みなさんこんにちは✨
先日に当サイトでもチラリとだけアナウンスをしましたが、私も以下のセミナー(↓)を拝聴し、これがまた、とても面白かったと感じました。今日はその感想だけでも記録させていただこうと思います。
これは過日2月11日に行われた本田秀夫先生による『発達障害のある子の学校生活ー親と先生にできることー』というタイトルでのご講演でした。
いやー、非常に歯切れの良い、とても面白いご講演でした。
神経発達症(かつての発達障害+α)の実態調査のデータの紹介、本田先生が幼児期の受診・診療に携わったお子さん方の追跡調査により大人になった現在の社会適応の実態調査はとても興味深いものでした。その結果、早期支援やなんらかの特別支援教育を受けた人の方が自立している傾向が高いというデータには重要な意義を有すると感じました。
そこから学齢期の過ごし方に言及していかれるわけですが、これが本当に言い切り型で気持ちのいい、どんどんエンジンを上げて歯に衣着せぬ、本当にもうね、そんなこと言い切っちゃって本当に良いの!?とびっくりするくらいはっきりとした口調でした🤣
『全員一律の宿題を出すなんて、一部の子供さんにとってはハラスメントですよね』 って、まさにそう。『それまでどんなに丁寧に育てられてきた方であっても、発達障害の特性のある方々は確実にストレスにさらされる』とおっしゃる様子には私もかつての息子のことを強く思い出しました。
『特別支援教育を受けることによりこのようなハラスメントを受けるリスクが下がる、もちろん特別支援教育の先生がハラスメント教師野郎だったりすることもたまにあるので上手くいかないこともたまにあるけど』 って、この辺からオイオイと私は大いに笑いつつも、きっとこれが現場の医師の本心なのだと思えました。
だから早期から特別支援教育を受けた人はそうでない人に比べて高い確率で自立まで至る。そのような主張をしっかりと受け取ることができました。他にも、
『思春期以降の親の助言は控えるべき。親はすっこんでろって感じですね』 という本田先生の一言や、
『学校の先生も、いらんことをするな、と。あの一言さえなければこの子はこんなふうに苦しまなかったのに、あんたらのせいで精神科医はこんなに苦労しているんだぞ』 と言い切ったりとか、
『スクールカウンセラーに求めることは、学校の犬にならないで欲しい』 と言ってみたり、笑。
さらには『ドリルや繰り返しが苦手なお子さんに、それは教育を軽んじている、教師が工夫をするべきだ、人を育てる気があるのか!』 ともおっしゃったりです🤣。
もちろんこれらの率直なお言葉は私が部分を切り取っておりますことを前提にお受け取りいただきたいと思います。正しく伝わらない怖れも含めて書いていますが、ご講演全体はまとまっていて文脈はとても理解ができるものです。
とにかく発達障害の特性を持つお子さんの過ごし方は、親が良かれと思って育てる方法とは異なっていることも多々あって、親は理想や常識や『せめてこれくらいは』という願望をいっそ捨てなくてはなりません。現場における支援と理解は絶対に絶対に必須であると、私は深く理解しました。
ご講演を通して私は、
“普通”にこだわっていては恵まれないのは当人である。
“世直し”と大人側の“価値観の転換”をしないと発達障害を抱えながら苦しんでいるお子さんたちは救えない。
そんな切迫した緊張感さえもを感じました。
そうなんだよね。
私たちの子供たちは、大多数が乗るベルトコンベアには乗りません。どうやらそれは事実のようです。
挨拶だったり気配りだったり忖度だったり宿題だったり、『せめてこれくらいは出来て欲しい』、そんな望みも親の勝手な願望です。
やるべきは子供達に幸せに生きていく力をつけさせることだけを考えることだと、非常に気持ちのいいご講演から学ばせていただいたと思います。
覚悟を決めて、行くしかない。
大切なのは子供がハッピーに生きていくこと。我慢を教え、過剰適応のストレスを抱えさせたままに大多数に合わせながら二次障害と隣り合わせで生きていかせることではない。
もちろん私もこれまでも頭ではわかっていたつもりだけれど、だけど心のどこかでは息子はいつか“普通の社会”にも入っていくかもしれないと思っていました。
もっと心から、根っこからの覚悟を決める。いや、決めた。ついさっき、やっと決まった。
可能であれば何度も見直したいと思うようなご講演でした。とても勉強になりました😊
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