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英語を学ぶ:場面緘黙児の場合

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場面緘黙症と育つ娘の成長記録

みなさんこんにちは✨

少し前のことですが、1月中旬に我が家では6歳の娘がインフルエンザ(B型)に罹患して5日間ほどの自宅療養期間を過ごしたことがありました。

インフルエンザとはいえど、娘の症状はとても軽くて済みました。受診と服薬が早かったのもよかったです。すぐに解熱して元気なものの、保育園には行けない娘。

そんな暇そうな娘に私は、あぁそういえば兄である息子も同じ年齢の頃にやってたなぁと“英検Jr.”を思い出し、娘にもどうかと勧めました。

私

ほれ、暇なら英語でもやってごらん。にいちゃんも6歳か7歳の時に同じものをやってたんだよ、試してみたらどうだろう?😊

娘

にいと同じの、やりたい!(←兄大好き)

息子の時は、彼は4歳から公文式で英語に触れていたこともあり、とてもスムーズに進みました。公文の英語ってすごいなぁといたく感心したことを覚えています(ってか最近の公文式って、1科目でもすごくお月謝が高くない?)。

だけど娘は特段の習い事もしておらず(←場面緘黙の療育で忙しかったという言い訳です)、私も夫もとにかく娘を大事に大事にしすぎてきていて、私たちは彼女に英語を教えようとしたことさえもなかったことにようやくそこで気がつきました。英語に関して敢えて言えば、娘が0歳から通っている近所のフツーの認可保育園には週に1回英語の先生が来てくださって“英語の時間”もあるのだとは聞くものの、追加のお月謝のお支払いだってしていないし、『学習というより体験の一環くらいなのかしら〜?』とそんな程度にしか私も思っていなかったのだけど、

ところがどっこい、なんのその。

一番易しいブロンズ級を一度でサラリと通過した。なんで?
娘

終わったー

私

はいはい、お疲れ。

え?…正答率93%!?なんで!?どうして!?(←本当に驚いた😨)

娘は教材をチラチラ見た後にゲームをいくつかやっていて、そうして最も易しいとはいえどそれなりの練習を要しそうなブロンズ級のテストに挑み、サラリと取った高得点。娘は私たちが知らぬ間に、いくらかの英語を聞く力を身につけていることがわかったのです😳

娘

だって保育園でやってるもん。保育園の英語は楽しいし大好き。

そうなの!?すごいな!

っていうかさぁ…やりすぎじゃないですか、保育園。

私は、保育園って本来は、日々安全に子供を預かってくださるだけで十分であるはずだと思っています。日々の様子を時々でも、連絡帳だけでなく写真付きででも知らせてくれればそれは本当に保育士さんには“余計な手間”で、細かく知らせてくださるそのこと自体がありがたすぎるくらいです。それに加え、娘が通う保育園では運動会に発表会、体操指導に田植えや稲刈り、餅つきなどの手間のかかる季節行事や娘の場合は障害である場面緘黙症への対応配慮も温かくくださっていて、私はそれらは全て保育士さんのご厚意なんだと思っていて、ありがたいことだ、足を向けて眠れないぜといつも感じてきておりました。

その上さらには子供に英語力まで備わっていたとは、何事か。今回はそうも思ってしまったわけでした。

 

とまぁ、そんな私の驚きなんかは良いとして(←すぐ話が逸れる😅)。

娘は、私が思う以上に既に英語に親しんでおり、そして英語をとても楽しいものだと認識していたことが分かりました。

私はちょっと嬉しくなって、

そこでつい、誤って口を滑らせてしまいました😢

私

英語はすごく楽しいよね。近くに良い先生のいる英語教室があるんだけど、行ってみる?それともオンラインでも習えるからさ、オンラインでもお話しする機会を持ってみたらどうだろう?😊

するともう、

それまでキラキラとした笑顔の娘の表情が、急激に、すっと奥に引いていくことを感じました。そして彼女はこう呟きました。

娘

……それはたぶん、無理だと思う…

しまった、すっかり明るく強くなったからうっかりしたが、この子は場面緘黙なんだった。
私

そそそ、そうだよね。今すぐにってことじゃないんだよ!焦らせているわけではないの、本当にごめん!🙏

娘はとても賢くて、確かに以前と比較すると驚くほどに明るくも強くだってなりました。

ここしばらくで彼女の場面緘黙の影はやや薄らぎつつあったもので、本当に私がうっかりしたのですが、娘はまだまだ不安と共にあることを忘れてはならないのだと十分実感したものでした。

だいたいさ、それは娘が自分から『教室に行きたい』とか『習ってみたい』と言い出してこそ進む話であるはずなのに、私はつい嬉しくなってその先の要らぬことを言ったのだと心から娘に申し訳なく思いました。

  

こうして当サイトを介してなど発信したり日々の話題で口に出して言えばこそ、情報には手が届き、近しい状況にある方々とも繋がりが生まれることを感じています。

私は少し前に、同じく場面緘黙を有するという青年のお母様と知り合うことができました。しかもなんとその方とは住まいの地域も近いと分かり、なんなら徒歩でも会いに行ける距離だったので(笑)ランチをご一緒したりなど交流を持たせていただいています。その際に、そのお子さんは今は海外に留学中だと聞いていたこともあり、私はふとその方にこの状況を相談させていただきました。

場面緘黙のお子さんのいるMさん
場面緘黙のお子さんのいるMさん

素敵な笑顔。いつか思いっきり話せるようになる時のためにも、力をつけたり自信をつけたりしておくことは大事ですよね。

本当に、そうなのだと思います😭

全ては“その時”のためのもの。

蓄えておき、表出を決して急いてはいけなかった。タイミングは人それぞれに違っていて当たり前だとわかっていたと思ったのに😭一つ一つを経験し、工夫をして、合う方法を探していくしかないのだと、軽率な私は再びようやく学んだのだと思います。

娘が無理だと言ってくれて良かったです。賢い娘のおかげで私は気づけました。

娘にはよく謝って、あなたがやりやすくて楽しめることが一番だよって、たとえばお家の中での兄ちゃんが話す“変な英語”(↓)を聞いててごらん🤣家の中でも面白いことはたくさんたくさんあるんだよねと、私は彼女のペースで学びを深めていくことを応援したいと改めて心に決めました。

 

それにしても…

あー、私ってあかんなぁ。軽率だった。なんでそんなこと言うたんやろか…。(→失敗体験を反芻してしまう私の悪い癖が、絶賛発動中でございます😩)

だけど多分、私以外のどこかの母ちゃん父ちゃんたちも、同じような思いはしているんじゃないかなぁ。親といえど、完璧などではありません。前を向き、成長していくしかありません。

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