みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
なかなか更新ができませんが、どなたかの励みになればと記録します。我が家はここしばらく、再び怒涛の日々を過ごしておりました。ずっと不登校でダンゴムシである息子がこの2月上旬に、ある私立中学校の編入試験を受験するに至りました。そしてその“合格”の通知を受け取ったのが先週です。

その展開は急激でした。まさに急流に飲まれるごとく、でした。一度流れが発生したその途端、恐ろしい勢いで流れ出し、それにただ飲まれるように進んでいった受験でした。そうとしか、全く言いようがありません。
私の息子は、小学6年生の春に学校に行かなくなりました。

もう学校には行かない
そう宣言し、本当に次の日から全く学校に行きませんでした。それはもう、3年ほど前にもなるでしょうか。息子はずっと、完全不登校だったのです。
自宅での生活は平和でした。
気が合うという家庭教師の先生と週に1度は数学をメインにお話しし、家族とのコミュニケーションも良好で、7歳下の妹の面倒もよくみてくれて、送迎や習い事に同行するなど近所でも評判のお兄ちゃんとしての地位を確立していきました。家事も大人と同等レベルにメキメキ習得していって、息子は健全に、とても頼もしく育ちました。
ほとんど外に出ないこと除いては。
用事がない、理由がない。だからどこにも出かけない。それが彼の言い分でした。彼の世界は平和であるが、とても狭いものでした。
健全だけど、やっぱりそれはこの年齢の子供には健全なことではないのだと、私も重々知っています。だけど彼は、主に学校社会の中で不協和や違和感を重ねてしまい、社会との関わりに不安を重ねてしまっていました。それを私は気にかけていて、どこか彼の居場所になる場所を求めたいと、アンテナを広げ、情報を得ては事前に調べたり問い合わせ、あの手この手で息子を誘い引っ張り出そうと試みました。その度に、当日朝のドタキャンも、布団をかぶってダンゴムシになることも多々ありました。
その度に、私はガックリ肩を落とすし、イライラもします。当の息子は他責で暴言で大癇癪。そんなことを何度も何度も重ねました。
正直もう、疲れますよね、本当に。

それでも、一番大事であるのは、彼自身のタイミングだと思っていました。このような子は、何事にも、当人の納得と自主性がなければ進みません。
私は働きかけを辞めてはいけない。挫けている場合でもない。辛いけど。
細々とでも働きかけて、いつか息子のタイミングが、何かにカチッと揃う日を、私はずっと待っていました。
そんな動きの第1歩は、あまりにも急に訪れました。
私がたまたまご縁があって知人もおり、『見るだけ、ちょっと偵察に行くだけ』と、息子を誘ってある私立中学校を訪れました。
気が乗らない時には、いつも私の後ろに隠れるように、『いつ帰るの』『まだ?』と小さくなっている息子であるのに、この日はなぜか説明会の話を聞き、質疑応答の時間には自ら挙手をして質問したりし始めました。なんだ?興味を持ったか?私が知人と世間話をしている間も、息子は校内をウロウロと自発的に見て周り、先生方と談笑までしているではないか。その帰り際、息子からこんな提案を受けました。

まぁ、せっかくだから個別相談も受けてみたら良いんじゃないの?(←何様?笑)
それが、昨年末の12月のことでした。そうして年明けにはトントン拍子で個別面談。そこでハッと、2月の編入試験の出願に間に合う可能性に思い至り、日程的には本当にギリギリのスケジュールだしどうするのかなと思っていれば、息子は出願書類を自分できちんと書いて郵送し、もちろん時にはナーバスにもなりましたが、編入試験の当日には、彼は時間通りに、自分の足で自宅を出て行きました。
それだけでも、もう100点だと思っていました。私は感極まりました。本当に良い経験になったと思ったのです。
合格通知をもらった息子は、ニヤッと笑って言いました。

合格したけど、行かない、かなー。

なんやねん。行けや!流れには逆らわずに乗ってくれよ!私のそんな心の叫びは置いといて。
あぁ、やっぱり息子はダンゴムシなのか…😭私はそう落胆してしまいました😭
もちろん息子がそのように言う背景には、不安の強さがあるのだと思います。
続けられるかわからない不安。
やっていけるかわからない不安。
そういうものが、彼の一歩を妨げている。
大人から見れば甘いと思うよ。私も本心ではこう思ってる(↓)

やっていけるかどうか、じゃないんだよ。『死ぬ気でしがみつく』んだよ!ここが頑張り時だろうが!!
何事も、本気で死ぬ気でやらんとドアは開かない。人生を切り拓くとはそういうことだ。そんなことは、世の中の大人は誰でもとうに知っています。学齢期の、息子くらいの年齢であれば、ある程度の経験を経てわかっている子もいるでしょう。
だけど彼には、その“経験”がないのです。その経験を積むことを、今の学校社会の中での孤立感から阻害されてきた子です。今の彼には、学校に死ぬ気でしがみつけ!というのはとても無理な相談なのです。そこは汲んでやりたいです。
何よりも、彼が自分で動き出さない限りにおいて、何もうまくは運びません。それをこのような子を育てる親は、心から覚悟しなくてはなりません。『これは彼の人生である』と、親は飲み込むしかないのです。

分かった。だけど手続きの締切日が来るまで、しっかり家族で話をしよう。合格をいただいたことはご縁であり、実際にこれはあなたにとってチャンスであると母は思ってる。
今のあなたはこのままではいられない、いつか変わる必要があるのは分かっているね?今ここに、そのチャンスが一つ来ていることをよくよく考える時間は持ってほしい。

その上で、最終的にはあなたが自分で、どのようにでも、決断しなさい。
あぁ、悲しい。
合格→『わーい!やったー!』となる子が羨ましい、なぜ私の息子はそうではないのだ😭
それでもさ、受験したのは偉かったし、良かったよね。また一つ経験を積んだよね。合格までもらってきてすごかった。それは確かにそうだったよね、よくやった👍
私は内心ではつべこべ言うなと叫び出したのが本音ですが、どうにかこうにかそう思うように努めまして、動き出すのか、動き出さないのかわからないダンゴムシの丸い背中を支えたいと思っています。
くーーーー!辛い!
何が辛いって、情報収集、誘い出し、送迎の労力、一喜一憂、受験料だって何万円も払ってる。だけど息子は基本姿勢がダンゴムシ😭

可能性とチャンスだけを買う、夢の投資が続きます。この投資はいつか取り返すことができるのかとか、もはや私もそんなこと決して期待するまいと覚悟してるけど割り切れない🥲。
親というのは本当に無力なものですが、親だからこそしてやれることがあるというのもまた明確な事実です。できることを、細々と、継続する。そうしていくしか道は拓けず、景色も変わらず。あゆみを止めるわけには行かないのだと思います。
あぁ複雑だ・・。みなさんと励ましあって、なんとか歩いていきたいです。
ー今回の編入試験受験事件から思うこと。
受験できたそのこと自体がすごかった。はなまるだ。いざとなればしっかりやれることもよくわかった。賢くて、思いやりのある、息子は私の自慢です。
だからこそ、本当に、もったいないなって思ってしまう。チャンスにも怯む不安の強さと繊細さは絶大です。彼が健やかに居られる場所に、いつかどうか巡り合えますように。そう願う私の気持ちは強まっていく一方です。
ーーー情報共有ーーー
都内でこのようなイベントがあるそうです(↓)。我が家は年齢が対象外ですが、面白そうだし、このような子達に欠けやすい力に着目している点も良いなって思います。参加人数に上限があるとのことでもう埋まってしまっているかもしれませんがお知らせにて。

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