みなさんこんにちは✨
5月中旬、東京都では先週から“就学相談”の申し込みが始まっています(全国的にそうなのかな?)。私たちも、場面緘黙という障害を持つ娘の就学にあたりこの就学相談を利用しようと構えているところです。
場面緘黙は、情緒障害として特別支援教育の対象です。ぜひこの機会を活用し、就学後の娘の教育環境についてしっかりと検討を重ねたいと思っています。
とはいえ何せ私たちには全くの初めてのことなので、わからないことだらけであることも実際です。7年前の息子(現在中1・12歳)の就学時には、私は彼の特性に気がつくことができていなかったためにこのような機会を利用することがありませんでした。
もしもお子様の就学にあたり、この就学相談を利用された方がおられましたら色々とお話を聞かせていただきたいと願っております(良かったらぜひお願いします🙇)。
そんな折でした。
私にとって、とても嬉しい、偶然の再会がありました。きっとこの再会は娘にとって私にとって、大きな助けになるでしょう。
“支援者”って、思ったよりも身近にいるんだ。私たちはすごく恵まれている。
前に進もうとする私たちの背中を押す風のような、言い表せないけどとにかくなんだかとても良い風が吹いている。私にとってそんな心強さを感じられた、つい先日の出来事について記録したいと思います✨
良い風が吹いている
息子の靴下を買いに行った先での再会
つい先日。
私は息子が中学校に履いていくという白い靴下を買うためだけに、近所のショッピングセンターを急ぎ足で脇目も振らず歩いていました。
靴下が足りないならば、早く言えよ。そうしたら週末の外出ついでに買っておくこともできたのに。
私はそんな不満顔で、しかも息子は謎に足が大きい(28.0cm)ために不慣れな紳士向けの衣料コーナーに出向かなくてはならないことも不満でした。そこで一番大きなサイズらしい、なんでもない白い靴下を適当にいくつか買いました。さぁ用事は済んだ、急いで帰ろう、そうして私は来た道を黙々と戻っていた時でした。
あれ、向こうになんだかとても懐かしい横顔が。
平日午前のショッピングセンターという人通りの少ない通路において、そこには息子が小学校1年生の時に同じクラスだった女の子のママがお買い物をしておられました。
別に、素通りしてもよかったのです。
だって向こうは気づいていなさそうだし、私たちはもう4年以上も会っていません。向こうも私を覚えてはいても特段の話題があるわけでもないし、忙しいかもしれないし。
だけどこの日の私は衝動的に彼女に声をかけていました。
あの頃、私は彼女にとてもお世話になっていました。我が家では息子が小学1年生のその夏に娘が産まれており、母が産後間もない息子はその同じクラスの、そして同じ水泳教室に通っていたそのお子さんに一緒にレッスンに連れて行ってもらった時期がありました。また、夏休みの大荷物の持ち帰りでは彼女は産後すぐの私のためにと快く手伝いを申し出てくださったことも本当にありがたいことでした。
懐かしいな。たくさん助けてもらったな。
それに今の私は息子のバタバタにひと段落を得られたことで心に余裕が持てていて、最近は一層人との出会いを楽しめるようになっていたことも大きいです。
まるでなにかに背中を押されたように、引き寄せられた感覚でした。挨拶だけでも、是非したい。私は声をかけました。
Nちゃんのママ、おひさしぶり!子供達も中学生になりましたね!
そのママも、パッと顔を明るくしてくださいました。
わ!お久しぶり!
息子君、ずっと学校に来ていなかったって娘から聞いていたの。卒業式でも名前は呼ばれていたけれど来てなさそうだったから、どうしてるかなって気にしていたのよ。
そうなのよ〜。息子は6年生から学校に行かないって言って、そのあとも色々と大変だったんだけど、今は元気よ。
そうして私たちは話すうちにランチでも行きましょうと言うことで、お子さんの近況などが聞けるかなぁと私はいそいそとレストランへ行きました。
ママ友は区の療育機関の専門家
私たちはお互いの長子の中学校生活のことで色々な話をしていきながら、話は自然と私の娘のことにも及びました。
そうそう、あの時生まれた娘ももう年長さんさ。来年は就学なんて早いものよ。あの産後の時期はたくさん助けてくれてありがとう😊
娘には場面緘黙という不安症の一つがあることがわかってサポートをしていて、息子のこともあるし、私は仕事も辞めたんだよね。
そんな話をした時でした。彼女は『あのね、』と言って、
私ね、区のこども発達センターの職員なの。実はこれまでもNaomiさんと娘ちゃんのこと、時々見かけていたのよ。
中には子供が療育機関に通っていることを周囲に知られたくないという人もいるのよ。だから気にはしていたんだけど、ずっと声はかけなかったの。
私はとても驚きました。
息子が低学年で同じクラスだったお子さんの、当時は私も本当に良くしていただいたママが区のこども発達センターにお勤めの専門家だったなんて、本当に全然知らなかった。
だけどこれは、巡り合わせだと思いました。
私たちにとってこちらの発達支援センターは、住まいの学区の公立小学校に就学するならまさに連携の基幹となる施設であり、私たちは療育や療法は別の施設で受けつつも、定期的に相談として情報共有を続けていきたいところでした(↓)。
でもまさか、そんなことがあるなんて。
っていうか、そちらの施設には毎月通っているし、先方は私と娘に気づいてくださっていたにも関わらず、私は全然気づいていないのもどうなのよ😅私は自分がいかに周りを見ないでぼーっと歩いているかがバレたようで、なんだか気恥ずかしくも感じていました😅
今まで何度も通っているのに、お勤めだってこれまで全然気づかなかった。自分がいかに周りを見てないかにもびっくりしてる😅だけどすごく心強いし、嬉しいよ!😊
そりゃあ教室側に知っている人がいるなんて思わないもの。気づかないって!
