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何が日本のギフテッド児を「ダメな子」にしたか?

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今の公教育はそれでいいのか?

みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。

私は、マイノリティである私たちの生存戦略を考える上で、繋がりと交流を広げることがとても大切だと考えています。社会を形作っている多数派のマジョリティの中だけでは視野が限られやすいという前提で、

絶対数が少なくて、人一倍に繊細で、成長過程で理解不足による暗黙の否定を受けやすかったり二次障害に陥りやすいことがあったり、そうして公に姿を見せたり声をあげないギフテッド児の、未だ言語化されていない“何か”を共有するために、せめても同じ資質を持つ人同士での繋がりの輪を広げていこうとすることが、多数派として生きられない私たちを生かしてくれると思うから。

実際に、繋がろうとする意思からは、連携と共感だけでなく、学びもたくさん得られています。

だから私は会いたい人に、どこへでも、積極的に会いに行くことをとても楽しみにしています。その一環でこの3月には宮城県の鳴子において、高IQ児をお育てのご家族と集い、楽しい時間を過ごしました(↓)

この記事の公開後、こんな声もいただきました。

Rさん
Rさん

(旅行のついでに)カガモクさん寄って来ました。ちらっとお話ししただけでしたが、本棚のラインナップが我が家と似ていて苦笑い。

カガさん
カガさん

先日は、こちらの記事を見たという方が他にもいらしていましたよ。

あらまぁ!鳴子のこけし屋さんが、内気で人見知りな高IQ児が全国から密かに集う、そんな場所になっていったりしたらどうしましょう(←勝手に、なんのこっちゃ、笑)。

同様に、この4月末のよく晴れた週末には、私は娘を連れ立って、関東近郊にお住まいの高IQ児をお育てのご家族に会いに行っておりました。このご家族とは、昨夏に香川県で開催されたAPCG2024の会場内で知り合いました。我ら母同士のみならず、子供同士も一緒に過ごして仲良くなり、

私

またお会いしましょうね。

と約束していた仲でした。それを実現できました🙌

 

さておいて、高知大学で開催された「日本ギフテッド・2E学会」に参加した時の話です。私は講演後にお声をかけていただいた保護者の方の、ほんの何気ない一言がとても印象に残っています。

その方は、今は大人になられたご子息の育ちから得られた経験談をたくさん伝えてくださって、私の息子を一刻も早く海外に出せと、留学を検討するよう強く勧めてくださいました(←出せるもんなら明日にでもすぐに出したいが、当の息子がダンゴムシやねん😭)。

保護者の方
保護者の方

高IQ児を育てる親は、あなたのようなアカデミック、医師、そして経営者がとても多いのよ、本当に。

私

子が子なら親も親ってことでしょ?

保護者の方
保護者の方

そう。それと、子供を海外に出すならば、経済的なリソースもまた必要だということよ。

私

そうだよなぁ。。

そんな話が印象に残っていた私は、思いました。今回、この4月に会いに行った高IQ児ご家族の、そのお母様もまたバリバリのアカデミックの研究者であり、大学で教育の課題や歴史を研究される第一人者という方でした。そして彼女は、その息子さんをかなり早い段階で、海外の教育体系の中に預けるというご判断をされていました。

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

子供の顔つきがもうね、日本の教育体系の中にいた時と、全く違うの。あのまま日本の学校にいたら息子は「教室の中の困ったちゃん」になっていたかもしれないし、認められるという経験を積めないまま、どうなっていたかわからないと思ってる。

とても頑張ったんだね。私も息子の気苦労に早く気づいてやりたかった。
私

ご英断であると思います。尊敬します。

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

色々と費用が嵩んでるわ、笑。

私

ですよねえ。親になる以前から「子育てにはお金がかかる」ことは知っていたけど、その想定を軽く飛び越える額がかかるのがギフテッド児の子育てですね、笑。

それでもなお、我が子をよくよく観察してアンテナを広げ、子供の笑顔、健やかな育ちを重んじてのご選択であることを私は深く感じました。

日本の教育体系と、ギフテッド児という子供の育ちの相性が、不思議なほどにとにかく良くないことが言われています。

もちろんね、だからと言って子供を海外に出せば万事OKでは全くないし、それだけが正解なのではありません。海外こそ、自助と努力がより求められる社会です。また、子供を海外に出すということは、親が、異邦人としてさらなるマイノリティとなる我が子をどれだけ支えられるのか、その力が真に問われることになります。それは決して誰にでもできることではないし、私だって出来るかどうかはやってみないとわからないとしか言えません。大変なことだと思います。

そうして香川のAPCGで知り合って、関東で再会を果たした私たちは、再びギフテッド談義に大きく花を咲かせました。幸い子供同士も気が合って、娘は緘黙なんていざ知らず、笑顔の彼に手を引かれ楽しそうに遊んでいます。もしや将来親戚になるんじゃないか!?とヒヤヒヤしたのは私だけかもしれませんが(笑)、子供同士の大きな笑顔、似た資質を持つ子供が集えば子供らしい笑顔は自然と引き出されるのだと感じました。

そんなお母様とのお話で、印象的なことがありました。

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

なおみさん、おいくつ?

