みなさんこんにちは✨
私の可愛い息子は小学6年生のGW明けに、まさに突然のように小学校に登校することを辞めました。
学校に行く意義がわからないし、とにかく行くのが面倒くさいという気持ち。
そうかいな。
お母さんもね、いつか、あなたがそう言う日が来るとは思っていたの。
そうして今も息子は全く小学校に登校していない状況です。
その直後には、一時期ですが彼の生活は大きく崩れてしまいました。昼夜が逆転しかけてしまい、息子の情緒も不安定になりました。そうして小学校のみならず通っていた塾にも行かなくなり、好きで続けていた習い事への意欲も無くし、『学校の人がいるから気まずい』と言い息子は全部の習い事を辞めました。
外出の予定もままならず、出かける準備をする私とは対照的に息子は布団をかぶって蛹になってドタキャンすることが増えました。私も、そんな彼を責めてしまうこともありました。
9月を迎える今でも息子は外出の機会は少ないですが、それでも少しずつ少しずつ、最近の彼は自ら進んで家から出るようにもなっています。
今日はそんな”息子を外に出したもの”たちを記録しておこうと思います。
ここでもやはり大事なことは、彼の中での『納得』でした。
納得し、その行動に意味を見出すことができたのならばきちんと動ける息子であると私もようやく理解しつつあることが現状です。
息子を外に連れ出したもの
運動不足が心配でした
息子が登校しなくなってから、私と夫は息子の運動不足のこともとても気にかけておりました。
登下校もしていません。
体育の授業も受けていない。
4歳から続けてきた習い事の水泳さえも辞めてしまって、彼は本当に家の中だけに引きこもって過ごしていました。
また、この頃は息子の情緒もとても不安定でした。
気晴らしにお散歩にでも行ってきたら?
なんで!!??
一緒に歩きに行こう。お父さんも歩きたいし。
だから、なんで!!??
成長期だし、体を動かすことも大事だよ。
だから、なんでだっていってるのーーーー!!!!
親が声をかけたり誘っても息子は全く動きません。活動量が足りていないので夜にも寝付けていないようです。ちょっとしたことで癇癪を起こすことも増えました。
とはいえ季節は真夏でしたので、一人で散歩に出すのも危ないかとも思っていました。私と夫はどうしたものかと悩みながらもしばらく様子を見ていましたが、そんな彼も今では割と前向きに外出するようになっています。
そのきっかけも、今振り返れば色々あったなと思っています。
友達と映画には行った
きっかけの一つは、息子が保育園時代から仲良くしているお友達から映画に誘ってもらったことだったかもしれません。
そのお友達とは小学校は別ですが(←きっと彼にはこの点が大事だったのかも)、ママ同士も気が合っていてずっと交流が続いています。彼らは昨年秋頃から英検受験を目指した勉強会も一緒にしていて、この夏には二人そろって英検3級にも無事合格!それからもお疲れ様会や合格祝いなどの名目で一緒にご飯を食べに行ったりなどもしておりました。
そんな息子のお友達のR君はこの夏休みに、
ONE PIECEの映画を見に行かない?
と、息子を誘ってくれたのです。
R君となら行こうかなー。ONE PIECEの映画は見たいと思ってた。
息子はすんなりそれを受け、一人で家を出て待ち合わせ場所の映画館へとすんなり出かけていきました。(←息子は時間の見積もりが甘いので結局待ち合わせ時間に遅刻してしまい、R君には大いに心配をかけたというエピソードもありましたが💧)
今振り返ればこれ以来、息子はすこーしずつすこーしずつでも外に出るようになったかなと思います。
発達のクリニックには前向きに出かけています
また、息子が不登校を選択して以来、私たちは発達を専門とするクリニックへ通院することを続けています。
こちらは母と息子を同じ医師に診ていただけるクリニックであり、私たちの特性理解にむけたとても心強い専門機関だと思っています。今夏には私の心理検査もしてもらい、私の特性についても重要な情報が得られました。
こちらの主治医が、どうも息子ととても相性が良さそうなのです。
もちろん息子は通い初めの頃こそ何度か行き渋りはあったものの、今では全く嫌がらず、むしろ前向きに通えていると感じています。
明日は発達のクリニックの受診日だよー(←リマインド)
わかってるよ。
通院には地下鉄を乗り継いで30分ほどかかりますが、最近では同日に私に用事があったりしても息子と私は現地集合でも行けちゃうくらいの安定の通院ぶり👍息子は一人で時間通りに家を出て、地下鉄を乗り継ぎクリニックの待合室で本を読みながら私を待つこともあるのです。これは不登校の子の誰でもが出来ることではないだろうと私は大きく評価しています。
主治医とのコミュニケーションも取れています。
学習意欲はどうですか?中学受験はやっぱりする気にならないかな?
