みなさんこんにちは✨
前回の記事はこちらです:
娘の場面緘黙症への対応を決意して、私たちは医療機関を探し出し、初診を受け、いくつかの検査を受けました。その検査結果が出るまでの間に、私たちはさらに区の保健センターに相談に行く機会がありました。
『使えるものはなんでも使え、です!』
私たちはそう言ってくれたかかりつけの小児科医の言葉に後押しをされて、『相談の場を作って欲しい』と自ら保健センターに問い合わせて作ってもらえた機会でした。
地域の療育機関に関する情報が得られれば、とそう期待して訪問した保健センターでした。そちらにおいて私たちは、いくつかのとても素晴らしいアドバイスをいただくことができました。
まず、娘の場面緘黙は、スムーズな就学移行を意識しても対応していかなくてはならないことに気付かせていただきました。年中さんの今からでも、関係各所との連携など、出来ることは色々とありそうだと感じました。
保健センターへの相談
地域の療育機関の情報が欲しい
6月初旬。
私たちは住まいの地域を管轄している保健センターに行きました。
こちらに来るのは何度目かしら。娘は東京で産まれているのでその乳児検診だったり、倒れた実母の入所施設探しや介護についての相談などなど、それらのために何度も訪れていて、こちらの保健師さんには毎度お世話になっています。
私たちはこの日、”言葉の発達”について詳しいという心理士さんとの面談を予約させていただきました。私は、きっと娘はここでも口を開くことはないだろうけれど、それでも娘の状態を正しく理解してくださる専門家との面談を通して以下の情報が得られればと期待していました。
- 地域で同じような症状の子供が通ったり集まったりなどする場所はないか
- 娘が受けられる療育やトレーニングの場のリストなど
地域のことは、地域の保健センターが頼りになります。『使えるものは、なんでも使え』、そう仰ってくださったかかりつけ医のお言葉を、私はとても心強く感じていました。
地域にも療育施設はあるが、合うかどうかはわからない
私と娘は心理士さんとお会いして、娘に場面緘黙という症状があることに気づいた経緯、この春より対応のために医療機関の受診を始めたことをお話しし、その上で、『地域で受けられる療育などに関する情報が欲しいのです』と話しました。
これまでの経緯についてはあらかじめ電話で伝えてあったので、話はとてもスムーズでした。
緘黙は、とても難しい症状です。
地域に療育機関はありますが、いつもとても混んでいることが実情です。おそらくですが、相談の時点から順番待ちになるでしょう。それでも一式の資料はお渡ししますね。電話してみてください。
また、地域の療育施設は主に知的障害を持つお子さんを多く受け入れています。
知的障害がない場合、同じような症状でのお子さんが集まるプログラムがあるかどうかは聞いてみないとわかりません。つまり、療育機関に行ったとしても、娘ちゃんには合わないこともあり得ると言うことです。それは相談の時点でよく確認してみてください。
私は療育機関というものについて、これまで本当に何も知らずにいたことを改めて実感させられました。
例えば私は、地域の療育機関といのはてっきり“多様な困難”に対応しているのだと思っていました。しかし、今は知的障害をお持ちのお子さんを多く対応し、それに対するプログラムがメインであると聞きました。
療育機関も限られた人員とスペースです。その場合には、より支援を必要とする方が優先なのは当然であろうと私は心から納得しました。
(娘の場合は、地域の療育機関の順番待ちは回ってこないかもしれないな…幸い私たちは医療機関にも繋がれたし、民間の療育機関も探していけばいいだろう。)
私はそう思いつつ、民間の療育機関のリストなども頂けるようにお願いしました。
地域の療育機関でも、プログラムはないかもしれませんが相談だけは可能です。
こちらの療育機関では保育園への配慮の相談から依頼まで、区内で就学するのであれば就学サポートも受けられます。そのレベルはすっごく高いですよ!是非利用されることをお勧めします!
就学に向けて動き出そう
地域の療育センターには私たちはどこまで力を借りれるか。
私はそんな話を詳しく聞かせてもらい、帰ったらすぐに療育機関に電話をしようと意気込みました。
すると心理士さんが他にも資料をくださって、このような話も教わりました。
年長さんに進級したら、スムーズな就学の移行のために区の教育センターでも教育相談が受けられるようになりますよ。
これも早めに電話で相談しておいてください。
なるほど、娘はもうすぐ5歳になります。1年半後には就学です。就学すれば娘は親の手を離れ、1人で学校に通い始めて、そこで新しい生活環境を自ら構築しなくてはなりません。
娘はその精神症状のために、その年頃の子供であればほとんどのお子さんに身についているはずの挨拶なども出来ません。授業中に指名されても、自ら言葉を発することが難しいことも多々あるでしょう。同じ場面緘黙の当事者である私自身がそうであったように、様々な誤解を受けることもあるでしょう。
心理士さんがしてくださった提案は、それらを見越して今から区内の関係各所でネットワークを作っていこうという話でした。私は大きく感銘を受けました。
そうすることで、私たちはより学校や担任教諭ともスムーズに話ができるようになるかもしれない。娘の健やかな成長について一緒に考え、きっと理解を求めていける、そんな人に出会いやすくなるだろう。
もはや目先の療育の話だけではないのですね。私は彼女の人生そのものを長い目で見通して、さまざまなことを意識しながら出来ることを始めて行かなくてはならないのだと教わったように感じました。
私は地域で行われている”就学移行支援”というものの案内を受け、やるべきことがまた一つ明確になったようなとても晴れやかな気持ちでした。
さらにこの後、私たちはここで“もう一つのアドバイス”をいただきました。それはとても有効で、娘の“今”の生活を大きく変えることになりました。
そんな話は、また次の機会に記録したいと思います。
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