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模試が受けられなかった話

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場面緘黙

みなさんこんにちは✨

これは今から少し前の“冬休み中”の出来事ですが、私の娘が集団の場で直面した混乱について記録しようと思います。

私の娘には不安症に分類される“場面緘黙症”という困難があり、彼女はその強すぎる不安のために自宅以外の場面において著しく行動や発語が抑制されてしまいます。

あの時。

娘は不慣れな場所で、集団の中で、確かに緊張していたと思います。そして(大人が見れば)些細なことがきっかけで彼女に大きな混乱が起こり、そして予定していた“模試”も受験することが叶わなかった、そんな出来事がありました。

今振り返れば、この時の私たちは冷静だったしそう悪くない対応を取れたのだとは思っています。私はすぐに娘の支援者の専門家にも力を借りることができ、娘を支える総合力をもって対応したことが良かったのだと思っています。

おかげで『きっと大丈夫』『これも次に繋がる経験になったのだ』と、そう思うことができています。(←その次の春の模試は受けられました。大きな成長のきっかけでした😭)

困難の克服への道のりは、常に山あり谷ありです。

だけどどんな出来事も今後の娘の背中を押すものへ、そんな経験になってほしいと願っています。

娘が娘らしく花開くように

集団の中での振る舞い方を学びたい

娘が児童精神科を受診して、場面緘黙症および自閉スペクトラム症の診断を受けたのが昨年の初夏頃のことでした。それからすぐに私たちはその医師から繋いでもらったプレイセラピーの専門家と面談をして、そちらでの療法を受けるために通うようになりました。

そのプレイセラピーは、本当に順調に波に乗ったと思います。少しずつでも娘は変わっていきました。そうして娘はマンツーマンから集団へ、すなわち集団の中での振る舞い方を学ぶことを目的として昨秋頃から一般の幼児教室へも通うようになりました(その経緯はこちらに書きました:↓)。

“障害の克服”を目指して一般の幼児教室へ通学させるなんて選択は、もしかしたらあまり一般的では無いことなのかもしれません。

私も最初は不安でした。

なぜならそこは、だだでさえ文化度の高いご家庭にお育ちのお子さん方がいわゆる有名小学校の受験を目指して切磋琢磨をする場です。そのような場で、娘のようなハンディキャップのある子供が本当に馴染んでいけるのか?それは私も未知でした。

しかし私は、半ば確信していました。

私は私の娘をじっくりと見つめ、彼女の強みを鑑みるに、“落ち着いており、構造や目指す姿が明確である集団の場”こそがきっと彼女を伸ばすだろうと感じていました。

もちろん幼児教室は受験を目指す“塾”であり、療育機関ではありません。そこで私たちは娘の困難に対して理解を求めることくらいは可能であるかもしれませんが、配慮を求めることは出来ないつもりでおりました。

だけどそれでも、今こんなにも上り調子で伸びている、支援者との信頼関係が強くなって足元の地盤もしっかりと固まりつつある娘ならば、きっと本人自らが上へ上へと引き上がる努力ができるだろう。きっと良い刺激になるだろう、経験を積む場としては最適だろう。そして私も、そんな彼女を心から支え応援できると思えていました。

そうして私たちは恐る恐るながら、信頼できる友人から紹介を受けた都内のある幼児教室へ通わせていただくことになりました。

娘には幼児教室という学びの場は合っていると思ってる

今のところですが、私は娘をこちらの幼児教室に通わせていただくことができて本当に良かったと思っています。

まず、“目指す姿のモデル像がしっかりイメージできる”ことは娘にとって理解しやすいのだと思います。

娘はとにかく、周りをよく見て観察し、皆の話を本当によく聞いている子供です。私はそれが彼女の強みであると思っています。

だからそんな娘にとって、『こういう時はこうする』『この場合はこう振る舞うことが望ましい』というモデル像が提示される教室内は安心できる場かもしれません。実際に、彼女は幼児教室に通い始めてさらに変化していきました。通い始めて2回目くらいで教室内で発語があった、笑っていたと聞いた時には私も嬉しく思いました。

次に、“予測不能でないこと、うるさくないこと”も合っています。(←変な言い方ですみません😅)。

娘は不安の強い子です。予測不能な動きをする同世代のお子さんのことが、娘はだいぶ苦手なようです。これまでにも、周囲の子供の突然の奇声であったりちょっかいなどで娘の場面緘黙の症状がぐっと強く発動してしまう場面もありました。加えて彼女には聴覚過敏もありそうで、あまりにも賑やかな場所というのは彼女にとってストレスです。そのような点でも、指導体系がしっかりしてあり、お子さん方がやるべきことをテキパキとこなしていくという幼児教室の場は、娘が安心してお勉強できる最適な場になるのだろうと思われました。

さらに、“知的にとても楽しいこと”は後から気づいた発見でした。こちらではワクワクするような、新しい発見に出会えるようです。

娘は幼児教室から帰ってくるといつも、堰を切ったように『今日何をしたか』を私に話してくれます。また、『今できないことを出来るようになりたい!』というモチベーションまで持ち帰ってくることも多いのです(↓)。

娘

ちょうちょ結びが出来るようになりたいの!

娘

お母さん!おうちにも顕微鏡を買ってほしい!

