みなさんこんにちは✨
新年度が始まり早2週目です。環境変化に過敏な子たちには、(平気なように見えたとしても)辛い時期かもしれません。私の息子はクラス替えもなく担任教諭も持ち上がりだったために環境変化は最小限で済みましたが、それでも彼はつい先日にも大きな癇癪をおこしてしまって、まだまだ油断できない時期であると感じています。
さて、私の息子は今春ついに小学6年生へと進級しました。
6年生って、これまでの学年とはやっぱり少し違うのですね。
個別の事情により息子には担えないような役割さえも、“6年生である”というだけの理由で割り振られたりもするのだなぁと思わされることが起こったり。この時期は互いに理解不足や行き違いも起こりやすいということで、小学校の最高学年はまた違った視点の注意が必要なのだと感じました。
個々に事情は違うのです。それを伝えていくことが大切なのだと思いました。
何なら出来るか、どうすれば出来るかという視点を持つことも大切でしょう。
不測の事態も成長の糧にしてほしい
登校班に参加していない息子
私の息子が通う小学校は、登校時には住まいのマンションごとの“登校班”に参加して集団登校をすることになっています。
しかし、私の息子は(本当は良くないのですが)この登校班に参加してはおりません。
その背景には、我が家なりの事情があります。
まず、息子は実は学区外通学をしております。これは小学生の途中で、歩いて10分ほどの距離ではありますが転居をしたためこうなりました。
区のルールでは、転居によって学区が変われば、子供は転居先の学区の小学校へ転校することになっています。しかし当時の担任教諭がそれをとても心配して下さって、転居のことをお知らせした際、このような話になったのです。
息子さんはいまのクラスでとても落ち着いて過ごせているし、環境が変わらないほうが良いのではありませんか?学区外通学を希望されるなら、私からも校長に伝えます。
今思えば、もしかしたらこの時の担任教諭は既に息子の特性に気づいていたのかもしれません。息子のことを想って下さる、とても理解のある先生でした。息子のことを普段からとてもよく見てくださって、私の仕事後の夜8時のような時間でもご自宅からでも度々お電話をいただくことや、時には『お話があるので今夜何時でも良いので自宅に電話をください』と連絡帳に書いて下さることもあったりと、息子の様子を細やかに知らせて下さり『協力します』と言って下さっておりました。また、学校の成績が決して良いわけではない息子のことを、『極めて学力が高い』とご指摘下さったのもこの先生が初めてでした。
私はこの時はまだ息子の特性に全く気づいていませんでしたが、彼が環境変化に弱いことは知っていました。確かにそうだ。『転校は息子にとってリスクでしかない』。そう思った私は息子を転校させず、この教諭の学級へ学区外通学をさせることに決めました。(この先生には本当にお世話になりました。一昨年にご定年により退職された時には寂しさを感じました。)
そうして面談を重ね、書面で申請し、親が学区内の通学ルート上までは同行することを条件に息子は学区外通学をしております。
次に、息子はもともと登校班による集団登校にあまり馴染めない子供でした。
息子にとって、一列に並んで、高学年の班長さんと同じ速さで歩いていくことが難しかったようでした。いつも気づくと遅れてしまっていて、登校班から引き離されて自分のペースで後ろからトコトコと歩いて行っていたようでした。
また、時間の見通しが甘い息子はそもそも集合時刻に間に合うように準備ができないことも多いのです…。大急ぎで準備をして集合場所へ行ったけど、1分遅れで登校班は出発してしまった後だった。自分を置いて、すでに遠くを歩いていく登校班を見つめる息子。そういうことも、我が家では頻繁に見られることでした。
だから息子は転居以来、登校班に参加することなく自分のペースで登校することを続けてきていたのです。
副班長になっちゃった
そんな息子でも、形式上は全員参加の登校班のどこかのグループに名前はあります。そして息子は6年生になってからすぐ、私に教えてくれました。
今日は登校班会議があって、6年生だからって副班長になっちゃった…
登校班に行けてないのに、副班長はまずいんじゃない?
でも、他に6年生が居ないって言われて…
私も息子も困惑しました。だからといって、6年生であるというだけで幽霊班員を副班長にするなんて💦
私はどうしたものかと悩みました。息子も『辞退しようとはしたのだけど…』と言っていました。
6年生であるというだけでは難しい
悩んだ私は早速ママ友に意見を求めてみたわけです。こういうわけなのだけど、どう思う?って。
事情を話してちゃんと断らなきゃでしょ!一年生も入ってきたし、何かあったら大変よ!
おっしゃる通り。さすがです。
一年生のお世話役も兼ねるのだから、6年生であるというだけの理由で普段は不在の人間が副班長の枠を埋めてしまうことは登校班にとっても損失です。
息子は確かに6年生ではあるけれど、その責任を果たせる場合と果たせない場合があるのです。システマチックに割り振られても現場が困る。
今回はそういう例でしょう。そのあたりが、この時期に特有とも言える“互いの理解不足”や“行き違い”というやつかもしれないと感じました。
自分で言う、という息子に任せました
そうして私は息子と今一度話をしました。
やっぱり、副班長はきちんと話して断ろう。お母さんが後で学校に電話しておくね。
だけど息子は『明日、先生に自分で言えるから大丈夫!』と言いました。
私はとても驚きました。本当に言える?やりたくないからやらないのではなく、事情を伝えて分かってもらえるように話ができる?
しかし息子はとても堂々としています。
うん、大丈夫だと思う。実は最近、言いたいことが自分で言えるようになっているって思っているから。
前までは言いたいことがあるのに言えないこともあったんだけど、最近はそうでもないんだよね。
私はそんな息子をとても心強く感じました。気持ちを伝えることや自分の考えを表現することは彼の生きるスキルとしても必須です。そんな力が、少しずつでも息子の中で育まれているのだろうと私はとても頼もしいと感じました。
じゃあ任せるよ。その結果をお母さんにも教えてくれる?
もしもうまく話せなかったらお母さんが後から言うから、あなたは堂々としていなさい。
オッケー!わかったー!
息子のこのような成長は、もしかしたら5年生からの担任教諭による素晴らしいクラス運営の中で育まれたのかもしれませんね。
支えて下さる方に囲まれて、息子は自信を獲得しつつあるのだろう。本当にありがたいことだと感じました。
そうして次の日。
登校班のことを先生に話した。「そうですか」って言ってたー!
良かったね〜!うまく行ったんだね!
自分の力で解決できたじゃん!お母さんはすごいことだと思うよ!自信持ってね!😊
ちょっと心配だったけど、思っていたよりあっさり分かってもらえたー!
それはね、あなたの話し方が良かったからだと私は思うよ😊
まぁね〜♪(←上機嫌)
一応ね、近日中に新年度の個人面談が予定されているので、その時には改めて私からも担任教諭に話しをしようとは思っております。
色々なことが起こりますが、全ての経験は糧になります。どのようなことも自分なりに吸収し、経験値を積み上げていかなくてはなりません。出来ることと出来ないことを自分でしっかり考えて、その環境調整を自分の力で成し遂げようと真正面から向き合う意欲を持ち続けることが重要だろうと思っています。
不測の事態にも息子の成長が見られた、そんな新年度の出来事だったと思います。
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