みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
今日は我が家の、娘の話。
彼女はとても小柄で華奢な女の子。まもなく8歳になろうとしますが、小柄な娘はなんとまだ体重が17キロ代という華奢さです(←小柄ですがバランスの良い体格で可愛い子です)。
娘の場合は、幼い頃からその身長は平均値を下回るどころか、成長曲線の一番下の-2SDラインをたどりながら、時にはそれを下回り、そしてまた追いつきながらと、それでも彼女は彼女なりに健やかに成長してきています。
また、娘は、遺伝的には決して低身長の子ではありません。父親はある程度大きい人でありますし、娘は出生時の在胎週数も十分で、2,900gくらいで生まれました。
しかしながら、今の娘の小柄さは、おそらくですが、0歳から1歳頃の栄養状態に起因すると思われます(知らんけど😅)。娘は哺乳瓶を一切受け付けず、直接の母乳しか口にしない子供でした。そう、0歳で保育園に入ったのに、娘は保育園で経験豊富な保育士によるあの手この手の哺乳瓶攻撃、コップの試み、スプーン飲みさえ全くもって受け付けなくて、私が帰る夕方まで、保育園でも飲まず食わずで過ごし続けたというツワモノです、笑。
これまでもかかりつけ医からたびたび『低身長』を指摘されてきましたが、実際に、「特に1歳前から2歳前後の成長率がとても低い」と言われてきました。難儀なもんやと思いますね。哺乳瓶にも、更なる改良の余地がまだまだあるだろうことが思われます。

そんな娘は、5歳になる頃、初めての成長ホルモン分泌検査を受けました。

5歳になる頃には必ず詳しい検査を受けてください。
そしてなんと、我が家では、その時の成長ホルモン分泌検査の過程でこそ、同行していた兄である息子の『思春期早発症』の発見・診断・治療へと至ったことは極めて衝撃的なことでした(↓:当記事を読み進める上で、下記の記事は必ずお目通しいただきたいです🙏)。
娘の低身長に関しては、これは病気ではなく体質であるという診断でした。ただの小柄さんというわけだ。
一方で、息子の思春期早発症は十分な治療の効果が得られまして、息子の成人身長は当初予想された数値を大きく上回っていき、160センチをしっかり超えて、もう少し伸びていきそうだという段階です。毎日の服薬、定期的な検査通院、大変だったと思います。息子はまぁ、成人男性としてはちょっとだけ小柄なのかもしれませんが、手足がスラッとスタイルは良くて顔もとてもハンサム(親の贔屓目を含んでいます)です。体は十分健康だし、頭も悪くなさそうで、ええ、これから中身と態度が大きくなるかもしれませんから、母としては今後の彼の“中身”の成長に密かに期待しているという状況です(遠い目…)。

娘の話に戻ります。
今、8歳になろうとする彼女は同年齢で-2SDを下回る低身長を呈しており、同時に、思春期早発症の既往歴を持つ兄がいます。
私はとても心配でした。

ただでさえ小柄な娘に、もしも兄と同様に思春期の兆候が早くきたら、成人身長はどのくらいになるのでしょうか?

私は専門医を尋ねました。息子の成長の主治医です。そちらでは衝撃的な見通しが伝えられました。

思春期早発症の発症は、兄妹間で、相関はあります。

もしも思春期が早くきたら、この子の成人身長は130センチ台もあり得るかもしれません。お母さんは娘ちゃんの思春期の兆候を、決して見逃さないでください。

もちろん世の中には、140センチに満たない体格の女性はおられます。私の友人にも小柄な女性は何人かいます。1人は地元の友人で、可愛くて聡明、気の強い肝っ玉の母ちゃんです。もう1人は私のかつての同僚で、東大を出て研究職に突き進むとても面倒見のいい素敵な女性。彼女たちは健康に、健やかに、人生を幸せとともに歩んでおられると、私からはそう見えています。
命や健康に関わることでは決してない。
だけども一方で思います。
身長が130センチ台というのは、今の娘の同級生(小学2年生)でも、大きい子はもうそれくらいの体格なのです。そんな子らを見ていると、もしかしたら娘が大人になった時にさえ、だいたいこれくらいの体格のままなのか?…と、ちょっと過ってしまいます。
私自身は150cmほど(-1SDくらい)の身長ですが、私くらいの体格があれば、車の運転も、なんなら大型トラックの運転だって可能だし、バレーボールの代表選手にどうしてもなろうとするのでさえなければこの体格にそれほどの障壁は感じてきておりません。だけどもし、私よりも12〜3cm以上も小柄だったら、日常生活はどうだろう?
もちろんね、今すでにもう娘が大人であるのならばそれを受け入れ過ごしていく方向へと舵を切るのはそうします。しかし、娘はまだ幼い子供、手の打ちようがないわけではないのです。
そう、娘はまだなんとでも“やりよう”がある子供であること。
その手段を取るのか、取らないのか。ここは親の選択次第になるのです。
さぁどうする。
どう出る、私。
命に関わるわけでは決してないが。
治療費はかなり高額になるだろう。
私はこの場面にきてまたなお、新たな難しい選択を突きつけられたと思いました。

決め手の一つは、医師のこの一言であろうと思います。

思春期早発症の発症は、兄妹間で、相関はあります。
お兄さんが思春期早発症であるので、この子は特に要注意です。
もう一つの決め手は息子の一言でしょう。
私自身が経験し、娘にもまた降りかかった場面緘黙症もそうであったように。
その辛さや困惑を持ったことがある身近な人間の経験は、どうか後進には同じ困惑をさせたくないというふうに働くことが自然です。だから私は全力で、娘の場面緘黙症の対応に向き合うことを決めたのです。
息子もまた、自分の思春期早発症の経験を通し、妹に対して思うところがあるのでしょう。

僕は治療を受けたほうがいいと思う。僕も受けれるなら受けたかったと思うから。

そうやな。

そうやな。事例と経験を通してこそ、学びは活きる。
あなたのその得難い経験を、どうして今後の我が家において活かさずにいられようか。
当事者のあなたはどう思う?

私は自分が小さいのは結構気に入ってるの。だっていつも一番前だからなんでもものが見やすいし、運動会とかでも、お母さんもお父さんも私を見つけやすいでしょう?


だけど、治療できることになるんなら、頑張ってみてもいいかなー。
そんな流れで、とても小柄な低身長の娘のために、我が家では成長ホルモン治療を開始したことが、ちょうどこの5月です。
成長ホルモンを接種するのは、家で親が担当します。両親揃ってクリニックに行き、看護師さんから指導を受けてまいりました。

さぁこのことが、娘の未来にどう影響するのだろうか。それは誰にもわかりません。
体格がどうであれ、娘が娘らしい幸せを掴んでくれれば親はそれ以上何も望むことはありません。
だけどね、せっかく現代に生きている利点もあります。もしも医学や先人の知恵を拝借をして、今の私に出来ることがあるならば、ちょっとくらいは“親の良かれ”“おせっかい”をしたくなるのがまた親というものであろうと思います。
ーーー書籍紹介ーーー
『普通である』という言葉には、“標準的である”という価値観が内包されています。しかしながら、真に普通の人なんて存在しないという矛盾もまた指摘されます。その人が持つ自然の力と、普通信者の価値観は、どうやったら混ざるのか。混ざらなくても良いなら良いで皆が受け入れ、穏やかに互いを放置すべきであろうかと思っています。
コメント