みなさんこんにちは✨
まもなく今年も暮れようとしています。早いものです。
娘は、今年は場面緘黙症への対応を開始して、療育機関に通い始めたことによりグッと成長が見られた一年だったと思います。さらには幼児教室へと通い始めることもでき、娘の世界は格段に大きく広がりつつあるまさに成長の一年だったと言えるでしょう。
息子についても、彼は学校に行かないという選択をして一時期は停滞したようにも見えましたが、それでも彼は彼なりに大きな成長を遂げました。
僕も今年は生活力がついた年だったよ!
それは言えてる。あなたもなかなか良くやったと思っているよ。
息子については、私は心の隅ではもっと勉強なり学習なり、別に勉強でなくても構わないのだけど何かしら熱意を持って取り組める何かを見つけてほしいと考えていることが本音です。だけどまぁ良い。それもそのうち叶うでしょう。今の彼は卒業アルバムの文集もしっかり書いてくれたことであるし、心置きなく小学校の卒業に向けて今は堂々と胸を張って過ごせば良いと思っています👍
ただ一つだけ、どうしても私が引っかかるのは、最近の息子はとにかく家から出たがらないという点です。
発達クリニックの診察でも、『最近の生活はどうですか?』と主治医に聞かれた息子はこんな風に答えるくらいの有様です😩どうやら息子にも、自分が家に篭っているという自覚はしっかりあるようです。
ほとんど外出はしていません。
それは、何か理由があってそうしているの?
そういうわけでは……
行きたい場所が、ないのかしら🤔
というよりも、私が見ている感じでは、息子には行く先で得られる価値(←行ってみなきゃ分からないのに、見通しが持てないと納得しない&動けない)と出かけることの億劫さを天秤にかけている節もありそうです。それでも通院や用事は嫌がることなく外出するので、一時期よりは状況はだいぶよくなっているとは思っています。
そんな出不精な息子です。
だけどこの12月には、家族で行った博物館で息子は誰より大満喫をしていたことがありました🙌今日はその時の“発見”を記録しておこうと思います。
12月上旬のある平日に、私たちは、国立博物館で開催された『国宝展』を見に行きました。
国宝展は、絶対行きたい!でも予約が全然取れないのよー😭
娘ちゃんも、あの土偶が見たいの!(←遮光器土偶が好きなようです)
私は、なんとしてもこの国宝展には行きたかった。博物館や美術館は私も割と好きなのです。加えて娘も興味を持っていたので、なんとかこのチケットを購入したいと私は前々から意気込んでいました。なかなか予約が取れず大変でしたが、12月分の観覧予約の開始日に、私はPCの前でカチカチとチケット争奪戦に挑み続け、ようやく家族の人数分のチケットを確保することが出来ました🙌
チケットが取れたよーーー!!みんなで行こうね。息子も行くよ。ランチは焼肉でどうでしょう?
国宝展なら、まぁ行きたい。焼肉も食べる。
そうして叶った、家族みんなでの国立博物館への外出でした。その日は平日の朝一番の時間で、国立博物館は人は多かったけれど割とゆったりと見て回ることができました。(←息子が不登校だと平日が有効活用できて良い感じです。悪いことばかりじゃないさ👍✨)
国立博物館へ入場し、とにかく土偶が見たい娘は夫を連れてズンズンと先へ進んでしまいました。
私はまぁ、どれを見ても楽しい&どれを見ても詳しくない(←🤣)ので、一通りをチラチラ眺めて解説を読み、マイペースに進みました。私は絵画や装飾品に興味があります。そのコーナーへと向かいました。娘が見たがる土偶は私もとても見たかったし、順路の最後の方に展示してあるらしい金剛力士像は必ず見たいと楽しみにしてきていたので私もまた先へ先へと進みました。
だけどふと、中程まで来たあたりで振り返っても先を見ても、息子がどこにも見当たらない😨
あれ?息子は?
見てないよ。
えー!心配ないとは思うけれど、一応探してくるよ。
私は順路を戻りました。幸いそれほど混んでおらず逆流にはなりません。遠くに息子を見つけました。奴は未だ入場口から本当にすぐ入ったところの書跡のコーナーに立っており、なにやら真剣な面持ちで展示のガラスに張り付いたままの様子でした。
あ、まだこんな最初の方に居たのね〜。楽しめてる?
…(返事がない)
?
…先に行ってて良いよ。
古筆かい?平安時代や鎌倉時代に生きた人が書いたものが、こんなに綺麗に残っているなんて壮大でロマンがあるね。お母さんには何が書かれているのか読めないけれど、すごいねぇ〜。(←どうでも良い相槌を打ってみるが)
…(←それでも反応はない)
息子は何やらすごく集中しており、それでも返事はありません。
平安時代の古筆でしょうか、こういうのは、くずし字というのだっけ?詳しくないので全然わからない😅
対象はなにか分かりませんが、とにかくここにはなにかしらの息子の琴線に触れるものがあったようだと分かりました。
まぁ、放っておきましょう。出口で待っていればそのうち出てくるさ。
その後、刀剣のコーナーでも展示ガラスに張り付いている息子の姿を見かけましたが敢えて声はかけませんでした。
私はそれから埴輪や土偶を見に行って、大迫力の金剛力士像も見ることができて大変満喫させていただきました😊
出口でしばらく待っていると、ようやく息子が出てきました。
良かった。すごーーーく楽しめた✨(←珍しくめっちゃニコニコしてる。もともとは多変素直な子である。)
平安時代の書跡や日本の古筆をずっと見てたねー。
本当に、すごい集中だったね。びっくりしたよ。
他には刀剣も綺麗だったよ。
息子は古筆や刀剣を、『綺麗だ』と表しました。
息子はこの国宝展を心から楽しめたみたいです。それは12月の上旬頃のことだったのですが、すでに半月以上が経つ今も時々こう呟いているくらいです。
国宝展が良かった。あれはホントに楽しめた。
何よりだ。お母さんも国宝展はワクワクしたよ。また行こうね。
だけど息子は博物館や美術館なら何でも良いわけではないみたい。
ところでお母さんは年内に東京都美術館の岡本太郎展と、年明けに西洋美術館のピカソ展も見に行こうと思っているよ。それも一緒に行く?
あー…それはいいや。あんまり興味ない。
今回は、息子が古筆に興味を大いに惹かれるという新しい発見が得られました。
『綺麗』とか『美しい』って、最高の興味の言葉だと私も自らの経験を振り返って知っています。
とにかく私には分からないけれど、そこにあった何かが彼に深い感動を与えたことは事実であろうし、それを思うと私は嬉しくなりました。また、息子の興味関心がそちらの方面にありそうだということは意外でもありつつも、だけどはて🤔そう言われてみればの後付けだけど、母親としてこれまで見てきた息子の興味関心の印象は古い日本の芸術方面にきれいに合致しているようにも思えてくるから不思議です。
惹かれるべくして惹かれたのかもしれないな。
本人は、一体どんなふうに思っているのだろう。
とりあえず、何か関連の本でも買ってやろうかしら?🤔
いやいや!息子から欲しいと言うまで私は決して何もすまい!親が先に動いてはいけない。船の船頭は息子なのだ。私は後方支援をするだけです。
私は息子が嬉しそうにする様子を眺めてはとても幸せな気持ちになるとともに、余計な先回りは決してすまいと自分を強く戒めました。
息子にとってもきっと良い思い出になったであろう国宝展。本当に素敵な展示でした。いつかまた、国立博物館の常設展を見に行く機会も得られたらなと思っています。
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