みなさんこんにちは✨
前回の記事はこちらです:
この春頃より、娘はようやく巡り合った医療機関に通い始めて発達に関する検査を受け、場面緘黙と思われる症状の背景に別の問題がないかを調べていただいておりました。ようやくそれらの検査結果が出揃って、その結果を聞きに行くことになりました。
『検査結果は是非一緒に聞きたい』と言い、夫も同行するようです。兄である息子(不登校なう)も置いていくわけにもいきません。私たちは娘の診断を聞くために、家族総出で医療機関へと向かいました。
娘には、コミュニケーション上の難しさはいくつもの点であるものの、知的には障害等の傾向などは見られないとのことでした。
診断へ
診断の前に、ご挨拶
娘と私。
そして夫と息子もこの日は医療機関に来ていました。
実はこの日は私にとってちょっと楽しみだったこともありました。当サイトを読んでくださり時々LINEでも交流させていただいているMさんが、なんとびっくり、こちらの医療機関のすぐご近所にお住まいだと言うことが判明し、この日は診察前の短時間ですがタイミングを合わせてお会いできることになっていました。
嬉しいことに、Mさんの息子くんにも会えました。彼もまた高知能であり、特性があると聞いていました。とてもユニークで聡明なお子さんでした。例を挙げれば、彼の頭には都内のみならずきっともっと広範囲の鉄道等の路線図、およびその特徴などが極めて明確に刻まれています。その検索の早さや引き出しの多さに、私は本当に驚かされるばかりでした。
家に本があるから見て覚えた!
帰りはこっちの経路の方が断然便利。だってここは4系統のバスが通っているから、駅まで行くバスはほとんど待たなくて良いし、道もこちらの方が混まないから時間的にも早いはず。
ほえー!知らなかった!帰りはそちらから帰ってみるよ。(←実際にすごく便利だったので、以来ずっとこの経路で通院しています)
私の息子も一応その場にはいたのですが、そこはまぁ、無愛想な息子です😅彼は誰が来ようと彼のペースで本を読み、彼のペースでしか行動しません。なかなか対照的な子供2人を見たようで、面白いものだなと感じました。個性って本当にそれぞれですね。
本当はもっとMさんともお話ししたかったのですが、ほどなくして私たちの診察の呼び出しがあり、この日は20分ほどだけのご挨拶で『またいずれ!』と後ろ髪を引かれつつ私たちは診察室へ向かうことになりました。Mさん、ありがとうございました🤗いつの機会も出会いのチャンスがあるものだなととても嬉しく思いました。
診断
診察室へ入ると、娘のこれまでの検査結果が出揃っていました。
発達検査のために受けたK式では、娘の場合は検査中の発語がなかったために参考値ではありますが、発達指数(Developmental Quotient:DQ)は120ほどで、娘の年齢に対するその認知能力は割と高めであることがわかりました。
(↑息子の検査結果もそうですが、個人情報なので当サイトでは数値は概数でのみ表記します。いずれ私の検査結果が得られた際にもそうします。)
認知能力の発達は早いです。しかし、コミュニケーションや行動検査には臨床域の困難がいくつか指摘されました。
認知能力は高い一方、娘が人と向き合った時の所見としては、
- 確認のためのアイコンタクトはあるが、視線を合わせようとしないこと
- 自らが興味のあるものへ積極的な指さしなどをしないこと
- 質問や誘いには応じられず固まってしまうこと
- 全体的に能動性が見られないこと
すなわち一連の検査の結果は、“不安”であったり“内向性”の面で臨床域の困難があるとの結果でした。
診断としては、『場面緘黙』および『自閉スペクトラム症』となります。
え。私はちょっと驚きました。
自閉スペクトラム症の存否を見るPARS-TR検査の得点は低いです。
自閉スペクトラム症の診断がつくのはどうしてですか?
PARS-TR検査の得点は低いですが、コミュニケーション上の困難は臨床域です。
自閉スペクトラム症の診断をつけておくことは、これから情緒を支える様々な配慮を受けやすくするでしょう。小さなお子さんには、その方が良い場合が多いと考えています。
ちなみに、このような配慮を見越した診断の付け方については、後日に私(と息子)の今の主治医である発達クリニックの医師にも『“今は”その方が良いですよ。いずれ困難が解消されれば診断は不要になる日も来るかもしれません。これは特に小さいお子さんによく適応される考え方です。』と言われました。とても勉強になりました。
だけど私の、本当に正直な感想としては、まさか『息子』よりも『私』よりも誰よりも先に、娘が家族の第一号で自閉スペクトラム症の診断が付くとはね💦、と本当にびっくりしたという気持ちです。
とはいえ私は、ここで得られた診断が、今後の彼女の健やかな成長を支える第一歩になることを感じていました。私が得られなかった支援を、娘には最大限に与えたいと私たちは願いました。その準備が整って、スタートラインに立ったのです。
それから私たちは家族総出で医師に質問を畳み掛け(笑)、娘の環境調整、今後に受けるべきトレーニングだったり療育機関に関する相談などをしっかり話し合うことができました。さすが多くの事例をご存知の医師や心理士さんは、ご経験や他のお子さんの事例、娘の個性を踏まえて様々な提案をしてくださいました。このような話を聞けることは貴重であり、本当に心強いです。民間の療育機関ではお金はかかるけれど、さらに選択肢は多様であることを知りました。
この日は娘の別の検査もあったので、午前中に家を出てから夕方までの、1日掛かりの受診でした。
帰宅時にはすっかり夕食どきになってしまい、お疲れ様会と娘の診察のひと段落のお祝いに、家族で久しぶりに焼肉を食べて帰りました。
焼肉を食べたいと思ってたー✨もっと食べる✨
笑っちゃうほどたくさんの焼肉を食べて喜ぶ小柄な娘を、とても可愛いと思いました。
一連の検査結果、及び診断が得られたことは私たちに一層明確に今後の方針を示しました。その日のうちに、医療機関で紹介を受けたトレーニング機関の面談予約も決まりました。
娘を支えてくれる支援、子供たちの発達を支える仕事に従事する人はこんなにもたくさんいるのだと私は初めて知りました。前向きに捉え、私たちは晴れやかな気持ちになりました。
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