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感想:魔女だったかもしれないわたし

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発達凹凸特性と多様性

みなさんこんにちは✨
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、最近私が読んだ書籍でぜひみなさまと共有したいと感じたものがありましたので、記録したいと思います。

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私がこの“魔女だったかもしれないわたし”を手に取ったのは、当サイトを介して知り合った、いつも多様な視点で良書を紹介してくださる素敵な友人(高IQ児のママ、しかも趣味で登山をなさるそうです、一緒🙌)からの勧めを受けてのことでした。

Rさん
Rさん

なおみさん、これ読みました?苦しくなるくらい考えさせられました…。一気読みして涙、涙、です。

その際、この書籍は第69回青少年読書感想文全国コンクール(2023年)において、小学校高学年の課題図書に選出されていたことも伺いました。

Rさん
Rさん

すごくいい本なんだけど、小学生には重すぎると思いました。

そんなにもか。Rさんがそう仰るならぜひ読んでみたい。

すぐに取り寄せ、早速私は電車時間などを利用して軽〜い気持ちで読み始めましたが、なるほどこれは“私は”どんどん没入していきます、一気に読んでしまいました。

書籍紹介(↑)にもあるように、この書籍で描かれる女の子には自閉の特性が強くあります。本当によく自閉というものが描き表されていると私も心から唸ったほどに、“自閉的”という人物像がとても伝わる内容です。その彼女が、かつて史実としてあった魔女狩りの被害者と自分を強く重ねてしまい、行動を起こす物語です。

かつて処刑された“魔女”というものの正体は、単に“人と違うこと”に過ぎなかったことを彼女は知ります。対人コミュニケーションが苦手であるとか、左利きであるとか、そういうことに過ぎなかったと知ったのです。

しかしその時代その地域においては理不尽に排斥された女性たちがたくさんいた、その子はその不条理さと痛みを自分に重ね合わせ、湧き起こる自分の心の動きに目を背けることなく行動していくという、その姿に私は没入するように共感していきました。周囲の理解が得られず、その子は非難を受け続けました。それもどちらが悪いわけでは無いが、互いの軸が異なるという感じなのです。それらの一つ一つがグサグサと突き刺さるようにも感じたのは、私自身も“人と違う”ことの当事者だからなのだと思います。“軸の違い”をこれまでも折々に感じた経験のある方には、心に刺さる内容です。

無理解な担任教諭。差別、排斥、見下し、違うことは悪であると言わんばかりの自分視点で都合の良い解釈しか持てない言い様。今の時代では『その方こそ狭量であり恥ずかしい』と言えることでも、時代と土地が異なれば恐ろしいことにこんな大人が罷り通ってしまいます。

この物語の背景には、“いじめ”も大きく関わります。

最後はわずかなユーモアを交えた多少はマシな結びとなるのですが、よかったねでは済まされない、読んだ後も何かしらが胸に引っかかる、非常に複雑な読了感をもたらす書籍だったと思います。

 

私にこの本を勧めてくださったRさんは、こんなふうにおっしゃいました。

Rさん
Rさん

これは子どもに読ませていい本なのか!?と思いました。ましてや読書感想文の課題図書だなんて、びっくりです。

そのお気持ち、分かります。

そもそも読書感想文とは、読み終えた感想を書くものでなく、自身の経験を書くものであると私は認識しています。

誤解され、不条理に排斥された経験を持つ子はこの本を読んで感想を書けるだろうか?現代の我が国で言えば、今もニュースで見聞きをする旧優生保護法の問題にも通じるかもしれません。

定型発達のお子さんであれば、そんな気持ちがどれだけわかるというのだろうか。『差別は良くないです〜』くらいで止まるんじゃないか?もしくはこの書籍から『人と違うとこんな目に遭うので大多数に紛れて隠れておくほうが得策である』というメッセージを受け取ってしまうこともあるのではないか?私はそう感じました。

一歩進んで、クラスメイトに大多数と異なる特性を持つ、いつも一人でいる子がいたとして、その子を理解してみようと思えるきっかけになり得るだろうか?たぶん厳しいと思ったけど、どうだろう。

この物語の本質の部分に辿り着ける子は、一体どれだけいるだろう、10歳〜12歳の“普通”の子供に何を書かせたいと狙ってこの本を課題図書にしたのだろうかと不思議な気持ちが湧いてきます。

もちろん書こうと思えば多角的に感想が書けそうな書籍ではあるのですが、今の子供がどう受け取ってしまうかが心配になってしまう書籍であるなと私も感じたところです。

 

私がこの書籍から受け取ったメッセージを記録して、今日のところは終わりにしようと思います。

主人公の女の子が、無理解で狭量な担任教諭のあまりの振る舞いを振り返った上でこう言います。『大人もいじめることがあるなんて、知らなかったから』。だけどこんな大人は今もいます、たくさんに。

ここで特性のあるお子さんによく見られるあまりに純粋で素直な性善説を求める一面が描かれると同時に、私は、これは子供の問題でなく大人の問題であることに言及されたのだと強く感じ取りました。児童書ではありますが、これは今の大人から変わらなければならないというメッセージを発しています。

これから育つすべての子供が『自分はこのままの自分が好きだ』と胸を張れるように、“悪”ではない、違いは“当たり前のもの”なのだと皆が知る、そんな社会が叶うためには今の大人こそが問題意識を共有し取り組んでいかなければならないのだと改めて言われたと思いました。

皆さんは、どのようにお感じになられるでしょうか。当サイトに寄ってくださるような皆様には、きっと何かしらのお考えをもたらす書籍だと思っています。機会を見つけて手に取ってみてはいかがでしょうか😊

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