みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
当サイトでは、場面緘黙症と共に育つ我が家の娘の成長について、記録をしてきておりました。私たちの全力の取り組みの甲斐あって、娘なりの克服を達成したことを実感したため、一連のシリーズは一旦は最終回とさせていただいたことが昨春です。
今の娘は小学2年生の2学期をむかえ、種々の経験を積み重ねながら、健やかに彼女らしく日々雅やかに育っています。
確かに今も“ややおとなしい子”ではあるでしょう。しかしスッと表情が消えてしまったり、体が固まって動かなくなる(緘動)ことはなくなりました。
例えば今夏は、私と娘でテント泊の登山に行った際には、娘もまた近隣のテントの方々(もちろん初対面の大人です)との交流を楽しむなどが見られました。娘は徐々に、他者とのコミュニケーションを楽しめるようになってきているのだと思います。

お隣のテントの黄色いザックのおばあさんがとっても優しかったね!お話が面白かったね!

先に帰られた赤いテントのご夫婦は、お母さんとめっちゃ喋ってておもしろかったね!
そうかそうか、そうやって“他人との交流”が娘に何かしらの良い思い出をもたらしていることが嬉しいです。
親であり、かつて同じ障害を有した当事者である私から見ても、その成長ぶりはとても頼もしくまた羨ましくさえ感じます。
最近のことですが、そんな娘の顔つきは、今ではすっかり違って見えるのだとも言われました。
幼いころの、場面緘黙症に直向きに向き合う最中の娘をよく知る方と、私たちは久しぶりに会いました。しばし歓談しながら楽しい時間を過ごした後で、その方々は私にそっと言いました。

娘ちゃんの顔つきが全く以前と違うんだもの!本当に見違えましたよ!

それは僕も感じました!

嬉しいなと思いました。娘は確かに強く健やかに成長していることが。
また、顔つきまでも全く違うと、娘の成長に気づいて共に喜んでくださる方々に恵まれていることも嬉しいです。
私たちは特別なことをしたわけでは決してないけど、緘黙に対して向き合い続けた娘の努力は全力でした。それが今、実を結びつつあるのだろうと、娘の健やかな成長が誇らしくも感じました。
私は今、高校教諭の仕事もまたしておりますが、私が勤務する高校には緘黙と思われる生徒さんが2名おります。
私は実は、密かにその子たちの観察を続けておりまして、やっぱり緘黙の克服にはきっかけが必要なのだろうとも改めて強く感じています。
一人は、安心して話せる教師に恵まれていそうです。また、サポートしてくれるお友達もいるようで、休み時間は笑顔で過ごしていそうです。
もう一人は、提出物を出すときに体が固まってしまうなどの緘動の症状も見られています。宿題などの提出物はきちんとやってくるようですが、その提出は本人の机の中から教科担当が勝手に取り出すこともあるようです。もうすぐ大人になる年齢なので気になりますし、何らかのサポートが必要だろうと思われます。
私がその子たちに何かをすることはできませんが、せめても職員室の中においては、『そういう子もいるんですよ』とささやかながらも啓発を続けていきたいと思っています。
緘黙については、今なお支援も理解も広がりません。
私たちは私たちの知識とネットワークの中で、糸口を模索し続けていくしかないのだろうと思います。まずは知ってほしいです。
本当はこんなにも素直で、輝かしい笑顔を見せる子達なのだから。
ーーイベント紹介ーー
📢【公式LINE限定オンラインイベント📍 Zoom開催】
直近の開催は、 2025年10月1日(水)夜 を予定します。
テーマ:「場面緘黙症に関する事例共有」
ご関心がおあり方は、現在公式LINEからご案内中です。ぜひご登録ください。
ーー書籍紹介ーー
ギフテッドネスに関する最新の書籍です。深く考えさせられながら、私も拝読しております。理解を正しく深めるために、ぜひお目通しいただきたい書籍です。

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