みなさんこんにちは✨
今日の記事では、途中までになっていた前回の続きを記録しようと思います。下記をご一読の上読み進めていただくとスムーズです(↓)
入学後から初めてとなる中間考査を前にして、中学校で課された“学習計画表”という課題を持ち帰り、
これ、絶対にやらないけど、いいよね?
と明らかに不満を押し殺している息子を見て、私はいくらかの調整が必要だろうと感じました。
私は中学校の息子の担任教諭に電話をかけて、その学習計画表の意図であったり狙いについて話を聞くことができました。
タスクをを可視化するToDoリストのようなものです。また、振り返りにも有効です。
その狙いを話したならば、息子は少しは理解を示そうとするのだろうか?
これは成績評価に影響しないということなので、私としては『別にどっちでも良いんじゃね?』と内心どこかで思いながらも🤣、しかし決着だけは着けなくてはなりません。私はそれを息子に話してみようと試みました。
どうしてもやらないという息子の意見
息子に“課題の狙い”を話してみて
その日の夕方、私が帰宅した時には息子はリビングのソファーに座って華麗なる指捌き(←今も靴紐も結べないほど不器用なクセにゲームは超上手い)でゲームをしているところでした。おーい、中間考査が近いんじゃないのかよー!という私の思いもなんのその。
私は息子を呼びました。ゲームをしたままでも、聞いてくれれば構いません。
ねえ息子、この前の学習計画表の課題についてさ、お母さんさ、ちょっと先生に話を聞いてみたんだけどさ。
息子はどうだ?勝手なことをしてくれるなと大爆発でもするだろうか?笑
危惧に反し、彼はゲームの手を止めることなく画面を見たまま素っ気のない返事をしました。
あ、聞いてくれたんだ。で、どうだって?
うん、狙いとしてはこれはテストに向けてのやるべきことを“見える化”するためのものだっていう話だったよ。それに、これを書いておけばテストの結果が出たら「どこが足りなかったなー」とか「次はここを強化しよう」とかもわかるから良いんだって。
どう?それならちょっと理解できそう?
いや、全然わからないね。
うんうん。お母さんもさ、仕事をしていた時なんかには朝一番でその日に達成することをリストにして、そういうのをToDoリストっていうんだけど、一個ずつやっつけていく気持ちで仕事に取り組んでいたものよ。
今は仕事をしていないけれど、それでも今もその日の予定は箇条書きで管理しているから漏れを防げる。
ToDoリストを作ることは良いことだよ。そういう力は大人になってもとても役に立つものなんだよ。
そんなふうに母の思い出話を話していくと、そこで息子がぱっと顔をあげました。
ゲームの手を止め、別にどうでも良いという顔をしながらも、彼はこう続けました。
あのねぇ、僕が本当に嫌なのは、それを人に見せるように決めつけられるっていうことなんだよ。
僕は僕で、ちゃんと考えてやってるよ。テスト範囲も机の前に貼ってあるし、終わったものはもう線を引いて消してあるよ。
じゃあお母さんは、その仕事のToDoリストは誰かに見せるために作ってたわけ?それって人に見せたりとか、他人に認めてもらう必要性はどこにあるの?それが僕には全然わからないって言ってるの。
勉強は勝手にやれば良いじゃん。やってますって書いて出す必要なんて全然ないでしょ。僕は、そういうことが一番嫌なんだよ。
オーケー、わかった。めちゃくちゃわかった。確かにそれは、人に見せるためのものじゃない。
確かにお母さんも、たとえば向こう2週間のToDoリストを事前に作って達成具合を毎翌朝に上司に見せて都度のハンコをもらえとか言われたら、それは嫌だわ、寒気がするほど嫌だと思う。好きにやらせてって思うよね😅
ちなみに先生は、これは出しても出さなくても成績評価には影響しないと仰ってたよ。
っしゃ!👊(←成績は気にしている息子)
だいたいさ、おかしいんだよ。いっぱい勉強やったフリして出して実際は点数が取れないことと、それ(計画表)を書かなくても点数が取れる場合はどっちが評価が上なんだろうって思ってたんだよ。全然意味がわからないよ。
まぁまぁ、そう言わず。いっぱい勉強をしたらそりゃあ点数も取れると思うよ?それを助ける課題だよってことでしょう。先生方のお優しさなんだとお母さんは思うよ。もっと気楽に柔軟に考えなさいよ(←私も苦手なクセによく言うわと思いつつ言ってる🤣)。
じゃあこの話はこれで終わりね。この計画表に関しては『うちは提出しませんので』と先生にもいずれ言っておくよ。
そうして私と息子の話し合いは終わりました。息子も少しはスッキリしたんじゃないかなぁ?どうだろう。
学校の課題は出来ないけれど、私は、以前ならば癇癪を起こすだけだったろう息子が今では話し合いができること、そして自分の気持ちを言語化できるようになりつつあることをとても誇らしく思いました。
先生にも分かってもらえた
それから、我が家では学習計画表の話は出なくなりました。
数日後には別の用事もあったので、私は放課後の時間帯に担任教諭に電話をかけて、息子との話し合いの経緯についてを話しました。
学習計画表ですが、やはり提出は出来なさそうです。
息子が言うには、『ToDoリストは自分のためのものであって、人に見せるものじゃない』という考えとのことです。
確かに私も、たとえば仕事に関して自分のためのToDoリストをいつも上司にハンコをもらえとか言われたらストレスを感じると思います。私も息子に同意しました。
あ、そう言われたら私もちょっと分かる気がします。そうですよね。
そうなんですよ。息子の気持ちもわかるなぁと思いまして。
そんなわけで我が家では息子に書かなくて良い、出さなくて良いと言いましたので、ご理解のほどお願いします。
わかりました。ここ数日も私から提出を促す声かけをしていたので、明日からはしないようにします。お知らせいただきありがとうございました。
ご理解いただけて良かったです。私もきちんと伝えられたなら良かったな✨と思っていました。
母の願い、長期的に目指すこと
息子の学習計画表に関しては、これで解決したはずでした。
だけど実際はどうだろう🤔
本当にこれだけで良いのだろうか。息子は心から晴れやかになっていると言えるのか?