そう言って彼女は笑っていて、私は彼女が息子のことも、そして娘のことまでもずっと気にしてくれていたことをとても嬉しく感じました。
たくさん話を聞き、励ましてもらえました
それから私たちはたくさんのことを話しました。
もちろん個人情報がわからない一般的な範囲において、お子さんごとにどのようなことが課題になるかとか、私たちの住まいの区内の保育園や幼稚園の話を聞いて、それぞれの園での障害を持つお子さんへの対応や考え方にも差があるのだという話を聞いては驚いてみたりなどなどです。
また、そんな彼女の視点から見ても私の娘が今通っている保育園はとても理解ある対応をしている保育園という印象だとのことでした。本当にありがたい話です。私たちはすごく恵まれた巡り合わせで過ごせていることを、改めて感謝するばかりです。
この地域にも、障害のあるお子さんを行事の時に別室に居させたり休ませる園もあることが実際なのよ。だけどそれは人手の都合、つまり余力の問題だったりするね。
だけど私たちから見れば『このお子さんは別の園に行けばもっと伸びるんだろうなぁ』って思うこともあって、でもそれは直接は伝えられないからもどかしくて辛いこともあるよね。
なるほど、区のこども発達センターの方は地域の子供の状況を俯瞰的に見ておられ、たくさんの事例を見ているだろうし、それに伴う喜びもそして苦悩もきっとたくさんあられるのだろうと感じました。私にとってはそのようなことを知っている人が思ったよりも身近にいるという事実がまた心強くも感じました。
もうすぐ、就学相談も始まるね。その情報は届いてる?
うん、聞いてる聞いてる。来月の相談で話し合いましょうと担当の方とお約束をいただいているのよ。
だけど全く初めてだからさ、娘の調子も上向きだしそもそも使うか使わないか、何を話すかもわからないことも多くてさ。
Naomiさんを担当している先生はとても頼りになる方だからしっかり話を聞いてきて!それに私で分かることならいつでも聞いて😊
この日私は本当に、奇跡のような時間を過ごしたとさえ思いました。
困難を乗り越えるのは強みのパーツの総合力
最近ふと、思うこともあるのです。
3年前に、コロナ禍の一斉休校で息子が調子を崩したことも、私が自分の仕事を辞めざるを得なくなったことも、娘の障害に真正面から向き合うようになったことも、これは全て起こるべくして起こった巡り合わせだったのかもしれない、と。
あの時はもう、どうして良いか分からない、私は本当にどん底のような困難に直面したと嘆きました。
私自身も精神的に限界を超え、ずっと続けていくだろうと思っていた仕事も辞めざるを得なくなるなんて。私は私の人生やキャリアはもう全部閉じてしまったと思いました。
だけど今、もしかしたら我が家は以前よりもうまく回っているかもしれません。私が仕事をしていた時よりも家庭内には余裕があって、私も息子も、そして娘ももっと笑っているかもしれません。
“何かを失えば何かを得る”とか、よく言ったものだと思っています。
かつての私が失った何かというのは、今の幸せに繋がるべくして手放した物、そういうものに過ぎなかったのかもしれないなって、今の私はそんなことを思うようになっています。
私は当サイトを作ったことをきっかけに、新しい人間関係に恵まれました。
息子のことにも娘のことにも、真正面から向き合える時間と余力を手に入れました。
そしてまるで今回の久しぶりのママ友との再会までも起こるべくして起こったような、それは今後の私たちが走るべき方角へと背中を押す、とても良い風が吹いていることを全身で感じるような感覚でした。
きっと私たちはこれからも逞しくやっていけると思うんだよね✨
一人では微力な私でも、たくさんの人の力を借りて足し算だったり掛け算だったり“総合力”でやっていければと思います。
勇気をもらったような再会でした。とても励まされました。
そしてさらに願うならば、私たちが持っている力がいつか誰かの足し算だったり掛け算などの1項になれたら良いなと、私は願い続けています。
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