みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
我々には、繋がりと交流が必要とされています。マイノリティというのはなんでもそうです。繋がりの輪を広げていくことこそ、自身の身を助ける鍵になります。
さて、3月末の週末に、私と息子は二人でドライブに出かけました。行き先は、東北は宮城県の鳴子です。東京から約400kmの道のりを、早朝に自宅を出発し、私は息子を乗せてのんびりと東北道を北上して行きました。

ええ、鳴子といえば、コケシです✨素晴らしい泉質の温泉もあります。

息子!こけしを学びに行こうぜ!

あぁ、良いけど。
なぜ鳴子かと言いますと、
私がこの冬、高知大学で開催された日本ギフテッド・2E学会に参加した際、その会場でギフテッド応援隊という組織の理事を務めているという“加賀さん”という方と知り合いました。彼のプレゼンデーションの差し棒の先には、小さなコケシが付いていました。なんやあれ、超気になるわ…(好奇心が止まらない✨)。



聞けばこの方は普段は鳴子で、こけし造りと喫茶店を営んでいるというではないですか!何それ!すごく面白そう!今まで未知のこけしについて知ってみたい!
ということで、いつかきっと訪れようと思っていて、今回の旅の目的地となりました(↓:おすすめ、営業日は要確認)。
この冬の高知出張には息子も同行しておりました。その際に息子もまた、高知で加賀さんと直接会い、会話を交わし、面識があったのも大きいでしょう。(知らん人とは積極的に関係を作ろうとしない息子です、今はまだ)。

高知で会ったあの人だよね。こけし作り体験ならやってもいい。
やっぱりさ、『直接面識がある』ことの効力って、計り知れなく大きいことを感じます。仲間意識、とまでは行かなくても、面識がある=敵ではない、怖くない、安心できる材料となり、一歩を踏み出す助けになります。それはダンゴムシの息子でさえも、そうなのです。嬉しいことだと思いました。
よしよし、一緒に出かけようぜ!“人に会うため”に息子が外出するなんて、母はとっても嬉しいぞ!!あなたの視野と世界が少しでも広がる機会になったら良いと願いました。
当日は、早朝にもかかわらず、息子は朝にきちんと起きて車に乗りました。明確な理由と関心のあることにはきちんと行動するのだな、とまた思う👏さぁ鳴子へ向かって北上だ!
運転すること、休憩含めて約6時間。着いた鳴子は、まさにこけしの町でした。

私たちはそのままこけし屋さんのカガモクさんに向かいまして、数ヶ月ぶりの嬉しい再会を果たしました。

それからは、ただただギフテッド談義に花を咲かせる大人たち。
私も加賀さんも、今は専門の研究の職を持っておらず、『当事者であり保護者である』という立場にすぎません。
それでも私は加賀さんの、あらゆる文献を読み漁り、数年を費やしそれらをまとめ、これから調べ明らかにすべき作用点をすでに整理をされているご様子には、お子様への熱意や関心の高さという言葉だけでは言い表せない、ただただ好奇心というものの勢いを強く強く感じました。すごいと思った、本当に。なるほど、これが成人ギフテッドの本態だ。

知れば知るほど、もう面白くて!!

わかる!ほんまに私もそう思ってる!面白すぎます。素直な気持ちは、彼らをもっと知りたすぎるんだよね。
他のお客様もいらっしゃる中、私は加賀さんが書かれた論文の説明を受け、元は生命科学領域の基礎研究者だった私の視点も加わって、『これはすぐにも実験デザインが可能っぽい』『この証明は難しい、ボトルネックはこの点か?』と盛り上がること数時間(←お仕事のジャマをしてしまって…😅)。
加賀さんのご関心の中心は、

ギフテッド児を、科学的に正しく理解し、根拠を提示すること
にこそおありです。ギフテッドというものの、性質的な捉え方やカテゴライズはこれまで多角的にされてきたかもしれません。それをさらに、より深く、科学的(主に脳科学的)な理解をもってギフテッド児をギフテッド児たらしめているその根拠を示そうと頭を働かせる加賀さんの視点は刺激的で、集め整理しまとめた情報+立てた仮説がすでにあり、それを元に科学的に議論され得る根拠こそが提示できれば社会はより整うだろうという主張にも、私は深い共感を感じました。
この方には、協力者と協働者が必要です。コラボレーションがどうかうまく運んでほしい。

