みなさんこんにちは✨
つい先日のことですが、私たちの住まいの地域の公立中学校において来年度に入学する家庭に向けての説明会が開催されるとの案内がありました。
行かねば、なるまい。
行って来て、良かっただろうと思っています。
しかもそれには(奇跡的に?)息子も同行してくれて、それが彼にとっても中学校の“下見”の機会となったようで息子は春からの通学には(一応は)意欲的であることも分かりました。
地域の公立中学校。
私としてはそれは息子の特性を鑑みればずっと避けたいと思っていた選択肢ではあったのですが、今となればその進学も必然であったのかもしれないと思っています。中学校という環境が、どうか息子にとって良い環境であってほしい、ただそれを願うばかりです。
中学校には行けるのかい?
小学校への不登校と、中学受験の撤退を想う
私たちは、息子の特性を鑑みて、中学校はどうか高校受験の心配が要らない中高一貫校への進学をと希望しておりました。そして息子は5年生から通塾をして、来たる受験に向けてずっと準備をしてきていました。
だけど息子は小学6年生の春頃に、小学校にはもう登校しないことを選択しました(↓)。それから、あれよあれよと意欲を無くし崩れていった息子はもう、中学受験にも関心を持たなくなりました。それについては彼なりの“きっかけ”のようなものもあったようですが、本当のところはわかりません(↓)。
難儀なもんです😩
たとえ息子が理科が苦手(興味がない)であったとしても、彼は国語が超得意科目でありそれで挽回だってできるのにと私は理解に苦しみました。全てに完璧である必要はないんだよ。あなたにはそれがそんなにも全く分からない?
これ以上やっても、変わらないと思う。どこにも受からないでしょ。
しかしそうふっきれてしまった息子は、さらに不登校をきっかけとした意欲低下に押し流されるように中学受験も通塾も辞めてしまうことになりました😭
とはいえど。
息子が動かないと決めたものを、親が動かすことは出来ません。
話し合いも何度も何度もしてみたけれど、息子の“完璧主義”や“白黒思考”は『柔軟に!』と親がいくら言っても変えられるものではありません、残念ながら。
また、この時期の息子の場合は“思春期早発症”の影響もあっただろうと思います。彼は本来他の男児が12歳を過ぎて経験する体の変化やホルモンバランスの大激動を、この時期には既にその大波に飲まれまくっていたというのです。本人にも押さえの効かない、情緒的なアンバランスがその時期の彼の根底にはずっとあったのかもしれません。
きっと大変だったのだろう。今振り返ればそう理解することもできるなぁと、つまり私たちがここに至る経緯は全てそうなるべくしてなってきたものであり、必然だったとも言えるのかもなぁと今の私は思ったりもしています。
公立中学校の説明会に誘ってみた
せっかくの中学受験という選択肢に挑戦できないことは残念ですが、今となればそれも過ぎた話です。必然だった、運命だった、それでも私たちは出来るだけのことをしようとしていた、悔いはない。私はそう思うことにしたいです👍
幸いなことに、中学校は、たとえ中高一貫校でないとしても『どこかには必ず席を用意してもらえる』ことが決まっていることはありがたい話でもあるのです🙌
もちろん彼の特性から鑑みて、地域の公立中学校に進学すると私がそうであったように、彼の個性には合わない評価軸に入ることになりますので苦労をするかもしれません。主治医にも、スクールカウンセラーさんにも、さらには息子よりも少し大きいお子さんを持つ研究者時代の先輩からもそのように話はされています。心配はこれからも尽きることはないでしょう。
だけどさ、そんな親の心配を他所に入学してみれば『めちゃくちゃ楽しい!』可能性だってあるかもしれない。今できることは、息子が地域の公立中学校への入学を最大限に前向きに想像できるようにしておくことだと思います😊
だから、今回の公立中学校の説明会には行きましょう。できれば息子も一緒に行けたら良いと思ってる。私はできるだけ通常モードで、リビングでリラックスをしていた息子にそっと聞きました。
公立中の説明会があるそうよ。あなたも一緒に行く?
