みなさんこんにちは✨
新年度の4月はやっぱり何かと忙しかったように思います。
今朝は娘の登園時にバッタリとママ友と会いまして、
新年度って何かと慌ただしくて、毎日毎日何かが起こるね。
ほんと、そう!もう4月が終わるなんて!ってびっくりするよ。急いでGWの予定を立てて、それであっという間に次は夏休みよ〜💦
って、そんな立ち話をしてきたところ。なんだか私も息子も疲れているような気はします。忙しい日々の中でも、リラックスできる時間はしっかり取りたいですね。
とはいえそんな新年度の慌ただしさや、どうしても見え隠れする息子の不安定な情緒なども、徐々に落ち着いてきたような気がしています。本当に、我が家の場合は担任教諭が変わらなかったことが救いだったと改めて大きく感じています。
さてさて。
今日は、“非定型発達”という言葉について思うところを記録しておこうと思います。
当サイトでもこれまで便宜上において“多数派”としての定型発達、“少数派”としての非定型発達という表現を用いてきましたが、実は私はこれまでずっと“非定型発達”という言葉に対して、なんともしっくりこないという大きな“違和感”を感じていました。
非定型発達というのは、『定型発達に非ず(アラズ)』という字面。
もともとは欧米の自閉コミュニティにおいて、自閉症のスペクトラムの上に乗らない人のことを表現するために生まれた言葉:“定型発達(neurologically typical, neurotypical)”の、対になる言葉として派生しました。
だけどなんかね。
いや、いいんだけど。
それでも何か、心に引っかかるようなものを覚えませんか?
打ち消しの言葉で表すなんて、ちょっと違うと思わない?
私は、人は誰しも特別であると思っています。そしてこれらは決して優劣がつくものでなければ、どちらが理想というものでもありません。生まれ持った性質が違うだけです。治るものでもなく治すものでもなく、当事者たちはその性質と共に幸せに生きていく方法を模索するしかないのです。
それを打ち消しの言葉で表すなんて、やっぱりちょっと違うんじゃないかと思わない?
例えば。
今、戦争が起こっている地域の人々が日本へも逃れてきておられます。彼らが日本の風習に戸惑うことや、日本では本当に当たり前のことが出来なかったり知らなかったりしたとして。
だけどそれを“発達障害”って言わないじゃん。
それを“非定型発達”だって思わないと思うのよ。
私たちはその方々を単なる文化の“違い”として受け入れることが可能なはずです。
それと同じようにあって欲しいなと思います。
現状において“非定型発達”とカテゴライズされる人も単に独自の文化の中に生きているというだけの話であって、『定型発達に非ず(アラズ)』と打ち消しの単語で表されるのは変な話だと思うわけ。
定型発達にだって大きなスペクトラムがあるはずで、真に普通の人はおりませんよね。実にバリエーションが豊かなはずです。個々に人は多様であって、それでいいんじゃないかと思います。
だから私は、そんな集合名としての『定型発達に非ず(アラズ)』というのはどうにも違和感を感じています。それこそが、もしかしたら偏見や差別にもつながり得るんじゃないかしら。
とにかく『非』定型発達っていう言葉はもう、なんか嫌なので辞めてほしい!と思っています。
そんな折、私が最近に読んだ本(↓)で割としっくりくると感じた表現がありました。
この書籍では、定型発達/非定型発達という言葉を使わず、
多数派としての人々=“神経学的多数派の人”
自閉スペクトラム上の人=“自閉スペクトラム者”
と終始表現して書かれています。良いね、って思いました。端的でわかりやすく、両者を比較するのではなく個別のものとして捉える視点も感じられて、とても良いのではないかと思いました。
ってことで今度から当サイトでの表記も、そのようにしたい思います。
こちらの書籍は、今月初めにメタバース(仮想空間)で開催された自閉症学超会議!で立ち話に参加させてもらった時に詳しい方から教わりました。『あの本、よかったですよ』って教えてもらってすぐに注文、手が空いた時に少しずつ読んでいた書籍です。
ニューロダイバーシティの考え方について歴史的な背景からしっかりと説明されており、とても勉強になる書籍でした。お薦めです。いずれ当サイトでも感想などを記録しようと思っています。
私はメタバースでの集まりに参加したことは初めてでしたが、こうしてその場に居合わせた人と共通の話題で立ち話ができることや新しい情報を得られることもリアルな学会と何も変わることはありません✨
参加に交通費もかからないし、子供の預け先に悩むこともありません。いくつかしか聴けませんでしたがご講演も大変興味深いものばかりで、仮想空間上で興味のある分野の専門家の話を拝聴できるのは良いことだらけだと感じています。今後このような形式のイベント等はますます増えていくでしょうね。
ただし仮想空間上であると、せっかく作った名刺の配布が叶わないのは残念ですが、それはまた、いずれの機会の楽しみにしておこうと思います😊
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