みなさんこんにちは✨
今日も当サイトを見に来てくださりありがとうございます✨
つい先日ですが、今年も内閣府の男女共同参画局から「女性リーダー人材バンク」事業の案内のメールが来ていました。
女性リーダーの登用が大事なのはわかるんだけど、実際にどれくらい機能しているんだろう?
というふとした疑問と雑感を、今日は記録しておこうと思います。
女性が活躍することに大賛成です!意欲のある人がいつもその人らしくに活躍できるよう願っています。
女性リーダーを増やしたいという施策
女性リーダー人材バンクという存在
さて、内閣府の「女性リーダー人材バンク」事業って、聞いたことあります?
ほとんどの人が無いんじゃないかな〜って思うんですが、実際のところどうでしょうね。
今年も私のところにこの案内が来たのですが、登録するのは良いのだけれど、訴求方法はどんなふうにやっていて、実際にどれくらい認知されているのかな?っと思ったのでこの記事を書いています。
以下は私なりの、一個人の見解に基づき書いています。(見当違い、そして率直すぎるかもしれませんのでご容赦ください。興味のない方はスルーで!)
この『女性リーダー人材バンク』っていうのは内閣府男女共同参画局の女性役員登用促進事業の一つで、どうやら平成26年から始まってるらしい。その目的は”民間企業における女性社外役員の登用促進”ということです。
つまり、我が国では他の先進諸国と比較して女性管理職の割合が著しく低いという事実があり、これにテコ入れしたいのでしょう。
しかし、さまざまな支援策の甲斐もなく、女性の経営幹部や管理職への登用の実態は依然として低調だという事実は変わらない。多くの企業が今なお女性管理職の割合が10%以下であり、女性管理職が”1人もいない”という企業が未だに過半数を超えているというデータもあるらしい。
その背景には、個人と会社のさまざまな要因が複雑にあると思います。一朝一夕に変わるものではありません。
(だけど、日本はちょっと変わらなさすぎじゃない?やり方が悪いんじゃないの?っていう気もそろそろしてきますけどね。)
そこで運営されているのがこの「女性リーダー人材バンク」事業。
これは専門性が高い(国の審議会等に関与していたり、または国が実施する役員候補者研修の修了者)女性をデータベースで閲覧できるようにして、”とりあえず今すぐ管理職にもなれる人たち”として企業の人事担当者などに紹介する制度…ってところで良いのかな😅
私は8年ほど前から国の感染症関係の審議会で専門委員を務めており、時々は永田町辺りへ会議に出かけて(今はオンラインですが)好きなように喋らせてもらっています。
それで私もこの「女性リーダー人材バンク」に登録されているわけです。今年も更新のお知らせが来ていました。
このデータベースの良いところは、”既にある程度の専門性と実績がある”女性をピックアップできること。
つまり、”育成する手間や時間が必要ない”ところかなと思います。
一方、良くないところとしては、登録している私自身でさえ”更新時以外”にこのバンクの存在を見聞きしないこと💦
今回、そういえばこれってどれくらい認知されてるの?って心配になりました。(私が知らないだけで、人事界隈の人たちの間では超有名なバンクなのかもしれませんが)
あと、基本的に各会社には縁もゆかりもない人たちなので、名前だけ借りられれば良い、飾りだけの管理職で良いから増やしたい、という考えに結びつきやすいところかな?とも思います。
データベースを作るのは良いけど、その先の運用はどうなっているんだろう。
今朝はふと、そう思ったのです。
ちょっと今度取りまとめている人に聞いてみようかなと思いました。
なぜ女性の管理職が増えないのだろうか
女性が人生をこなしつつ仕事で頭角を現すというのはそもそも”超ハードモード”だから
さて、日本ではどうして女性の管理職が増えないのでしょうね。
まぁ私はいま無職なので、自分のことを棚に上げて言っています😅
それはある意味で火を見るより明らかな気もしますが、せっかくなので、私の身近な超優秀な女性たちに想いを馳せつつ、雑感を書いてみたいと思います。
言えることは、そもそもそれは”超ハードモード”のゲームの世界に放り込まれるようなものだっていうことです。
あれもこれもは無理なんだよね。
それをわかってサポートしないと、とても女性は”仕事を続ける”ことすら難しい。”頭角を現す”なんて二の次だって、本当にさ。
そういや昔、意味不明な男性教授に次々とおかしなことを言われたな〜。
『うちの子供(男の子2人)は熱を出したことなんて一度もなかったけど、君の息子はよく熱を出すね』(専業主婦の妻がお前を戦力外だとみなして知らせてないだけだよw)
とか
『予防接種打ったのにインフルエンザにかかったの?おかしくない?』(それは少しでも生化学を勉強した人の言う言葉か??)