娘は自宅以外での発語がないため、当時に受けた心理検査の発達指数も“参考値”としてしか得られませんが、それでも彼女の認知能力もまた、私や兄である息子と同様、かなり高い部類のようだと分かっています。

周りをいつもじっくり観察している、不安の強い、年齢以上に賢い子。私の娘はそんな子なのです。

そんな娘に、幼児教室という場はとてもよくフィットしました。ここで少しずつ経験を積み、どうかいつか何かしらのきっかけを掴んで彼女らしさを大きく開花してほしいというのが私の密かな願いです。

絶対に留意しなくてはならないと思うこと

しかしながら、私はとても気をつけていることがあります。

最も留意をしなくてはならないのは、決して彼女に強すぎる負荷をかけてはいけないという点です。

娘はただでさえ不安が強い、その不安の影響のために発語や行動が強く抑制されています。

そんな彼女に過度なプレッシャーがかかって仕舞えば、それは容易に彼女を潰すだろうとありありとイメージできるのです。そして一度潰れてしまったならば、その回復にはさらに長い時間がかかることも想像できます。だから私は、彼女が新しいことに挑戦することは応援しつつ、

無理だと思った時点で即撤退

これはいつも、もちろん幼児教室に限らず、娘に対しては常に慎重にありたいと思っています。

この塩梅が、難しいというのも事実です😅

ここでちょっとの壁(←大人比)を乗り越えたならばぐっと伸びるだろうに!というときは特に難しく感じます。だけどその“壁の高さ”の見積りを、決して間違えてはなりません。私から見る壁の高さが低く見えても、彼女から見て高いのならば高いのです。

そのような出来事が、今年の冬休み中にありました。

授業が受けられなかった話

こちらの幼児教室に通うようになり、娘は大変ありがたいことに普段は少人数クラスで手厚いご指導を受けています。しかし、この冬休みには年末年始の都合から振替授業が発生し、いつもとは違う校舎の、大人数(といっても12名程度)のクラスに参加しなくてはなりませんでした。ここには“いつもの先生”も居られません。私は少し心配でしたが、ここは乗り越えるべき試練だろうと思いました。

だけどいつもとは違う環境とはいえ、かつて体験授業の際にお伺いしたことのある校舎です。まったくの初めての場所でもありません。私は事前に娘にしっかりと状況を伝え、娘も不安だけど頑張れると言いました。実際に、娘はその翌週に同じ校舎で小学校受験対策の模試に参加する予定もありましたので、

私

来週はここで模試を受けるのだし、今日は場慣れになれば良いでしょう♪

私はそんな楽観的で、大丈夫だと思い込んでおりました😭

しかしこの日の振替授業が終わる90分後、教室へ娘を迎えに行った私が見たのは送り届けたときと同じ場所、同じ靴で教室に入れないままロビーの隅で、声も上げずにただその場で涙を流す無表情な娘の姿でした。『何が起こった!?』私は衝撃を受けました。

その日の講師からの講評も、やはり今日は授業を受けられなかったと言うお話でした。

幼児教室の先生
幼児教室の先生

今日は娘ちゃんは入室してすぐに泣いてしまって授業を受けられませんでした。どうして泣いているか問いかけても返事がないので、ソファでそっとしておきました。

涙は止まりませんでしたが、最後の方では顕微鏡下のスケッチで鉛筆を持とうとする動きの意欲が見られたことは娘ちゃんの頑張りだと思いました(←適切に対応してもらっており、心の動きも捉えていただいてありがたいです😭)

そうだったのか。電話をくれたらすぐに迎えに来ましたのに!

ここで、『そっとしておいた』という対応自体は正解です。無理に教室に入れようとしたり叱責をしたりは悪手ですし、反対に、過剰な特別扱いも自尊心を傷つけます。放置にならず目の届くところで気にかける素振りをしながらそっとしておく、が正解だと私自身は思っています。その点は良かった、さすが幼児教育の先生方です。ありがたい対応だったと思いました😭

だけどずっと無言で泣き続けたという娘の心境を想像すると、この日の90分間はさぞ辛い時間だったことだろうと思いました。

私は娘を早々に教室から退室させて、娘と一緒にゆっくりと帰路につきました。

私

何があったの?

私はそっと聞きますが、娘は表情を変えないままで何も答えようとしていません。

だけど、きっと言いたいことはあるのだろう、私はそうも思いました。

答えたくないのではないのです。答えたいのに、答えられない苦しさもまた彼女を苦しめていると思いました。きっと言いたいことは頭の中をぐるぐるぐるぐる回っているのに、喉がキュッと締まったようでどうしても言葉が喉から先へと出ていかない。同じ場面緘黙症の経験のある私自身も、そんな思いはこれまで本当に多く経験してきているのです。

私は、今は聞き出す時ではないと思いました。

だから私は今は一旦そっとして、時間をかけて、いつかきっと聞き取れる日が来ることを信じようと思いました。そしてまずは彼女が自宅で安心して過ごせるように、いつも通りに彼女を見守るようにと決めました。

事実、私が彼女からこの時に何があったのかを聞き出せたのは、冬休みから2ヶ月以上も経った3月半ばのことでした。

それくらいの長い時間をかけてでも、彼女が自分の言葉で表現する準備ができることを待つ姿勢が重要であると、私もこの出来事から改めて学べたのだと思いました。

長くなりましたので、この続きはまた次回にでも書かせていただこうと思います。

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