みなさんこんにちは。
今日も当サイトへお越しくださり、ありがとうございます。
“広がるキャリアはジャングルジム”
これはこれからの私の生き方の、座右の銘だと思っています。
私は、息子が10歳になろうとする時に、彼の高IQと繊細さに伴う困難をようやく認識するに至りました。たくさんのことが重なって、私は息子とともに混乱し、それまでずっと従事してきた自分の研究職の仕事さえ続けられなくなってしまい、メンタルクリニックへと駆け込んだこともありました。それが2020年の春でしたので、あれからもう、4年が経とうとしています。
上の記事で、かつて私はこのように書いておりました。
キャリアはハシゴではありません。一度降りたら登り直しなんかじゃ全然ない。
これから始まる新しい挑戦を、視野を広くアンテナを高く、そうして走る道沿いではこれまでの人生で積み重ねてきたたくさんの道と交差することを楽しみながら、
もっと気軽に横へ縦へと踏み出すことを楽しんでいけば良いのだろうと感じています。
繋がるキャリアはジャングルジムより
この4年の間に、私はたくさんのことを学びました。
高IQとはなんなのか。発達障害とはなんなのか。私たちの背景にあった“何か”を一つ一つ探求し、解き明かしていくたびに私は一段、そしてまた一段と、成長を重ねてきたと自負しています。
発達障害やギフテッドの特性を持つ子供の育児は、理解者の少なさや孤独感、社会のプレッシャーのみならず、親には手元の選択肢から『この子にとって本当に最善の選択は何か?』という責任と不安さえも付きまとうことが実際です。その辛さや日々の愚痴の吐き出し先が得られるだけでも幸運ですよね。
社会の変革を期待したいと思いますが、
残念ながら社会の枠は根っこがとても固いようで、目に見える変化はなかなか容易には起こりません😭
そのためには当事者同士が連携し、誇りを持って発信することが大切です。同時にまた、自分を少しずつ変えていこうとすることも大事な視点かもしれませんね💡
好きなことだけをして生きていく。それは贅沢な話でしょうか?
だけど枠の側が変わらないなら、その枠を超えて生きていこうとする人が増えていけば良いんじゃない?今の私はそんなふうに考えています。
自由にそして闊達に、私が私らしく生きていくことそれ自体が、私の息子や似たような誰かを励ますこともきっとあると思うのです。
ここ数年、私は変わったと思います。
いや、変わったという表現よりも、持ち前の物怖じしない前向きさを取り戻したという感じでしょうか。難儀で孤独な高IQ息子と一緒に勉強したり、密かに憧れ続けていた大型免許を取得して大型ドライバーの仕事もしてみたり、自分のキャリアをさらに縦横無尽にどこまでも広げてきている真っ最中。
さらには昔のご縁から誘いをいただき、この春からは高校教諭にも取り組みます。昔取って放置していた教員免許状を引っ張り出して、高校理科の総復習を始めてみれば、やっぱり基礎学習はものすごく面白いものであり、毎日ワクワク楽しいです。受け持つ学校の生徒さんにもそんな楽しさを伝えられたら嬉しいので、しっかり準備しています。
そして実はもう一つ、私はこの冬よりさらに新しい挑戦として、別の仕事も始めました。
それは着付け師(見習い)です。

私は地方都市(富山県)の育ちでして、時代柄都地域柄もあるのでしょうか、母方の祖母が普段から着物を着る人でした。私の母も、日頃は洋装ですが外出時には美しく着物を纏う人でした。そんなわけで私には、娘時代に祖母が一式作ってくれた着物があります。着付けも教わり、大人になってからも子供達の学校行事やちょっとしたお席などには和装で行くことが多いです。(お相撲の観戦なども和装です↓)
ここでふと、思い至った💡

いつか、今はまだ幼い娘にも着付けを教えてやりたいな。
そう、私は着物を自分で着る“自装”はできるが、人に着物を着せてあげられる”他装”の技術を持ちません。自分で着物を着られることと、人に着せて差し上げることは別物であることも知っていました。

よし、ここはきちんと勉強して、資格も取ろう!!
そんな着想を得た私はすぐに着付け師の先生の門戸を叩き、指導を受けて、学びを重ねてきておりました。昨年の12月には無事に免許状を頂戴し、ありがたいことにその年の資格取得者の中での代表にまで選んでいただき、華やかな免許授与式の舞台上で代表スピーチをしたことも、とても良い思い出です。

そうして早速、私の着付け師としての新しいキャリアが始動したばかりです。今年の年始は、私は着付け師の先生の補助として、近隣の市の成人式の着付け会場に入っていました。
成人式ってその日1日しかない行事なので、すごく混むし朝がとても早いです。早い時間の予約ではお嬢様方も朝4時過ぎには着付け会場にやってくるし、ええ、着付け師の集合は朝2時台だったりします(もはや深夜、笑)🤣
華やかなお嬢様方の着付けを手伝い、経験豊富な先生方の技術を盗み見ては糧として、
そして何よりこの成人式会場での経験は、着付け師の仕事の素晴らしさを目の当たりにできたことが、私には衝撃的で、感動でさえありました。
20歳を迎えられ、家庭から社会の人へと巣立とうとする若者の姿は立派でした。
私は心から想いました。一人一人のお嬢様を、そのすべての親御様はどれほど深く思い遣り、手をかけ、心をかけて育ててきたか。その長いようで一瞬でもあろう道のりを、私なんかがちょっと想像しただけでもう涙が出そうな感動を感じる、本当に立派な姿を見られました。
実際に、着付けを仕上げて着付け会場から出た瞬間のお嬢様の晴れ姿を、涙ぐまれて迎えられるご両親もたくさんたくさんおられました。その子その子に、たくさんのことがあっただろうと思うのよ。誕生、思春期、卒業式。20年の歳月は彼女らに自らの道を見い出させ、自分の足で未来を歩き始めようとする、そんな立派な姿を見られることは、何よりの親の喜びです。
分かるよ、心から泣けるよね。


今日は父が泣いちゃうと思うんですけど、せっかくだからめちゃくちゃ泣かせてあげたいなって思っています。お着付けをよろしくお願いします!

着付け師が泣くなよ、ってお言葉もなんのその!(←ホンマに泣いてて、泣いてないで手を動かせと先生に笑われました😅笑。)
他人の私がヨソの娘の成人式でもつい涙ぐんでしまうのは、私もまた人の親だからに他なりません。お嬢様にとってもとても大事な1日ですが、親にとってもこれまでの日々を心の奥から振り返ることで込み上げる、大切な大切な1日です。
着付け師のお仕事は、そんなご家族の晴れの日を支えるという、とても大切で感慨深い素敵な仕事だと知りました。
3月のこれからは、今度は卒業式のシーズンです。
私はこの3月にも、都内のいくつかの私立大学の卒業式の袴の着付け会場に入っている予定です。3月18日、19日、そして25日に出動予定。見かけたら(見かけないか、笑)お声をかけてくださいね。
まだまだ見習いの身ではありますが、おいおいは近しい皆様の着付け依頼や着付け指導も請け負いたいと思っています。実際にそのような話も進行中で、私の体が空いていればお引き受けするようにしています。

なんかすごいね!その生命力というかバイタリティーというか。
そう、ギフテッド児(成人含む)は本来は、生命力に溢れているの。それを全力で発揮して、晴れやかに自分らしく生きていくことが私が目指す道であると思うのです。
皆様も、そんな“道”を一緒に楽しく歩き出してみませんか👍
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