みなさんこんにちは✨
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
早いもので、暦はもう9月となりました。今日から新学期というお子様方も多いでしょう。
学校が楽しみなお子様も多くいる一方で、ニュースではそうでない子、すなわち新学期に伴う子供の不登校への懸念や配慮が報道され続けています。我が家はそれはもう別の世界のことのような、過ぎ去ってしまった過去のような、不思議な気持ちでニュースを眺めました。妹が小学生にもなりましたので、一応娘にも話しておきましたが、どうでしょう。
娘ちゃんも、これからもしも気持ちが沈むほど学校に行きたくないってことがあったなら、いつでもお話ししてね。力になるからね。
わかったー
そうだぞ、ちゃんと言いなよ。
お、なんと頼もしい兄だろう!(笑)息子はいつでも妹想いの優しい兄です。
さて、少し時間が経ちましたが、当サイトでは不定期にではありますが近しい関心を持つ皆様方同士の交流促進を目的として、対面形式/オンラインでの情報交換会を設けています。
今夏も8月13日(火)に都内の会議室にて、対面形式の情報交換会を無事に開催させていただきました。
運営側の都合により、今回はお盆真っ只中での開催となってしまいました。当サイト上でのアナウンスから、参加者数は当初の予定上限であった約20名と、よく集まってくださったと思いました🙏
今回は“高知能障害と中学受験”をテーマの一つに揚げました。その企画には、私と息子が東京大学でのギフテッド研究で被験者仲間として知り合った方々のお話が最適であると思いいたり、その数名にお越しいただき、ご経験談をお話しいただく時間も設けました。
毎度のように参加してくださるいつもの方も、日頃からメールやLINEではお話ししていたけど会うのは初めてという方も、いつも密かに読んでくださっていて初めてコンタクトを下さったという方も、たくさんの方にお越しいただき楽しい時間になりました。その中でもまた繋がりが生まれ、それぞれに活発な話し合いができたのだろうと思っています。
また、今回は現在は高校生になられた、不登校を経験した当事者の女性にもお越しいただくことができました。彼女が真摯に、当時〜今現在の胸のうちをお話いただいたことは我々親の胸を打ち、目を開かせるものでした。
以下に少し、開催後に寄せていただいたお声などから会の様子を記録をしようと思います。
印象に残ったこと
中学受験が終わりじゃない
今回は中学受験をテーマに経験談や希望的観測等を話し合うことができました。その中から見えてきたのは、
中学受験が終わりじゃない、合格後にも安堵はできない。
そういうことだったかと思います。
その後も、不登校、退学、成績不振、うまくいく等、本当に様々なパターンが起こり得ることを親は重々知っておくべきだということです。
事実、私は少し前に大学時代の先輩から連絡を受けてこんな話を伺ったこともありました。
中学受験をして中高一貫の進学校に通っていたADHD+高IQの息子が、高校1年生の夏に学校から事実上の退学勧告を受けて大忙しで転校先を探した話、聞きたい?
まさかの、ご子息が私立中学からの退学勧告というお話に、私は衝撃を受けました😨(↓)。
同様に、今回お越しいただいていた方の中にも色々な事例がありました。
・私立中学を受験して合格したが、入学後に1日のみ登校したきり違和感を訴え不登校→退学へ
・私立中学の中学3年生で不協和から不登校、高校選びも大変だった
・名門校に合格も、入学後は勉強せず、1学年から成績不振(本人は元気で明るい👍)
・環境が合って、見違えるように生き生きと明るくなった。
中学受験…親はどんな思いで費用を支払い、著名な書籍のセリフを借りればまさに“狂気”で取り組んできた中学受験。我が家にも、覚えだけはあります分かります😭
我が子に合う学習環境を求めてと、ただ健やかに過ごしてほしいという願いをモチベーションに時間的にも経済的にも精神的にも体力的にもできる限りのことをして、やっとやっと乗り越えられたその先はまだ安堵ではないことを知っておけとは、なんと酷なことであろうか😭
何事にも“絶対”はないのは当然ですが、高知能障害と共に育つ我が子には繊細さゆえ、さらに一層不安定要素が増すことを親はよくよく踏まえておかなくてはなりません。
裏を返せば、中学受験にあまり傾倒しすぎないことかもしれません。この子達は、大人の期待通りには踊りません。親が主導して上手くいく子ではないのです(←これが我が家の最大の反省点です)。それを踏まえて、もしも“上手く運べばラッキー”くらいの広い視野で臨んだご家庭の方が最終的に良い思い出になっているケースが多そうだとも感じています。
