みなさんこんにちは✨
息子を再び通塾させるにあたり、我が家ではまず、
- 以前通っていた集団塾に復塾するか
- 他の塾を検討するか
について検討する必要がありました。
ちょうど1年前、3年生の2月に中学受験塾のSAPIXに入塾した時は彼に発達障害の特性があることが判る前だったこともあり、彼の志望校の難易度が高い(東京大学)ことを踏まえて、我が家では難関校への合格実績が顕著に高いSAPIXを選びました。
息子の特性が分かってきた今、息子のペースで進められて丁寧にフォローしてくれるような、より面倒見の良い塾の方が良いのではないか。今回はそのような考えについて考察を重ねました。
復塾に向けて
大手集団塾の魅力
私は富山県富山市の出身で、中学受験の経験どころか”塾”というものに通った経験自体がほとんどありません(子供の頃はくもん式に通い、大学受験の勉強は全て学校で面倒を見てもらいました)。そんな私が自分のサイトとはいえ塾選びについて考えるのは少し心苦しい気もしますが、ここではあくまで実体験の一例として書かせていただきたいと思います。
息子は去年の今頃、SAPIXに通い始めました。SAPIXのような大手集団塾の魅力は以下にあると思います。
- 完成されたテキスト
- 詳細な中学受験情報
- 蓄積された受験ノウハウ
- 多様な講師による指導体系
入塾説明会に参加した際、1クラスは10人前後で、皆が意見を出し合い知識を深めていく授業スタイルだと話がありました。また、そのクラスは直近のテストの成績に基づいてクラスが上位から下位まで15段階程度に分けられており、成績が上がれば相応の上のクラスに上がり、成績が下がれば容赦無く落ちていく。そんなクラス昇降が月に1度は起こることが説明されました。
1年前、息子がSAPIXに入塾した当初私は、
「息子もそのようなクラス昇降でやる気を出し、クラスが上がることで達成感を感じるだろう、あとは得意のゲームのような感覚でどんどん点数を上げていくことに面白みを感じていくのではないか」
と極めて楽観的に考えていました(息子の特性がわかった今では、これは難しいことは容易に予想されるます💦)。
実際に、SAPIXに通って初めて勉強らしい勉強をしだした息子の成績とクラスは入塾直後に大きく上がり、親も息子も喜んでいました。しかしコロナ休校のストレスから次第にそれどころではなくなり、数ヶ月で退塾をするに至ったわけです。
息子の特性を踏まえての親の考え
SAPIXへは数ヶ月だけの通塾でしたが、この間に分かったことは、どうやら我が家の息子は「自分の成績が上がって嬉しい🌟」という気持ちはあるようですが、「人より勉強ができる優越感」とか「人に勝って気持ちが良い!」という感情は全く持ち合わせていないということ。
このことから私は、「この子には追いつけ追い越せ!という競争型の集団塾は向かないのだろう」という結論に至りました。
思い返せば息子はこれまでも人と比較されることがとても苦手でした。これは彼の自己肯定感が極めて低いことが影響していると思います(以前の記事でも触れました↓)。
小学校2年生の頃、自分の作品がみんなと比べると劣っていると思い込み、提出と発表から逃れるために2週間近くも登校拒否をして家に引きこもったこともありました(私も仕事に行けず辛かったです…)。
そんな息子を思うと、上のクラスを目指せ!競争を勝ち抜いていけ!というシステムは負担が大きいだろうな。自分のペースで勉強し、中学受験は模試を受けて自分の立ち位置を確認するくらいに留めた方が良さそうかな。我が家は息子の再通塾をそのような方針で検討するようになっていました。
ましてや2021年2月。現時点において東京は今も緊急事態宣言発令下の厳しい状況です。
そんなこんなで、ここでまたSAPIXに復塾するというのは彼の心と体の健康を第一に考えると現実的では無いと結論づけました。
息子本人の考え
私は時々息子を誘って山登りにいくことがあります。
山を歩いていると息子の感受性は高まり、自分の考えや意見も率直に伝えてくれるため様々なことを話すとても良い機会でもあります。そこで私は昨年秋頃から、山を歩きながら息子と少しずつ中学生以降の学生生活について話をすることに挑んでいました。
「お母さんはあなたには伸び伸びとした学生生活を送って欲しいと思っている。だから中学受験をすることをもう一度考えたいと思っているのだけど、どう思う?」
それに対して息子は、
「今すぐは嫌だけど、仲の良い友達もみんな塾に行っているし、いずれまた塾に行く方が良いことは分かっている。」という意見でした。
「いつ頃から塾に行くのが良いと思う?」と聞けば、
「それはまだわかんない。行きたくなった時に行く。」というお返事。
息子も漠然とではありながら、受験や再通塾については前向きに感じていることが伺えました。
息子とはまず現状を知ることから始めようねと話し合い、四谷大塚で無料開催されている「全国統一小学生テスト」に参加してみることにしました。
現状を知るために
模試を受けてみた結果…
2020年11月。早速私は「全国統一小学生テスト」に申し込みを済ませ、息子には気楽に参加するようにと言いました。
その結果はこんな感じ。全体から見れば平均的ですが、今は全く通塾もしていないことを考えると算数の偏差値が40台半ば、国語の偏差値に至っては60近いことには驚かされました。
解答用紙を確認しても、算数は必ず正解するべき基本問題はできており応用問題にも挑戦した形跡がありました。国語については3つの問題で不正解でしたがしっかり考えた形跡が見られ、内容的には次回に期待が持てるとても良い出来でした。
ちなみに理科と社会は問題がチンプンカンプンだったそうです。それでも30点も取ってきてるのはすごい。
成績返却の際、四谷大塚の先生には「塾に行ってないでこれだけの点数が取れるなら、基礎学力は備わっていますね。」と言われました。
同時に「しかし、今から中学受験は慌ただしいですね。この子なら高校受験と大学受験でも十分頑張れるんじゃないですか?」とも言われつつ。これについては重々承知しております、今日は現状が知りたかったのでと曖昧に流してしまいました。
この結果を伝えると、息子は褒めてもらったことに喜び何かを感じた様子でした。「塾に見学に行っても良いよ」と言いました。
こうして我が家は、息子のペースで勉強ができる個別指導型の塾をいくつか見学に行くことを決めました。
今日のところは以上です。
次回 [後編] では、個別指導塾の良い点、悪い点について考えたいと思います。
中学受験を検討する上で必読の一冊↓
中学受験に取り組むことは「家族全員の大プロジェクト」であるという内容です。「中学受験、それにともなう塾というのは子供の自主性に任せるべきものではありません。家庭の方針で決めることです」、という一文に大納得です。
ちなみに、この本も読みました。
「本当の学力」を身につけるために親ができることは何か、という内容です。中学受験をして進学した子供たちのその後を検証し書かれた考察が印象的でした。
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