みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
この記事のタイトルについて、やや挑戦的かもしれませんが、私はこれは否定できない事実であると思います。
もちろん私も、現場にも関心があり理解を示そうとする先生もおられることを知っているし、学校によっては学校全体での接し方や配慮の在り方への取り組みがなされていることも知っています。しかしそれはほんの一握りの一部です。
さて。なぜ、学校現場の教員はギフテッド児を理解しようとしないのか?
相談や支援が噛み合わない。
さらに悪いことに、困難を抱え、学校に疲弊し消耗した子供とその親を最終的に決定的に追い詰めるのは教員であるケースが、本当に多いんじゃないかと私は感じる。しかもそれは、上辺は理解し寄りそうようなフリをしているのだけれど、何かの際にぽろっと出た本音のような一言が、当事者家族に決定的な教育への諦めと失望を与えてしまっているのです。そのような事例は本当に、枚挙にいとまがありません。
教員のギフテッド児への無関心は、データとしても示されます(↓)。
令和3年に文部科学省が行った『特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議 アンケート』では、808件の回答があったそうですが、そのうちの663件(82%)は保護者からの回答であり、教員からの回答はわずか30件であり全体の4%にとどまっていることが報告書に記されました。
このことは、保護者・当事者たちは手を伸ばし、困っている!助けてほしい!と圧倒的に訴えている現状に対し、教員側の著しい関心の低さを示すものと読み取れます。私はこの実態を、恐ろしいとさえ思いました。
この件については、保護者・当事者の皆様は、これまでいくつもの類似の経験をなさってきたのではないでしょうか?(忘れられない腹立たしいお言葉などがありましたら、成仏させて少しすっきりするためにもこちらのLINEにぶつけてもらってOKですよ👍→当サイトの公式LINEへ)
私も、ありました。

そういうお子さんは、合う場所っていうのが他にあるんじゃないでしょうか?
どこにあるかは知らんけどね、っと。

一人のお子さんにばかり手をかけることは学校としてはできません。
一人じゃないよ、ギフテッド児は2%、50人に1人もいると言われているんだよ。
無関心で見ないフリ、よく知らんと、なんだかずっとそんなことを繰り返すうちにこちらも気力を失うし、諦めざるを得なくなっていくのです。私たちが求めているのは、最愛の子供がただ、笑って日常を過ごせることだけなのですが、そんなにも難しいことなのでしょうか🥲
一方で、現場にも関心と理解のある教員はおられます。現職の教員であり、ギフテッド児に関心のある方から聞いた話に少し触れたいと思いますが、その方は『同僚の教員からの理解がなかなか得られない』とも仰いました。理解を向ける先生方も少数派で学校内で奮闘しておられますが、その先生方の周りにも壁があるということです。
もっと理解をと同僚に言えば、このような言葉も出ると言っていました。

特別な人だけでなく、全ての子ども達を見ていきましょう

そういう考えもあるよね(万能の断り文句、とのこと)
なんやそれ。特別な人ってなんですか?“全ての子供”にギフテッド児は入らんのですか?。この背景には、やはり『ギフテッド=優れて有利な人』という誤った先入観の影響があり、その誤解が支援の線引きを生み出していると感じます。それは私も以前に新聞連載記事の中で触れました(↓)
文科省のアンケートが実施されたのは令和3年のことでした。少し時間が経った今も、その実態はあまり変わっていないのかもしれません。
そう言いますのも、今月に富山県内で行われる下記のイベントについて、すでに参加申し込みを受け付けており申し込みはそれなりに増えてきているようなのですが、
やはり今回もまた、参加者の過半数が保護者・当事者でありそうで、教員からのお申し込みがほとんど入ってきていないことが見えつつあります。

保護者は否応なしに対応に迫られ、アンテナが広く広く伸びています。だけど先生方のアンテナには、まだ“ギフテッド”はキャッチされていないよう。
だけど私も、子供が違和感を募らせやすい学校現場を切り盛りしている、身近な教師の大人にこそ、彼ら・彼女らのことを知ってほしいと思っています。
子供が困難を抱えた時に知らず知らずでも教員が追い打ちをかけたり追い詰めるケースが多いからこそ、先生方が知識を持つことが急務であるはずであり、教員の意識が変わったならば、幼い子供はもっともっと生きやすくなると思われる。
だけどなぜか、その教員が子供の育ちに関心をあまり持っていないことが実際というところでしょうか😭
先生方は、あまりに忙しすぎるのもあるでしょう。それぞれの子に手を裂く余力はないのでしょうか。
かつて息子が通った学校で、日常的に車椅子を使用する生徒さんが入学してくるということで、校舎内にエレベーターが設置されたことがありました。また、そのお子さんの所属する学年はいつも校舎の1階が教室になるという速やかな前例撤廃もありました。必要だし、当然だと思います。その一方で、それはすぐにできるのに、不登校の息子への支援はなぜこんなにも難しいと言われるのだろう?とも、私はどこかで思ったことはありました。
前例がない、知識がないというのもギフテッド児の支援が広がっていかない理由だと思います。前例って、なんだろう?前例がないと動けないのが大人なのか?
だからこそ、知識が必要だと思うのですが、情報と先生方のアンテナとの間を繋ぐ“何か”が一体何であるのかと、私はそれを考えては腕を組む次第です。
文部科学省の取り組みにより、愛媛大学の隅田学先生が監修なさった教職員向けの研修パッケージという動画がとてもわかりやすいと思います(↓)。
こちらの動画でも言われています。
『特性を踏まえた教育支援が必要です』
『少しの配慮で、そのような子どもたちの居場所も作れます』
本当にそうなの、知ってしまえばほんの“少しの配慮”です。
課題もあります。
教師をしている友人の方が言っていました。

うちの学校にはそんな(動画の)案内は来ていないよー

この動画も、今はまだ保護者や当事者が主に見ているのかもしれません。これが教職員のもとへも広く広く届く日を、まずは私も待ってみたいと思います。
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