私たちの子育ては、目先に見える光も不確かに揺れるのです。掴めればラッキー、そしてもしもそうでなくても命が取られるわけではありません。思春期の入口でもありますから、我が子の発達段階をよく見極めて、この時期は親子関係の盤石さを作ることを優先することも良い選択だと、そういう話もありました。
共感し合える、帰属意識が持てる場所
隣のお母さん方が傷だらけで、ここでだとわかるわかると理解してくれる事が嬉しいと言っていた事が印象的でした。
お子さんたちのエピソードが「あるある!」だったのがとても嬉しかったです。普段知り合うお母さんたちとはあまり「あるある」で盛り上がれないので、感動してしまいました。
これはそう。本当に。
高知能障害の人の存在比は人口の2%程度とされ、それは身近にたくさんいそうなのに、ある程度の規模で集まることは易しくないという割合です。
今回は約20名という規模で集まって、もちろん私たちは他人同士で出自も背景も異なりますが、不思議と共通する点が見える気がするのも興味深いことでした。そしてそれがなんともまぁ、社会システムの評価軸との互換性の悪さが際立っていたと思います(内申点や受験など)😅
その社会システムとの互換性の悪さに、1人で臨めばあれやこれやと大変ですが、同じような素質を持つ子の親同士なら日々の出来事を笑いに変えて、それからまたちょっと一歩進めるような、そんな気もするようです。それこそが帰属意識というものです。
なんとなく理解し合える集団の中の居心地の良さはありますね。子供達にもそのような帰属意識を持てる場所を見つけてほしいと願いました。
先人からの支援ボランティアの申し出
そのほかにも、全体で、そして小グループに分かれてなど、たくさんの話題が出たのだろうと思います。全体的に盛り上がっていたと思います。海外留学へ挑戦して良かったというお話や、高校選択(N高、S高、定時制)、普段は診察室内という密室で行われる精神科の主治医といつもどういう話をしているのかというディスカッションも、なかなか人に聞けるものでないので面白いなと思いました。
中でも、冒頭にも触れましたが今回は現在高校生の当事者である女性が参加しておられました。その彼女から、貴重なお申し出をいただきましたので、それを最後に共有させていただきます。
彼女は現在、高校2年生の学年です。聡明であり、不登校を経験し、いっときは自室から出ることもなくなり家族とのコミュニケーションも困難だった時期があったのだと仰いました。きっかけを得て今は通信制の高校へ通いながら、ギフテッド児の持ち前の真面目さと洞察力の高さでしょう、アルバイトの勤務先では高い評価を受けているというお話にはそうだろうなと頷きました。彼女も悩み抜きながら、自分らしい人生を掴みかけているところなのだと思います。
その彼女(ユイさんといいます)から、
今現在、悩んでいたりモゾモゾしている子供達を支援するボランティア活動をしたいと考えている、
と、温かいお申し出がありました。
我が家の場合もそうですが、不登校児には外界との繋がりが薄れやすいことが課題です。人は社会の中で育つので子供たちには機会を見つけて一つでも外に繋がってほしいのだけど、繊細で傷つきやすい子達でもあるので、どこでもいい、誰でもいいというわけにも全くいかないことも課題です🥲
そんなお子さんに、ちょっとお話し相手になってくれたり、お茶を飲んだり、そうして他人と過ごす短いひとときとして、類似の経験を持つ当事者であり年齢の近いお姉さんが接してくれる、そんな機会を提供可能であるという提案です。
また、お子様だけでなく、親御さんにも彼女とのお話は有用であろうと思います。子供側の気持ちを推し量るヒントをもらえると思います。
ユイさんのお人柄は、私からも推薦させていただきます。もしもユイさんと話してみたい、会ってみたいという方がおられましたら、私からもお取次は可能ですので何らかの方法で私に一報いただければご紹介いたします。
帰り際には、みなさん大きな笑顔だったと思います。頻繁でなくとも、たまにはこんな自分の時間が持てたら良いのだと思います。
またいつか、機会を見て開催したいと思います。
ご参加いただいた皆様、運営を手伝って下さった方、ありがとうございました。
今週からの新学期にも、どうか彼ら彼女ららしい成長に出会えますように👍
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