とかさ。
子供を一人にはできないので、ここで何を言われても私は休まないといけない。
私がそう訴えればそう言う人に限って『俺だって2人育てたんだよ!でも仕事は手を抜かなかった!』(その言葉をそのまま妻の前で言ってみろってんだよ。さぞやびっくりした顔すると思うよw)って真顔で言う人が、現存するんだよね〜。
(夜中まで大学にいて週末は寝てて何を育てたんだよ、「じゃあ日に何回ご飯を作ってあげましたか?”年”に何回かご飯を作ったくらいじゃ子供は育たないんだけど、ご存知ない?」って言い返したことはあるけど喧嘩になって雰囲気が悪くなるので辛いところです。)
まぁつまり、母親である女性が働くということは、未だ現存する化石のような男性上司と不毛な戦いをする羽目になる点でもハードモードなわけです。
”女のくせに”という風土がまだある?
さて、女性の管理職が増えない理由。
まぁ、私がまず思いつくのは”女のくせに”という風土が、地域にも会社内にも今なお残っていることかなと思います。
都市部ではそれほど感じないかもしれません。
だけど、ちょっと地方に行けば、そんな考えは令和の今でも残っていると思います。
22年前ですが、私自身も父に『女が大学に行って何様になる気だ!』と言われて家を出ました(↓)。
なぜか、女は下に見られがちなのです。優秀であるほど、難癖つけて”下に見える”材料探しをされることさえあるかもしれません。
私の大学の後輩で、とても頭の良い女性がいました。
彼女は学生時代に数歳年上の先輩と結婚して出産をしたのですが、彼女がどんどん業績を上げてポジションを上げていくことに対し、夫となった先輩はうだつが上がらず研究者としての雇用が打ち切られることが決定し、どうしたものかという話を聞きました。
必然的に旦那さんが子育てをしながら家にいることになるのですが、何を思ったか、夫となった先輩は子供にこう言い続けたらしいです。
『お母さんは、君の育児より、仕事が好きなんだって。君はお母さんに愛されていない。』
すぐに子供の不調と異変を感じ取った彼女が原因を突き止めて夫を捨てたことでこれは解決したのですが、家庭内ですら、女を下に見たいという愚か者がまだ現存し生きているわけです。(もう数年前の話ではありますが)
彼女が離婚したという話を聞いて、私はあまりにも不思議だったので自分の夫にも聞いてみました。
『こういうケースでさ〜、「うちのカーチャン、めっちゃ出世してすげーんだぜ!!」って言ってれば良いのに、どうしてそう言えないんだろうね〜?どう思う?』
って。
だけどその時の夫は、『まぁ旦那側の気持ちがわからんでもない』と言いました。通常表には出さないが、これは男性の根底にある本音かもよと言いました。
へ〜。そうなの?
ってか、びっくりしてものも言えんわ。
ってことで我が家の話し合いは終わりました。
こんな感覚は、もしかして日本人特有なんでしょうかね?どうなんでしょう。
管理職に”なりたくない”女性
そんな”女のくせに”という風土が家庭や会社にあったとして、
そこにいる女性は『管理職にはなりたくないわ、風当たりも強くなりそ』と思うでしょうね、そりゃあ😅
そこを乗り越えていくエネルギーは大したものです。
私の経験上、子供や家族がみな健康で元気で心配は何もない時にはそのエネルギーは出していけます。
だけど、生活の中に何か一つでも不安が出れば途端にそんな場合じゃなくなります。
私の知人で、核医学の研究者としてバリバリ活躍している女性がいました。お子さんもおられ、非常にエネルギッシュな働く女性でした。きっと将来は教授になる。そう期待していました。
そんな彼女でさえ、仕事のポジションを落として異動したことがありました。
ある日家から旦那さんの荷物が全部無くなり音信不通になったらしく、さらに後日に裁判所から調停の連絡が来て、義理のお母さんが文句を言ってくるしあれよあれよと消耗したと。子供も不安定で、目が離せない。
「もう本当に仕事どころじゃなくて。」
彼女がそう言っていたのを思い出します。
生活が順調で、自分の心が仕事に向き続ける。一生それが、絶対続く。
これが保証されて初めて女性が競争社会で頭角を現していくことが可能になる。そうじゃない場合は途端に行き詰まる。
子供はいつもすんなり学校に行き、夫にも手がかからない、親は倒れず口も出さないいつも元気でポックリいくことが大前提。
それが日本のハードモードの現状かなと思います。
ヲイヲイ、そんな無茶な条件ありますかいな?