実験室を借りれるとか、研究費の申請とか、次の我々にはそういう情報が欲しいですね。

私は実験系の研究者です。一緒にできそうなことを探して、また密に話し合いましょう。

そう、我々は一つのマイノリティの集合です。
マイノリティが声をあげていくそのためには、繋がりが大事、交流を持ち続けることが大事なのだと私は真に思いました。
交流といえばもう一つ。
当サイトには、この開設当初から生まれた共感があり、共鳴があり、連携のようなもので繋がっているささやかなコミュニティが存在します。
その中のお一人に、関西に住む高IQ児:彼は思春期早発症の当事者でもあり、まさに息子と同じような時期に不登校の状態になり、思考の様相も行動原理もなんじゃこりゃと笑えるほどに互いに類似していると聞く、とても他人とは思えない、そんなご家族がおられます。私はかねてよりそのお母様のMさんから、親の心のありようや、多くのことをずっと教わり学ばせていただいておりました。
きっかけは、私がたまたまそのお母様に私の息子の私立中学への編入と、今回の鳴子行きを話したか何かだったかと思います。

合格はしたけど学校には行かないかもしれないと言うダンゴムシの息子が、宮城のこけしは見に行ってもいいって言うのさ。なんのこっちゃだよ、笑。

夜にごめん🙏
息子ににこけしの話したら喰いついた🤭行きたいらしい。
冬休みの海外もキャンセルしたのに、こけしは行くって、笑。

こけし食いついたのウケる🤣気持ちはわかる。私も食いついたもん。予定しましょう😎
と、そうしてまさかの合同旅行が実現したことも、我々にとって本当に素晴らしい機会でした。
息子は最初こそ緊張した面持ちではいたものの、二人で将棋盤を挟むうちに表情は緩み、息子よりも少しだけお兄さんで一歩先を歩むMさんの息子さんはとても面倒見が良いお子さんで、“似たもの同士”の高IQ児たちは何かしら通じるものがあったのではないかと感じています。

ともにこけしに想いを馳せて、食事をとって、温泉に入る。息子にとっては類似の資質を持つ同世代のお子さんと直接話せる希少な機会。あなたたちはとっても良い子。人より少しだけ苦労が多いかもしれないけれど、理解し合える仲間は必ずいると気づいてほしい、自分次第でいくらでも明るい未来が拓けることを、どうか自信を育んでほしい。少しでも刺激を受け合えたらと、私は彼らを見守りました。

色々話せたよ。今回はすごく良い旅行だった。

私たちには、繋がりが大事。交流が大事。本当にそうだと思います。
親同士もそうであるけど、当事者である少年同士の繋がりもまた、気づきや客観視のきっかけになったり、互いを成長させ合えたりする、得難い機会になることを私はまた思いました。
お世話になったこけし屋さんのカガモクさんには重ねて感謝。
関西から日程を合わせてきてくださった、Mさんご家族にも深く感謝。
おかげで息子は前向きです。その旅行の帰りには、こんな言葉も聞かれました。

4月からの学校には、なるべく行ってみようと思ってる。モチベーションは持っている。
まぁまぁ、無理なく、ボチボチな。母ちゃんには応援(と学資の支払い)くらいしかできないけれど、やれるところまでやってみたら良いんじゃないかと、私も少し安心して見守れそうな気がしています。

ーーーお知らせーーー
この春に、当サイトからの繋がりの機会を提供します。視野を広げたい、前向きに変わりたいという方に。保護者向けですが、関心のある当事者及び学生さんも歓迎します。

すでに10名ほどからご参加のお申し込みをお受けしています。参加人数の上限を20名程度としますので、ご関心のある方はまずは参加の意思表示だけでもいただければと思います。お気軽にお越しください。
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