私

私は45になりました。

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

もしかして、子供の頃の通知表の成績が低くなかった?

私

え!?なんでわかるの?ほんまにそうでしたよ!内申点とか早く滅べば良いと思ってる。嫌な思い出しかありません。

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

私はあなたより少し年上の世代なのだけど、私の世代は、学業成績が良ければ通知表に十分「5」がついた世代なの。私にも息子と似た資質があるのだけど、私の通知表はほとんど「5」が付いていたから進路も選べて大人になった。 

だけど、私より少し下の世代から、そうではなくなっていったのよ。

そのことは、私の住まいの近所に住む友人(50代のはず)もまた同じことを言っていました。自分は「5」ばかりだったのに、自分に良く似た資質で生まれてきた息子さんはそうではない、と。もちろん息子さんご自身も学業の習熟は全く問題のないお子さんですが、小学校低学年から不適応が見られ、不登校を経験してきたと聞いています。

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

その頃に何があったかというと、「関心、意欲、態度」という評価項目の重要性が上がげられたのよ。

私は、日本のギフテッド児を「ダメな子」とか「困ったちゃん」にしてしまったのは、この評価軸が入ったせいだと思ってる。

私は恐れ、慄きました。

私

あまりに見事な展開です。腑に落ちる。

私

おかしいと思っていたの!そもそも意欲を持たない子は存在しないし、子供の意欲を大人が測れるわけもないでしょう!?

ましてやギフテッド児なんて意欲の塊みたいな子供なのに、息子もかつてはそうだったのに、それを「今はそれをする時間じゃない」「みんなと一緒に」「教科書の通りに」なんて画一的に押さえつけるのは大人なのに、押さえつけられた子を意欲関心が低いだなんてよく言うよ!!

私

私もそう。教師の意に沿わなければ「内申点が下がるぞ」と人質のように言われていた。私はそれに納得が得られなければ断固として従わない子供だった。子供1人さえ納得させられない大人に問題があると思ってきたし、大人は本音と建前で誤魔化すばかりで何も考えていないのだと思ってた。パッと見て「教科書のとおりのやり方でやり直して」と言われた時には、ワクワクして書き出した自分の考えがおかしいのかと恥ずかしささえ感じて縮こまった。

息子の学校でもそうだった。意欲関心はノート提出、板書の通りに書き写しているか、大人の意に沿う工夫をしたか、つまりそういう”誰にでも分かりやすい”“大人が望む通りに動く”意欲と態度はヨシとされて、息子なりの努力だったり息子なりの学習の習熟の仕方はむしろ否定される形になっていた!むきー!(←怒ってる)

高IQ児のお母様
高IQ児のお母様

そう、「意欲・関心」を大人が履き違えてしまったのね。

意欲を持たない子は1人もいない。子供の意欲を大人が測れるわけもない。本当に、その通りだと思うのね。だから息子も日本の学校を出てからは、顔つきが明るく変わったのだと思うのよ。面白い子だって楽しんでくれる教師がいるからね。

私

・・・。ギフテッド児が消耗してしまうのもそりゃそうだよ。

1日8時間労働で、無給、かつ低評価。大人だって、そんな環境で頑張れる人は1人もいないよ。人生が嫌になっちゃうよ。当然だよ。

非常に考えさせられる。勉強が楽しい嬉しい認められる、自分には力があるのだとただそう思わせてくれたなら、子供たちは健やかに育っていくのだろうに。

ワクワク学校に入ったのに、精一杯に学んだのに、枠に嵌まるよう強いられて低い評価を受けながら楽しさだったりワクワク感は消えていく。ギフテッド児といえど子供です。意欲の塊のような子供達が意欲が低いという評価になり、そうしていつしか二次障害に陥っていく。そうかもしれない。息子だって、そうだったのだと思います。

息子
息子

こんなに頑張っても、僕は中の下。これ以上は頑張れない。

そう言った、12歳だった息子のなんとも言えない顔が今も思い起こされます。傷ついたという顔だったんだと思います。あんな通知表なら、要らないと言えばよかった。そんなの、私だって嫌になる。

『意欲を持たない子供は1人もいない』

本当に、本当にそうだと思うのです。

ーーー書籍紹介ーーー

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中央公論新社
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私たちは命をいただきこの人生を生きているという、大切な事実を繊細に描き出した絵本です。ずいぶん話題になりましたので、読まれた方も多いだろうと思います。娘が神妙に読んでいたものを私も読ませてもらいました。

私は私の人生において、食物として食べられるという可能性は低いだろうとは思いますが、私が存在したことが我が子たちの滋養になれたらとは願っています。親が子供にしてやれることは、実際にはそれほど多くはありません。この子牛の母牛のように、親というのは無力なものです。それでもきっと全ての親が、全力で、私の誰より大切なあなたがどうかあなた自身を大切にして生きていって欲しいのだと、そう願っていることをこの子牛の想いに重ねて思いました。

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