それから少しして、私は家庭ゴミをまとめながら、息子に声をかけた時でした。
これ(←学習計画表)、もう捨てちゃうよー?
すると息子は複雑そうな顔をしていたことに気がつきました。
あー、うん。でも僕の目に入らないところにもう少し置いておいてくれる?リビングのサイドボードとか。
はいよー。
そう受け止めてはみたものの、息子の心は真に晴れ晴れとはしていなさそうだと感じました。
何か気にしてる?お母さん、この前先生に電話して『提出しません』って言っておいたよ。
あー、うん。確かに朝に「出せる?」って言われることは無くなったし良かった。
でも、とにかくもう少し置いといて。
なんだろう。本当は出した方が良いのかなとか、彼は感じているのだろうか?彼は“普通”という観念を気にする側面もありそうなので、何かしら葛藤などがあるのかもしれません。彼はまだ子供なのです。大人ほど割り切って考えられるわけはありません。それとも何か、クラスメイトに言われることもでもあるのだろうか?
しかしそれは、今の私には分からないことと思うほかはありません。いつかきっと彼が自分の言葉で言語化してくれる時が来るまで分からない。
だから今回、私が出来ることはここまでだと思っています。私はもう、これについては何もしない。あとは彼が乗り越えるしかないことです。以降の考査の度に起こるであろう同じことも、様子は見ながら今後は彼に対応を任せます。
私の願いはもう少し、長期的な見通しです。
彼は学校に馴染みづらいと思われることはずっと分かっていたことですから、今更学校にしがみつこうとは思いません。学校だけが全てじゃないよ、学校とはもっと気楽に付き合っていっても良いと思うし、ストレスや、どうせ自分なんてとか、自分にはどうにも出来ないと感じる類の無力感を感じるくらいならば行かなくたって良いと思う。
私の願いは、彼に学校に行っていたという“名目”などよりも、社会の中で自分らしく過ごしても大丈夫だったという“実質”を掴んでほしい。そうしてあなたの長い人生を見通して、自分らしく生きていくイメージをつけてほしいと願っています。
分かってもらえた、なんとかできた、乗り越えられた。
そんな思いは成功体験や達成感に繋がります。そんな経験を積み上げて、『自分は自分』という自己肯定をどうかどうか築いてほしい🙏
最初だけは、周囲の理解を得るためには親が動いた方が良い場合も多々あるだろうと思うので、私はいつでも惜しみなく彼のサポートをしていきます。
だけどなんとか、この不安定な過渡期を彼は自分の力で越えてほしい。
最初から上手くはいきません。だからもちろんゆっくりで。だけど人は結局“自分は自分としてしか生きていけない”と気づくものです。
自分が自分らしく過ごしていくためには、じゃあどうすれば良いか。
今すぐじゃなくて全然良い。どうか彼が大人になる頃に、そういう手立てを自分で考えられるようになっていて欲しいというのが今の私の願いです。
さぁ、入学後初の中間考査はどうなるでしょうか。
きっと波乱があると思うよ😏
それもむしろ楽しみに、『良いんじゃね?死ぬわけじゃないし!』と私は彼を全面的に認めていこうと思っています。
–書籍紹介–
完全に関連するわけではないのですが、私も勉強がてらたくさんの本を読むうちに印象に残ったものなどを忘備録を兼ねて時々記録していきます。
↑当サイトを読んでくださる方からお勧めされて拝読しました。何度も読み返したいと思っております。親御さんにもきっと葛藤はおありだったと思いますが、いつかは私もこんな親になっていたいと感じるふとしたエピソードが胸を打ちます。
↑専門書ですがAmazonで買えます。支援者の心理士さんから色々教わる際にも何度も読んでいます。事例理解に有効です。
↑娘(年長)が最近どハマりしているシリーズ。全冊読破しました。私も大好き、息子も『いいね、最高!』と喜んでいます🤣私たちは、このペンギンたちのように生きていきたいという心の手本🐧になっています。正直ちょっと迷惑で、ただ引っ掻き回して去っていくという彼らの話ですが、彼らからは彼らの信念、自分らしさへの誇りのようなものを感じます。それでも後に残るもの、生み出すものもあるのです。
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