みなさんこんにちは✨
実は最近、医師より息子に新しい診断が下りました。それは『思春期早発症』というものでした。
私は大いに驚いたし、男の子の思春期早発症は身長の伸びも早く止まってしまうと言われているので彼の体格を心配したりもしましたが、だけどなんというか、ここ数年の息子の情緒的な不安定はこの思春期早発症に起因して引き起こされていた可能性も想像できて、なんとなく、我が家がずっと振り回されてきた混乱にも納得が得られつつある感覚です。
今日はこの診断を受けた経緯についてを記録しておこうと思います。
もしかしたら私たちはこれまでずっと息子の“早すぎる思春期”に振り回されてきたのかもしれません。振り返ってみて、きっと息子も戸惑っていたのだろうと感じています。
息子の思春期は早すぎた
早すぎる思春期は多くの困難を引き起こす
今年の6月。息子が中学受験を目標として通っていた塾を退塾する際、塾講師に言われた言葉を思い出します。
正直に申し上げて、男の子の場合は特になのですが、反抗期が早く来ると受験を継続することが難しくなってしまう子は多い印象です。
男の子は特に、親主導で素直に言うことを聞くうちに走り抜けてしまえることが一つの理想かもしれません。
そうなのです。
彼は、思春期というものを迎える時期が、周囲の子よりも確かに随分早かったと感じています。
そしてそれはこの度医師から“思春期早発症”という診断が下りるほどに、やっぱり異常に早かったことが医学的にも明らかになりました。
男の子の思春期は、平均して11歳後半頃だとされています。
しかし彼は小学3年生の終わり頃(息子の場合は2020年のあの一斉休校の頃と重なります)には声変わりが始まっていたし、その頃には既に身長も急激に伸び始めていました。そして息子が5年生になる頃には体の二次性徴も進んでいて、周囲の同級生はまだまだプクッとしたまあるい顔で子供らしさを感じさせる体格だったにも関わらず、息子だけが急激にがっしりした体になってどんどん大人びていったのです。
息子は、同級生がまだそうでない時期に、ただ一人だけホルモンの荒波に飲まれていました。
もしかしたらここ数年の我が家の混乱は、彼だけが人より早く思春期を迎えて成長してしまったことの影響もあったのかもしれないな…。
息子自身も、きっと周囲との違いに気づいていたと思います。戸惑っただろうと思います。何だかわからないままに混乱したのだろうと思います。
このことを話した友人にも、こんなことを言われました。
ここ数年の激動は、もしかしたらその“思春期早発症”の影響もかなり大きかったのではないだろうかと、今の私はそんなふうに捉えています。
医師の診察を受けたきっかけは妹の通院
息子が思春期早発症の診断を受けるに至ったことは、意外なことに?、娘(息子の妹)の通院がきっかけでした。
私の娘はこの春に場面緘黙と思われる症状の診察を受けるために、都内の病院に受診することを開始しました。その際、私たちはついでと言ってはなんですが、彼女がとても小柄であると少し前からかかりつけ医に指摘されていた『低身長』についても同時に診てもらうつもりでおりました(←娘はずっと成長曲線の-2SDに沿い、時々そのラインを下回ります)。
そちらの病院は子供に関わるあらゆる疾患を診てくださる、とても頼もしい病院でした。
この春、娘は場面緘黙の検査のために児童精神科を受診して、その後には内分泌科へ移動して低身長の検査を受けていました。内分泌科ではこれまでの成長曲線を精査して、レントゲン写真を撮ったり成長ホルモンの分泌量や染色体異常(ターナー症候群)の有無も診てくださり、家族構成や血族の体格、既往歴、私の思春期の情報までを鑑みて、本当に細かく診ていただいたと思っています。
そうして彼女の成人時点での予測身長を見積っていただき、順調に診察は進みました。ただし思春期が異常に早く来ると小柄になるため、5歳で既に思春期の兆候はないか(女の子は平均して9歳半ごろ、胸の膨らみから思春期が始まるそうです)、早めに兆候が診られた際には要注意であるのですぐに受診するようにと言われました。
その際、確かに息子も何度か同行してはおりました。
結果的に娘には全ての検査結果において特段の異常は認められず、内分泌科の医師は『娘ちゃんが小柄なのは今のところは障害ではなく体質ですね』と言いました。
しかしその後、医師はこのようなことを仰いました。
僕としてはなんですが、後ろのお兄ちゃんがもしかしたらと気になります。髭、生えてましたよね?まだ11歳ですよね?
いつから身長が伸びていますか?
息子の身長は小学3年生頃からぐんぐん伸び始めました。声変わりもその頃です。
早いです。娘ちゃんはともかく、お兄ちゃんは身長の伸びがまもなく止まるかもしれません。
娘ちゃんも、小柄なことは障害ではないと言うことで今後の経過観察は民間のクリニックへ紹介状を書きましょう。
僕の師匠のクリニックを紹介しますので、お兄ちゃんも一緒に受診してみてはどうでしょうか?
わわわわかりました(←動揺しました)。すぐに予約を取ります。ありがとうございます。
私はとても驚きました。そして同時に、この医師の観察眼には本当に恐れ入りました。
私が大学院生時に基礎教育を受けた研究室で、ちょうど同じ頃に在籍していた外科医師がかつてこんなことを言っていました。
患者の主訴は当然として、まだ訴えていない他の疾病も見のがさないのが名医だと思う。
診察室を後にしながら私はふと、そんな言葉を思い出していました。
本当に、自ら主訴を持って受診してくる患者だけでなく、ましてや患者本人ではない、その後ろでつまらなそう〜に座っているその兄がさえ抱えているかもしれない疾病に気づいてもらえるなんて。私は心から医師の観察眼に驚き尊敬の気持ちを持ちましたが、同時に大きく動揺してもおりました。
私は子供を持ってはいけない人間だったのではないか…
医師から言われた、
『息子の身長の伸びはまもなく止まるかもしれない』
その言葉は、実は私にとってかなり大きな衝撃でした。
別に小柄でも健康に幸せに生きていってくれればいいし、体格なんて関係ないとは思っています、頭では。
だけど息子の父親である夫は身長もソコソコあって、男性としては十分大きい体格です(←アラフォーになり横にも大きくなってきたけどね😅)。私はそんな夫をとても素敵だと思っているし、息子もきっと夫のように大きくなると私は内心ではとても楽しみにしていたことに、ここでハッと気付かされてしまいました。
一方で、私自身も小柄(←私の身長は150cm程度)です。私の場合はスポーツをしていたし筋肉もついていて(私もアラフォーを過ぎて横にも大きくなってきたので😅)決して華奢な印象ではありませんが、身長自体は低いです。また、私の弟も男性としては少々小柄な体格であるし、私の父も決して大きい人ではありませんでした。これは、明らかに私の家の“血筋”です。
分かっています。別にスポーツ選手になろうとするのでもないのであれば、体格が多少小柄であっても健康的に生きていけるし全く何も構いません。
だけど、私はとても落ち込みました。
既に私には、色々なことが重なり過ぎてしまいました。
私は発達障害とも思われる認知特性、高IQによる生きづらさ、それらのみならず、どうして、どうして小柄な体格までもを息子に受け継いでしまったのだ。
気にしないようにしようと思いながらも私の思考はグルグル回り、
(私は本当は、子供を持ってはいけない人間だったのではないだろうか…)
一時はそんな思いさえ湧いて眠れなくなってしまうほどの、なんとも言えない暗い気持ちに沈み込んでしまうことになりました。
それが、この7月頃の出来事でした。
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