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ビミョーな子どもたち

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発達凹凸特性と多様性

みなさんこんにちは✨

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最近私が読む本は、すっかり発達障害に関する書籍が大半となりました。少しでも息子を理解し支える助けにならないかと思い、色々な情報を集めています。

それが最近、同じ本を2回注文したりすることなども出てきました💦本が届いてから読むうちに、「あ、これ読んだわ、うちの本棚にあるやんけ」って気づくのは悲しい😭

そこで、読んだ本は何らかの形で記録しないといけないなと思いました。

せっかくなので少しの感想を添えて書いていきます。

今日はこの本(↓)。

ビミョーな子どもたち: 精神科思春期外来

ビミョーな子どもたち: 精神科思春期外来/ 著 武井明

この書籍を選んだきっかけ

最近度々通うようになった図書館へ、本を返しに行った際にたまたま目に止まったのがこの本でした。

以前に読んだ青木省三先生の思春期外来の本(↓)がとても面白かったこと、私の息子にももうすぐ訪れるであろう”思春期”における子どもたちが陥りうる精神状態について知っておきたい、知識を持っておきたいという興味から私はこの本を手に取りました。

著者の武井明先生は、北海道旭川市内において総合病院の精神科に勤務され、特に”思春期外来”を担当し子どもたちの診療に注力されている方とのことです。

私は北海道札幌市に住んでいた期間が長く、北海道と聞くだけでなんだか親しみが湧いてきます。

ざっと目次を見ても、”発達障害はブームで終わるのか””実態は「母親外来?」”などの項目立てがされており、私にとってきっと得るものがある書籍だろうと感じました。

思春期とは

自分で思い返す自分自身の思春期って、なんだか複雑で不安定な時期だったような印象はありますが、なにぶんかなりの昔のことなので細かいことなんかはほとんど覚えてはおりません。

思春期を過ぎて、大人になってからの日々が忙しかった。

親元をはなれ、自活して自立する。

思春期の後の変化は大きかった。

そんな忙しい日々の記憶によって、私の思春期時の記憶はとうに上書きされてしまっています。

しかし、私たち大人はいくら昔であっても思春期を”経験してきたのだ”という謎の自負がある。そのため、思春期に差し掛かる子供たちのことはだいたい理解できるような気持ちになっているフシがある。

そう思いませんか。

私はこの本を読んで、そのような思い込みは大変な間違いのもとであることに加えて危険でさえあり、そんな”謎の自負”なんてものは一旦きれいに捨てるべきであることを知りました。

『ビミョー』という返事には気をつける

本書では思春期外来を訪れるお子さんのうち、不登校、発達障害、自傷や摂食障害について取り上げて考察を重ねています。

ある程度の年齢になっているお子さんは、私の息子もそうなのですが、何かを尋ねても『別に』とか『普通』とかって答えてきます。

本書は、思春期外来の中で近年特に『ビミョー』という返答が目立つこと、それは何かわからないが、きっと本人にもわからないのだろうが、何かうまくいかない問題がある時に子どもはそう答えがちである、という書き出しで始まります。

確かにそうかも。

『ビミョー』って便利っぽい言葉です。

なにかしら問題があるときに、しかしその問題について向き合いたくない時や、

他人にその話題に触れられた時に深く答えたくない時の対応としても、

でもちょっと困っている雰囲気は醸せるような?そんな言葉でしょうか。

『まあまあだね』っていうのが中の上の状態だとしたら、『ビミョーです』って中の下くらい?すぐにも立ち行かなくなるわけではないんだけど、先行きが見通せていない時の状況を表す感じでしょうか?

(合ってる?私自身も発達障害の傾向があり空気ってもんが読めないなので、この”程度感”が大勢の見解と一致するかどうかは自信がありません💦)

とはいえなかなか便利な言葉です。(欲を言えば、もう少し知的な響きが備わってほしい言葉ではあるけれど)

本書はそんな『ビミョー』な状況にあるお子さんたちや、さらにその親御さんのことについて書かれています。

思春期における二次障害

本書では不登校、発達障害、自傷や摂食障害の患者さんのそれぞれの症例について、項目立てて丁寧に記述されていました。

しかし私は一通りを読んで、本書で取り上げられている”不登校”、”発達障害”、”自傷”や”摂食障害”は決して別々の問題ではない。

これは困難を抱えた子供たちがどのようなきっかけでどのような症状を表出するかは予測不能なんだなという感想を持ちました。

 

発達障害を抱える子には、常に”二次障害”の問題が懸念されます。

例えば自閉症スペクトラムで言えば、発達障害の”一次的な障害”というのはこだわりが強かったり、人付き合いが苦手だったり空気を読んで周囲に合わせることが難しいなどという特性から生じる生活上の問題を指します。

一方、二次的な障害(二次障害)”というのは、その本人が生活上の困難から感じる過剰なストレスやトラウマが引き金となって生じる困難。不登校や抑うつなどがパッと思いつくところです。

二次障害って発達障害と関連してよく言われるけど、決して発達障害を抱える子だけの問題ではないですね。

 

実際に思春期外来を訪れるお子さんと親御さんたちは、全て二次障害がきっかけで受診されています。

不登校だったり、摂食障害で極端なやせ(高校生で体重30キロ代前半など😭)や自傷や過剰服薬、抜毛など。

その後になって調べてみると、本人の背景に発達障害はあったりなかったりのようでした。

 

複雑で不安定な思春期においては誰もがこのような状態に陥りうるし、受けたストレスや何らかの原因をきっかけに食事や体重、髪を抜くなどに対する強いこだわりとして現れてしまうんだろうなって。

本書の症例は、概ね家族(特に母親が取り上げられていますが)がしっかりと理解をして、子供本人が『わかってもらえた』と感じた時点で寛解していくように紹介されていました。

私の息子にも苦しい時期は来るのかもしれない。

でも、その苦しい時期を見逃さず、自分軸の分かったフリではなくて子供に寄り添い理解を向ける。そしてその苦しい時期を抜けるまで、しっかり支えていくという姿勢が肝要であると感じました。

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