あー、行こうかなー。
聞いた私がびっくりしてしまうほど、息子は本当にあっさりと『行こうかなー』と言いました。
新しい環境でリスタートがはかれるか
小学校には近寄りもしなくなってしまった息子が『中学校は見に行こうかなー』と言うのだから、私はもうびっくりでした😲
もちろん他ならぬ“息子が”行く学校なので、本人が行くことは当然だとは思います。だけど小学校に行くことはあんなにも拒否反応を示すのにと私は本当に驚きました。
おそらくですが、これには息子の特殊な事情が背景にあるのかなと思いました。
息子は実は、今の小学校へが“学区外通学”をしています。入学後に住まいが転居した時に、当時の担任の先生が息子の環境が変わることをとても心配してくださって、小学校は転校せずにそのまま通学させてもらえるように取り計らっていただきました(↓)。この時の担任教諭は昨年に定年のため退官されましたが、息子の特性のことを経験と知識で深く理解してくださっていたのだろうと思っています。
だから息子は、今の住まいの学区の公立中学校に進学した場合には、小学校の同級生とは誰とも一緒になりません。それは私も息子がもう小学校に行かないと行った時にも重々伝えておりました。
あなたは今が学区外通学をしている関係で、今の小学校のクラスメイトとは誰も中学校は一緒になることはできないの。このメンバーで過ごす最後の1年間になるのだから、大切に過ごしてみたらどうだろう?
息子はそれでも『小学校にはもう行かない』と言いました。彼も理解をしています。
裏を返せば、息子は中学校に進学したら真新しい環境でリスタートが切れるかもしません。そしてそれは息子にとってもプラスに働いてくれるのことを願っていますが、どうでしょうか🤔
さておき、当日には『そろそろ行くよー』という私の声かけで息子は速やかに準備をし、二人で並んで地域の公立中学校に歩いて行くことができました。
途中、息子がハッと気がついたように、
そういえば、この説明会は親向けだったりしない?子供も行って良いの?
そう言ったりもしましたが、中学校に近づく頃にはぱっと見で約半数のご家庭でお子さん本人も同行されていることが分かりました。
新しくあなたの同級生になる子たちも来ているよ。安心しなよ。
息子は大きな躊躇もなく、体育館へ入って行くことができました。
中学校には行くつもりだ、という息子
まぁ実際は、息子は説明会の間中、ずっと本を読んで下を向いていただけではありつつも😅(↓)、それでも彼は中学校の紹介動画はチラチラとみたりと彼なりには参加していたとは思います。
それからすぐ、息子は発達クリニックの主治医との診察の際にその話題に及びました。
実際に中学校を見てどうだった?行けそうだと思えたかな?
思えました。
そうか。少しはイメージが湧いたのだろうか。きっと私たちは見学に行って良かったのだろうと思いました。
説明会では、保護者の方から『内申点の評価方法』についての質問が多く出されておりました。みなさんの関心も高い部分なのだと感じました。
いつも息子の教育相談を担当してくださっている臨床心理士さんにも、息子が公立中学校の進学に一応は意欲を見せていることを共有しました。そこでもまた、言われました。
公教育は未だ“会社への勤め人”を養成することが想定されたままです。個性としてそれが合わない子には、苦労をすることもあるでしょう。教育も変わって来ているとはいえ、公立学校はどうしても遅れがちになってしまいます。
だけど本人の気持ち次第です。息子君の気持ちがまずは前向きであることは大きいです。こちらとしても公立中学校への進学を前提に、中学校との連携を組んで行くことをサポートする準備をしておきますね。
そうか、なんと心強い😊地域のことは区の教育相談が強い味方になってくれることを知りました。
しかしね、周囲の大人がみな、入学前から『苦労をするかもしれません』と口を揃えて言われる息子😅私もそうだと思っているよ。だけどこうもみんなに言われちゃ、もうね、笑えてくる気さえ起きてきます🤣
だけどそれも受け入れなくてはなりません。
色々な状況が重なっての必然だった、それでも私たちはやるだけやった。
これから先にも、多様な選択肢が広がっています。
今の私は、きっとこの進路の延長上に、息子は自分が進むべき道を見つけて行くのだろうと思えるようにもなっています。
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