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管理しすぎると死んでいく

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成人ギフテッド母の成長記録

みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。

ちょっと先日、日経新聞から話をいただき、取材協力として以下の記事にコメントを寄せさせてもらいました。

なお、紙の記事は2026/06/24の朝刊に掲載されていたそうですが、コメント部分は紙面の都合で省略されているそうですので悪しからず(←私は見てなくて、すみません)

さておいて、この記事は、我が国における科学技術力を担うべき若手研究者の減少を防ぐための待遇改善を目的として、政府の総合科学技術・イノベーション会議の開催に合わせて、現場における課題を議論するものです。

私はかつて研究者として基礎研究に従事していたことがあります。そして今はその現場を離れた者の一人として参画し、率直なコメントを寄せさせていただきました。その際に強く実感したことがありましたので、記録しておこうと思います。

今回の取材でとても印象的だったのは、声をかけてもらった日経新聞の記者自身はこの課題に強い関心を持っていることでした。そうだと思う、若手が研究職を迂回してしまうのは危機的だし、大事な問題だと私も思う。今回の中東情勢を背景としたエネルギー危機は、多くの人に我が国にはいかに資源がないかを痛感させたと思うのです。やはり人を大事にしていかないとマズイと、熱意ある人とお話しするのはそれだけでもとても楽しいですね。

記事の中にもありますが、若手研究者は経済的に安定しづらいという課題があります。

若手研究者の卵たちは、博士号を順調に取得しても27歳になっています。それまでずっと学生です。そしてその先、結婚や子育てなどのライフイベントに参加したいことを考えると、今の仕組みの中ではまるで博打のような生活に踏み出すことを躊躇するよね本当に、ってのが課題の一つ。今は大学に余力がないので、博士号を取得したからと言って正規のポストは湧き出てきません。だから余程の“ホームラン”は別かもだけど、“二塁打”のような立派な成果を挙げた若手であっても、任期に年限が付けられた非正規の職についていつどこで空くかわからない椅子が空くのをひたすら待つことになります。

だけど二塁打も、打とうと思って打てるもんじゃないよ。難しいことだよ。

二塁打を打とうと準備している間に任期が切れたら終わりです。こういうところが博打だよなと思います。

研究資金を獲得するための申請書を書き、大学の授業や試験、雑務をこなし、少し経てば獲得した資金でどんな成果を出したのかを細かく細かく書いていかないと職がなくなってしまうので、本当は二塁打、本塁打を狙いたいけれどそんな暇なく、バントヒットでもいいから毎年何か小さく出していかないとそもそも二塁打は狙えないというなかなか大変な状況になっていることが現状でしょうか。しかも経済的に安定しているわけではない、そりゃ若い人もその道を迂回するし、研究力も下がるよなぁとしか思えませんね。

また、“研究者”という人種を想ってそうだろうなと思ったのは、新聞記者の方が言っていました、『この領域に限っては、待遇をぐんとあげたとしても人が集まるわけではなさそうだ』という意見です。

そう、確かに昔、私の周囲でもお金を抜群に稼ぎたいからという人はそもそもこの道を選んでいなかったと思います。ただ単に自分の関心の向くままに、自分のやりたいことを自分なりにやり続けたいという、そんな動機で研究者は動いています。

そうなのよ、お金のためだからと言って、あまり自分の心にそわないことをやれるような、そんな器用な人たちではそもそもないの。やりたいことしかやれないの。そういう人種も世の中にはいる。

そんな人種を安心させてやるにはやはり、給与の額面も大事だけれども、同等かそれ以上に大事なのは安心と安全こそを提供することだと思います。

私

力ある若者の力を信じて、ただ好きにやらせてやったらいいのにね。

私からはそういうところを共有させてもらいました。

新聞記者さん
新聞記者さん

個人の意見ですが、研究者を管理しすぎだとも感じます。

ホンマそれな。この記者とは視点が揃う、嬉しい楽しい。

そしてこれは、私がぼんやり考えているギフテッド児の支援にも、全く同じことが言えるわけ。

こうあるべき、あああるべき、ノートはこう書き大人に見せる、漢字練習は分かり切っててもみんなと同じだけ30回とか、細かく細かく管理されるとギフテッド児は容易に沈む。

徹底的に管理されるだけで死んでいく。

そんな儚さと強さを併せ持つ繊細な人種もまた世の中にはおり、その人のその強さの部分を発揮する可能性につながり得るのは一体どんな声かけか。

私

あなたらしく、好きにやりなよ。

つまりは『その子の邪魔をしてくれるな、足を引っ張るようなことをするな』と、そういうことだと思うんだよね。

この機会に、若手研究者支援を巻き込みながら、どうかそんな世の中になっていってくれたらと願っていると、私からはそんな話を小一時間ほどさせていただいたところです。

研究者支援もうまく運んでほしいです。

先のことはわからないけど、いつかもしも何かの機会に万が一、私の息子も『博士号を取りたい』と言うことがあれば、その時には自信を持って自分の力を試しなさいと強く背中を押せるように言ってやりたいとも思います。

安心して自分の関心に向き合うことが職業として十分成り立つ世の中になりますように。

そんな社会の醸成を心から常に願っております。

ーーー書籍紹介ーーー

話題になった作品ですので読まれた方も多いだろうと思います。私はずっと未読でしたが、周囲で複数の高IQの女の子たちがこぞって良く読んでいると聞き手に取りました。挿絵の多い児童書が大人にも読みやすいです。

本作は、様々な要因で不登校の真っ只中にある中学生達が主人公。全ての描写が言語化できないほどにリアルです。我が家もそうだ、親のため息。明日は行くと言って当日になりお腹が痛い、行けないという大人から見れば裏切られたような感覚の子供側からの描写に胸は痛い、でも親としてもため息をつく他どうしようもないの😭

大人が読んでも圧巻ですが、これを子供のうちから楽しむという高IQの女の子たちは本当に情緒が豊かだということでしょう。高IQはすなわちアンテナの広さなのだなと改めて慄きます。(追記、不登校真っ只中のお子さんにお勧めする場合は、親が読んでからの判断が良いと思います。)

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