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「私は守られている」ことを知る強さ

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場面緘黙症と育つ娘の成長記録

みなさんこんにちは✨

今日は、私の娘の最近の様子を少しだけ記録しようと思います。

私の娘は現在6歳(年長)。彼女には、かつて私自身も子供の頃に当事者であった“場面緘黙症”という障害があり、私たちは娘が5歳になる頃をその克服に向けて動き出す好機と見定め、以来その対応を一丸となって続けてきているところです。

対応の甲斐は、十分に大きな手応えを感じています。本当に、たくさんのことを学んできました。私は自身にも同じ経験がありますのでその経験を基盤とし、さらに娘は支援者に恵まれ、環境を整え、スモールステップにも恵まれて、本当に強くなってきたと感じています。最近の私は、娘の成長を感じるほどに感慨深くつい泣かされることも多いです😭

最近の娘は、小学校への就学準備も進む過程で、まだまだ声は小さいことは事実ですが、今の彼女は初めての場所や人とでも小さな声でも発語ができ、会話のやり取りもできるようにまでなっています。信じられない、物凄く大きな成長です。

なんと心強いことでしょうか。最近の娘は、自分の今の状態をこんな言葉で言い表すなども見られます(↓)。

娘

わたしの喉には扉があるそこから声が出ていかない。

娘

だけどね、今日は喉の扉が『パカッ!』て開く感じがわかる気がした

娘

わたし、お名前とお返事はもうどこでも言えると思うんだよね。

“喉の扉”という言葉、本当にそうだと思っています。なんて賢い子供だろうと、私は自身の経験を照らして唸りました。6歳の子が、自分の状態を自分の言葉でそう表現をできるほどに自己分析をしていることや、彼女が場面緘黙というものを彼女なりに捉えて真摯に向き合っているということに改めて気付かされた思いでした。

そう、『私の喉には扉がある』:それはまさに、私が幼い頃に感じてきた場面緘黙の当事者としての体感の一つです。

そしてそれが『“パカッ”って開く感じがわかる気がしてきた』ってねぇ、凄すぎるよ😭

かつて、同じ障害を抱えた私自身が、今の娘のようになんらかの手応えとも言える感覚を掴むことができたのは、それは私が中学生か高校生か、それくらいの年頃のことだったと思います。

もちろんまだまだ道半ば。

だけど私たちの努力の甲斐は、きっとあったと感じることができています。本当に、娘の努力の成果であるし、親子でたくさん学んだ成果でもあり、たくさんの方の力を借りて、娘は私の10年という時間を飛び越えた。もしかしたらではあるけれど、近い将来に呪いを解く鍵にも手が触れる、そんな日だってくるかもしれない。

日々目の当たりにする娘の成長には感極まって、最近の私は随分涙もろくなってしまいました。それくらい、私は娘の成長が嬉しくて、嬉しくて、言い表せない感動を心から感じているのです。

すぐに泣いてしまう私を、当の娘は面白がってもいるようです。

  

私の個人的な考えですが、場面緘黙症の克服に至るキーワードの一つはきっと、“安心”であろうと踏んでおります。

大丈夫、乗り越えられる、きっと私は大丈夫。

心からそう思えてこそ一歩踏み出す勇気(喉の扉がパカッと開く瞬間)が持てるというのは、場面緘黙症の当事者に限らず、誰にとってもそうでしょう。私の考えは、基本的には安心と安全を整えることだということです。実際に、我が家では日々の中で何よりも娘が心より安心して過ごせる環境作りを心掛けてきています。娘はとても不安が強く慎重な側面がある一方、心に平安が保たれた環境では好奇心や行動力を発揮できる子であることは、親として重々知っておりました。それを伸ばしてやりたかった。

そんな私たちの願いと全身全霊の見守りが、果たして娘に伝わっているのか、どのように感じられているのかも、私たちはそんなことも計り知ることはできないままに試行錯誤を続けてきたような気がしています。

だけどある日、嬉しいことがありました。

それは娘が、私が教養の一環として娘の本棚においておいた子供向けの絵本(↓)を一人で読んでいた時で、その絵本から目を上げて、彼女はポツリとこんなことを言いました。

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娘

ねぇねぇおかあさん、わたし、わかっちゃった。

娘

いつも私を守っているのはお父さんとお母さんだけど、お父さんとお母さんを守っているのは神様だったんだね。

おぉ、なんと感性の豊かな子だろう。

同時に、え、いま、なんて言った?ってハッとしました。

『いつも私を守っているのはお父さんとお母さん』って、娘は確かにそう言いました😭彼女の言葉に娘がいつも自分が守られていることを当然のように感じていると私はハッと気付かされ、深い感動に飲まれました。

私たちの想いが、娘にも真っ直ぐに伝わっていたのね😭

私のお父さんとお母さんは、いつも私を守っている。

両親は絶対の味方である。

私はいつだって守られている。

大きくて強い自尊心のようなものが既に娘に十分備わっていたことに、私は感動を感じました。驚きました、とても嬉しく感じました。だってそれは、いつか必ずあなたの自信の源の一つとなり強さを掴む大切なものだと思うから。

私

そうだね〜、お父さんもお母さんも神様に守られているのよ。だから娘ちゃんを守る強さを持てているから嬉しいよ。

『自分は守られているんだ』って心から感じられるとさ、すごく強くなれるよね、勇気が出るよね。お母さんはいつでも娘ちゃんを守りたいって思っているよ😊

娘

知ってる。お母さんはいっつも心配しすぎなんだよ。(娘)ちゃんは自分でなんとかすることもできるのに、笑。

心配しすぎはそうかもしれない。それでも私は誰より大切なあなたを、いつも全力で守りたい。
私

あなたが強い子だって知っているけど、それでもお母さんはあなたを心配していたいのよ😊それはずっとずっと変わらないから、そういうもんだと思っておいてくれたら良いから👍

本当に、嬉しいことだと思いました。

私はいつも守られていると、娘が既に当たり前というレベルの実感として知っていたこと。

そしてお父さんもお母さんもまたより大きな存在に守られていることを自ら素直に感じ取り、それらを全てさらなる自分の力を支えていくための糧にする。そんな気概が感じられて、私は娘の成長をとても嬉しく感じました。

 

“自分は守られている”ことを知る人は、強くなれると信じています。

言い換えれば、自分の足元には何があっても崩れない硬い地盤があることを当たり前に知っているということです。だから安心してその上に立っていられる。

それはすごく幸せなことではないかと思います。羨ましいくらいです。

娘のふとした物言いから、私はそんな“強い地盤”が娘の足元にはもう形成されつつあるのだろうと感じました。ここ最近の目を見張るほどの娘の変化も成長も、その地盤に支えられてのことなのかもしれません。そうであれば嬉しいことです。

これから先、娘が私の手を離れたとしても、私はいつでも彼女の足元の地盤の一部でありたいです。

一歩踏み出そうとする勇気、大きな決断、全ての成長と飛躍が彼女の場合、その安心という地盤からこそ生まれるのだと思っています。

ーーー書籍紹介ーーー

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