挑戦してみたい
と言いますので、今回は家族で金時山に行くことを計画しました。夫は体格も良く趣味で街を走ったりと大変活動的な人ではあるのですが、まだ幼い娘を連れて登山に行くのは色々なことが全て大変になるので、いつも娘は夫が面倒をみてお留守番でした。
一方、夫が山を走るということは私が13キロの娘を背負って山を登るということ。私が娘を背負った状態でどこまでいけるのかは全くの未知数ではありましたが、ここは来夏のテント泊装備のトレーニングだと思ってひとつ挑戦してみることにしました。
金時山登山の様子を短い動画にまとめました。お時間が許す方はぜひご視聴ください。
金時山は箱根山の外輪山の最高峰(標高1,213m)で、日本三百名山に選定されています。金時山は標高こそ高くないものの、都心から近くかつ山頂からの素晴らしい富士山の眺望、帰りには温泉がたくさんあるという抜群の立地が魅力的でずっと楽しみにしていました。
ありがたいことにこの日の天気予報は晴天。てんきとくらす(てんくら)の予報でも登山指数Aの好条件。
朝5時に都内の自宅を出発し、東名の事故渋滞などありつつも箱根の桃源台に到着したのが7時30分頃。近いわ〜。
桃源台では夫のみ準備をし、箱根山の外輪山を時計回りに走り出しました。怪我のないようにがんばって〜( ´∀`)/~~
その後私と子供達はさらに車で金時神社に移動。コースタイムから予想するに、金時山山頂あたりで夫と落ち合う計画です。
金時神社の駐車場についたのは8時頃。神社の駐車場はすでに溢れるほどの満車でしたが、すぐお隣のゴルフ場の駐車場(500円/日)にスムーズに駐車することができました。8時過ぎというのは子連れ登山としては大いに出遅れ感がありますが、金時山はコースタイムが2時間弱と短く危険箇所もないという情報から楽観視。軽食をとり防寒着を着込んだりして、ゆっくりしっかり支度をして出発しました。
金時神社入り口にあるエヴァンゲリヲントイレを見学し、エヴァンゲリヲン世代の私だけ大喜び(子供ら無反応)。神社でお参りを済ませて登山道へ。
歩き始めて15分もすれば息子が暑いと言い、着こんでいたフリースとライトダウンを脱ぎました。11月下旬ですが、本当に日差しが暖かくいいお天気。
30分ほど歩けば、金時宿り石という巨石に出会います。昔話で有名な金太郎がお母様と暮らしたという言い伝えがあるそうです。この石は本当に大きくて今にも転がってきそうな迫力なんですが、このまるで支えるかのように置かれた木がかえって怖さを増長してる気がします。金太郎さん、ここで暮らしたってホント怖いって。
もう少し登ると、箱根大涌谷方面の展望が開けました。
山頂直下には少し岩の出たところもありますが、さすがたくさんの人が歩いているだけあり概ね歩きやすい登山道。一歩一歩進み、無事山頂に着くことができました。
途中、朝早く登られた方は「今朝は富士山は見えなかったよ」って言いながら下山してきましたが、遅く出た上にゆっくりゆっくり登った私たちが山頂に着く頃には雲一つない秀麗な富士山がみられました。
山頂に着いたのは11時30分頃でした。コースタイム2時間弱のところを、3時間近くかけて登ってきたことになります。
この日、母親が子供を背負って登っているのは少し珍しく目立つようで、道中たくさんの人に応援・お声がけをいただきました。
実際に娘13キロを背負っての登山は、普段と勝手が全く違いました。少しの段差でも、自分の体を上げるのに使うエネルギーが段違いです。必携だった装備はトレッキングポール。持ってきて良かった〜、これがないと半分も登れなかっただろうなって思います。
そして今回最も重要な役目を果たしたのは息子。私が娘を背負うため、今回は息子が全員分の水、食料、衣類や登山道具を一手に引き受けてくれました。
息子は気力がまだ未熟なため歩くペースも安定せず、私とふたりで登る登山の時にはなるべく身軽(水とエマージェンシーグッズ程度)にさせています。
でも今回は妹が一緒であること、私も子供を背負って山を登るのは初めてなので荷物の面で力になってほしいと話してあったところ、大きなリュックいっぱいの荷物を背負って本当によく頑張ってくれました。私がこれらの荷物も持っていたとしたら、山頂までの道はかなり厳しかったと思います。今回の真のMVPは息子。彼なしでは絶対に登り切れない山行でした。
金時山山頂付近で首尾よく走ってきた夫とも無事に合流。昼食をとり、娘を遊ばせて1時間ほど休憩し、登ってきた道と同じルートでゆっくりと下山してきました。
下山後は箱根の温泉に寄り、最良の週末を過ごせました。たまには家族みんなで登山も良いものです。娘がもう少し大きくなったら、行ける選択肢が広がるのではと大いに期待。
また、今回私は娘を背負って一つの山を登れたことで、来夏のテント泊装備登山に少し自信が持てました(๑•̀ㅂ•́)و✧
今まではテント泊装備(2人分の荷物で約15kgになります)を背負って息子を導き稜線に上がることが自分にできるのかと少々不安でしたが、息子と一緒にしっかり計画をたてて荷物も少し分担すれば狙える山域もあるのではないだろうかと思えます。1泊2日くらいでテント泊縦走登山なんて、夢だなぁ。
2021年。感染症の影響でどこまで登山にいけるのか見通しが立ちません。自閉傾向のある我が家の息子にとって、登山の経験はきっと良い影響を及ぼしていると思います。なんとか機会を作って息子と色々な山に行きたいと願うばかりです。
金時山動画: https://youtu.be/tV58TbuaOLw
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