って、思うよね〜。
もちろん居るよ、困難を可能にしていく女性たちが。
その人たちのおかげで、数十年前よりもずっと女性が働きやすくなっていることは事実であるし、心から感謝と尊敬をしていることを申し添えておきます。
管理職にふさわしいキャリアの女性候補者が少ない
まぁ、ライフイベントとか、どうしてもキャリアの継続を一瞬でも躊躇しそうな状況って女性には何度かありそうです。
新卒の時は男女が同数だった同期たちは、40歳を過ぎた時、男女比はどれくらいになっているでしょうか。
この時、女性は頭数自体が少なくなっているのだろうと容易に想像できそうです。
まぁ、そんな問題を解決する一助になるのが、冒頭の内閣府の「女性リーダー人材バンク」事業なのかもしれません。
だけどやっぱりどうしても、”飾りの管理職”になりそうな気しかしないのは私だけなんでしょうか…😅
でも、まずはそれでも良いかもしれませんね。
飾りでもなんでも良いから、まずは”女性であること”を必須条件にして、口の立つ人を積極的に増やしていく。そんでどんどん行動させる。
そうすればいずれ自動的に女性が増えてくるフェーズに入っていくことは実現できるかもしれません。
女性支援策に一般性はあり得ない
個別の経験を積み上げて変化に対応させていくしかない
3年ほど前、私は”女性科学者が創る未来社会 (山東昭子議員、2018)”議員連盟の総会に参加しました。そして、女性が研究職を続ける上でどこに困難があって、これからの女性科学者支援や施策にはこうあってほしいと意見を発信したことがありました。
その時は真摯に聞いていただきましたが、
結論づけるように言われた男性の国会議員の発言は『じゃあ、各大学にお金をばら撒いていくってことで良いでしょうか』というものでした。
えー!😲って思いました。結局そういうこと?具体的にじゃなくて?って感じでした。
まぁお金がないよりはある方が色々できるしまぁ良いか。だけどその裁量はどこまで大学にあるんですか?使途はコレのみ、コレは良いけどこれはダメとか言ったりしない?とかって、心の中で苦笑いしました😅
だけどさ、働く女性が何に困っているかなんて、あまりに千差万別だし、そりゃ当事者じゃない人にはわかんないよね〜😅とも思いました。
そもそも当事者の女性だって、”その時の自分の状況を解決するような支援”を求めることはできるけど、声を上げて苦労して支援策として実現したとして。
でもそれがたとえば1年もたてばまた状況は変化して自分には不要になっているわけです(新しい人が必要とするかと思いますが)。この場合、だから前策は効果が少なかった、無駄だったということを言ってはなりません。
つまり何が言いたいかというと、”全ての女性”にいつでもまんべんなく有効な支援策の立案をしようとするから、日本の女性支援策は無理がきて進まないのだと思います。
働く女性を応援したいなら、一つ一つの事例をみて、こういう時はこう、という柔軟性を積み重ねていかなくてはなりません。
”必要とする人が限られる””一般性がない”という言葉も多々聞いたことがあります。
だけどね、”一般性”なんか元々無いんよ。
”そんなの意味ないんじゃない?”とか言わないで。
必要な人が1人でもいればやってみればいいじゃない。絶対何か気づきがあるから。
うちの息子が人とちょっと違った頭の作りなので個別の理解が必要であるように、”みんな”を支援する方法なんてあり得ないと知ることからだと思います。
娘が大人になる時に願うこと
私の娘(3歳)が大人になる頃には、どんな社会になっているでしょうか。
女性リーダーが諸先進国のように増えているか。
もしくは、女性にはやっぱり無理だし支援しきれないよ、って、専業主婦になる女性がグッと増えた社会になっているかもしれません。
そして、そのどちらが我が国にとって幸せなのかも今の私にはわかりません。
だけど娘には、自分らしく、物怖じや遠慮などせず、娘にとっての幸せを実現して行ってほしいと願っているし、私もどんな協力でもできるように健やかでありたいと思っています。
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