みなさんこんにちは✨
今日も当サイトを見にきてくださり、ありがとうございます✨
我が家の息子は読書好き。しかも多読で、どうやら毎日いくつかの本を複数同時に読んでいます。
その読み方は私のスタイルではないですが(←ウルサイ😅)、息子はそれで良いんですって。Amazonの定額サービスであるKindle Unlimited(↓)もまぁまぁ活用できてる様子です。
そんな息子は、ただいま学校の宿題の『読書感想文』を書くために1冊の本を読んでいます。
今夏、息子が選んだのはこの本。
兎の眼 /著:灰谷 健次郎 (角川つばさ文庫)
読み切れるかな?
私は少し心配したけど、息子は黙々と読んでいる。どうなることやらと見守ろうと思います。
この本を読み、息子が何を感じるのか楽しみです。
親から子へ勧めたい本
勝手に買って置いています
息子の本の買い方は、まず息子が自由に欲しい本を選んで買うのが一つ。ちなみに我が家では『月2冊』が保証されています。
あとは我が家はAmazonの定額読書サービスであるKindle Unlimitedを契約しているので、その定額サービスの範疇のものを自由に読んで良しとしているのが一つ。
また、図書館や友達から借りて読むのも自由ですが、貸し借りや返却の管理があるためこれは親に一声かけるようにと言ってあります。
あとは私が息子が気にいるかな?とか読んで欲しいなって思う本を“お母さんお勧め本”として購入、息子の本棚に置いておくことも多々あります。
今回息子が読んでいる『兎の眼/ 灰谷健次郎』は、“お母さんお勧め本”として購入された本でした。
選んで買ったのは私です。だけど正直、読書感想文のためにまさかこれを選ぶとは思わなかった。
いや、感想文はとても書きやすいとは思うよ。共感できれば。
でも、内容的にちょっと重いかな〜?と思ったりして心配です。まぁ息子のことなので、もはや私が気にする段階ではないんですけどね😅
お勧め本の選び方
私が勝手に買って置いている本は多様です。
私が勝手に本を選ぶ理由は、息子が自分で選ぶのではなかなか視野に入らない本も、手に取るチャンスを作りたいから。これに尽きます。
選ぶ本は基本的には私が子供の頃に読んだなどで『息子が好きそうかな?😊』って思う本が多いのですが(↓)、最近はネタ切れのため公文式や塾でのお知らせで目にするお勧め図書などから数冊選ぶことも多いです。
そのような中で、灰谷健次郎氏の作品はいずれ必ず勧めたい。そしていよいよ高学年になったからには是非とも息子に勧めたいなと狙っていました。
これはみんな読むよね、中学生くらいまでに読むかしら。大人になっても何度も読める重要な作品が多いと思います。感受性の高い子供のうちに、是非とも一度読んで欲しいと思っていました。
だけど漢字の読み方がまだ未熟なので通常の文庫本は渡しづらいなというのも実情でした。それに息子はまだ文庫本には抵抗を示します。『本が小さい!』と文句を言う😅。そんな折、ふと、『兎の眼』だけは児童書で出ているのをたまたま見つけて書いました。
ありがたーい。振り仮名付きだし、挿絵もあります。
きっとずいぶん読みやすいんじゃないかな?
そう思って、そっと息子の本棚に置きました。
息子は何を感じるだろう
読書感想文を書くための本を選んで読む。
それに向けて、私は息子に、
本は自分で考えて選んでね
とだけ言ってありました。
まぁ言うても学校の宿題なので、私はきっと息子がすでに何度も読んだようなお気に入りの本を持ってきて、それで適当にササーーッと済ませるのではないかと気楽に思っていました😅
だけどある日、息子がニコニコ持ってきた。
これにするわー
と言ったのが兎の眼。
私が驚いたのは、やっぱり本書の内容からです。大丈夫かな?という心配も私の脳裏をよぎりました。
まず、本書はいわゆる“いまどき”の話ではありません。
ましてや息子のように、衣食住の何不自由なく都会でぬくぬくと育った人間にこの背景が理解できるだろうか。
加えて言えば、息子は(私もですが)物事に対して時々極端な“白黒思考”を見せることがあるのでこういう割り切れない思いとか悲しみ乗り越え考えていく経験とかがどれだけ理解できるだろうと思ってしまいました。
まぁでも今のところ息子は黙々と読んでいるので様子を見守り続けています。塾の宿題と並行するので好きなだけ読んでいても良いよとは言ってやれませんが、彼のペースで読んだらいいんじゃないかなと思っています。
順境こそが人を強くする
でも少しだけ、案外ハマるかも?と思う部分もあったりします。
私がこの本を読んだのは中学生後半頃だったかと思いますが、私がその時に感じた感想は、うろ覚えかつ主題からはだいぶ逸れますが、
人を強くするのは順境である
というものでした。
ほら、逆境ってあるじゃないですか。不運で、思うようにならない境遇のことです。逆境を乗り越えて成長することは美談のように語られがちですが、それって実は危険な賭け。潰れてしまったり卑屈になったりする危険性の方がよほど高いと思います。私自身は可能な限り全力で逆境は避けたほうが良いと思う派です。
話を戻します。
この本の主人公の“先生”はまさに順境で、裕福な家庭で何不自由なく育ち、この時代に高い教育を受けた非常に恵まれた女性です。
中学生頃だった私は、本書の“先生”のあまりの強さに感銘を受けて思いました。
愛されて育ったからこそ、この人は負けずに向き合う力を持ったんだ。人を強くするのは逆境ではなく順境こそだ。
苦労をせずに育つことは、“打たれ弱い”とか“世間知らず”というイメージにつながるかもしれません。だけどそれは多分違う。打たれ弱かったり世間知らずなのは甘やかされて育ったからで、ここで言う順境とは全く別物です。愛情を受けて正しく育ったからこそ、この“先生”は人を信じる強い気持ちや根気よく考えて諦めずに向き合う力を育めたのだろうと思いました。
今夏。私は息子がこの本を選んだ時、驚きつつもそのようなことを思い出しました。
そして私は、どうか息子にもそうあって欲しいと願いました。そう思うと、本書は息子のように都会でぬくぬくと育った子こそが読むべき本であるかもしれませんね。
そして私は、これからも息子によりいっそうの愛情を向けていこうと今改めて思っています。
なんなら周り中からかき集めて、これでもかというほどの愛情に囲まれて育って欲しいと願っているし、その環境を整えるために私はできるだけのことをしてやりたいと思います。
息子の将来が素晴らしく充実したものでありますように。
そして彼がこれから過ごす子供時代が、彼の足元を支える地盤を強く盤石にするものとなるよう願っています。
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