そんな親が聞けば一触即発にもなりかねない質問さえも、主治医に聞かれれば息子はきちんと応答します。
ちょっと難しいです!
私としてはもう少し体を動かす機会があってほしいと思うのです。夜に寝付けていないようで心配です。
だったら、Nintendo Switchのリングフィットとかやってみれば?僕もちょうど息子に欲しいって言われてるんだよね。楽しいかもよ。
へ〜、やってみてもいいな〜。
早速その日の帰宅後に息子は私にリングフィットというものがいくらするのか調べてくれと言いながら、自分のお小遣いが入ったお財布をいそいそと自室から取ってきたりもしておりました。この夏に息子が参加させてもらったちょっとしたアルバイトで得た、そのお駄賃を使うよう😊
あの先生にも息子さんがいるんだねー。
そうなんだね〜。何歳くらいなんだろうね。
知らないけど、先生とお母さんはたぶん同世代だから子供同士も同じくらいなんじゃない?
そんな『普通の』会話も盛り上がるほどに、発達クリニックの主治医は我が家に好循環をもたらしてくれていると感じています。その主治医から処方されたお薬も、息子は毎日自分で気づいて飲んでいる様子です。
彼に深い納得を与えたもの
中でも最も大きかったきっかけは、最近息子に下りた“思春期早発症”の診断でしょう。
そちらの意思から息子はこのようなアドバイスを受けました。
治療に加えて、バランス良く食べて、夜はきちんと眠ること、適度に運動することも成長を促すためには効果的です。
このことは、息子自身にも深い納得をもたらしました。息子は“運動をする”ということへの意味づけを、ようやく自分ごととして見出したのだと感じました。息子はNintendo Switchのリングフィットに取り組みながら、
夕方に少し歩いてくるよ。
そう言って、時々ではありますが自ら歩きに行くようになりました。
あれほど親が何度言っても行かなかったお散歩なのに…😭やはり彼の行動原理には“自分への納得”が大きなキーワードになるようですね。
そんな折に、夫が息子に“万歩計”をプレゼントしたことも彼を励ましたようでした。
今日も歩きに行くかー!
彼のやる気は十分です。ネックストラップで万歩計を首から下げて、自ら積極的に動き出し、1時間ほど近所を歩きに行っています。
ここでふと、学習塾を経営している私の高校時代からの親友が、かつてこのようなことを言っていたことが思い出されました。
学習意欲は継続できなくてあたりまえだよ。子供だもん。
意欲が落ちているんなら、新しい文房具を買ってあげな。機が熟していればそれで戻ってくるよ。
その友人は(私の勝手な判断ですが→)彼自身もギフテッドの資質を持っていそうな、そしてこれまで本当に多くのお子さんを見てきた経験豊富な指導者です。その時の私は『文房具を買ったくらいで戻ってきたら苦労はしないって!笑』と苦笑いをしたものですが、なんだかそういうきっかけも、あながち外れていないのかなって思ったり。
こうしてほしい、ああしてほしい。
親から子供には日々たくさんの要求がありますが、息子のような子供にはいくら外野がなんと言えども届かないことを私はようやく知りました。
重要なことは、彼の内側から彼を動かすほどの“深い納得”がまず得られること。(←そのきっかけを掴む手がかりは、親が夢中で動くことで得られる可能性は高まりそうです。)
そして親が出来ることはそれに沿うような励まし(万歩計や文房具)を与えていくこと、それだけなのかもしれません。
我が家の不登校息子の生活も、こうして段々と穏やかになりつつあります。
息子の学習意欲はまだかつてほどには戻らないけれど、それもまた、いずれ何かのきっかけが訪れてくれるのではないかなぁと、今の私は安心して息子を見守れるようになっています。
コメント