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#12 続-新型コロナウイルス感染疑い

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息子の特性に気づくまで

みなさんこんにちは✨

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新型コロナウイルス感染症の流行に伴う一斉休校をきっかけに、私の息子は大きく調子を崩しました。

もう限界だ、どこか小児の精神科を受診しよう。(↓#10をご参照ください

そのような状態の我が家に、「私の実母が倒れた」という一本の電話がありました。

私の母(息子の祖母)は大きな苦労をしてきた人で、50代でうつ病になり、当時は東京都内の精神障害者専用のグループホームで暮らしていました。(↓#11をご参照ください

急に慌ただしくなった雰囲気の私に『どういうこと!?どういうこと!?』と、取り乱す息子。

そんな息子を夫に任せて、私は母の搬送先である病院に向かいました。

息子を1人にしておけない

夫に至急帰宅してもらった

↓これまでの経緯は、#1~#11までをご参照ください

午後、東京のグループホームの職員の方より「母が倒れた」と電話を受けました。

すぐに搬送先に向かいたいとは思いますが、極めて不安定な息子を自宅で1人にはさせられません。私はまず息子を1人にしないことが最優先と判断し、夫に至急帰宅してもらうよう連絡を入れてから準備を始めました

一瞬だけ、「とりあえず、息子も連れていくか?」という考えもよぎりました。しかし息子は未知の新型コロナウイルス感染症の流行を過度に怖れて調子を崩してもいるわけだし、そもそもこの頃は息子を外出させること自体が至難のわざだった。母の容態もまだわからないのだし、救急病院はいつ帰ってこれるか読めないので現実的ではない。

まずはそう判断して、私は夫の帰りを待ちました。

 

入院手続きに必要になるであろうもの、長丁場になった場合のモバイルバッテリーや読みかけの本を数冊、母のための簡単な衣類などを用意したあと、私は落ち着いて息子に話しました。

『ばーちゃんが施設で倒れたと連絡があったので、お母さんは今からそちらに行かないといけなくなった。もうすぐお父さんが帰ってくるから、』

と言いかけたその矢先に、息子は

『えっ、ばーちゃんがどういうこと?どういうこと?どういうこと?と取り乱し始めました。

『大丈夫、ばーちゃんは問題ないから。でもお母さんはすぐに行かないといけない。きちんと食事をとって、夜は早く寝るように。』

『えっ、夜まで帰ってこないってこと?なんでなんで?』

『それは今の時点ではなんともわからない。できるだけ早く帰るし、状況がわかったら知らせるからね』

娘を遊ばせながら、息子とリビングのソファに座り、夫の帰りを待ちました。

思ったよりも早かったとは言え、夫の帰宅には1時間ほどかかりました。

それから私は地下鉄に乗り、連絡のあった搬送先の病院へ向かいました。

母の容態

入院はできないのでお帰りください、の繰り返し

指定された病院に到着すると、ちょうど母が車椅子で処置室から連れ出されてきたところでした。

意識は無く、職員の方の話では先ほどまで全身がビクビクとひどく痙攣していたとのこと。

母の着衣は嘔吐物で、ズボンも尿失禁のためひどく汚れていました。

私はこれまで付き添って下さった施設の職員の方に、連絡を受けてから到着に2時間以上もかかってしまったことを深く詫び、そして私が着いたことで職員の方は「仕事があるので」と戻られました。

病院の看護師さんが母の着衣を私が持ってきたものと取り替えてくださることになり、その間に私は医師の診察結果を聞きました。

その医師の言葉は、私を大きく驚かせました。

画像検査の結果、脳に異常は認められず、当初疑われた脳梗塞等ではない。こちらの検査では、目立った異常は見つかりません。今日は入院はできないので、このままお帰りいただいて結構です。

 

『・・・えっ?意識がないまま嘔吐していて、さっきまで痙攣していた人間が、なんの異常もないんですか?』

『ええ、検査上はそうです。血液検査による内科的な問題も見つかりません。今日は入院できないのでお帰りください。

『ではなぜ意識がないのでしょうか?』

『こちらの見解を申せば、寝ているだけ、という状況です。とにかく入院はできませんのでお帰りください

『せめて意識が戻るまで、夜まででもこちらで様子を見ていただけないでしょうか?』

『無理です。とにかく入院はできませんので、会計後お帰りいただいて結構ですと何度も申し上げていますが。

 

着替えを終えた母が車椅子に乗せられて戻ってきましたが、相変わらず意識はありません。

私が寄った時に再び嘔吐をし、それは私の衣類も汚しました。

しかしその病院の医師はそのような状態でも『寝ているだけ』という診断で、明日から大型連休で人手が足りなくなるのであろうことから、絶対に入院は不可能であると繰り返すばかりでした。

『恐れ入りますが、意識のない人間をそのまま帰す対応は聞いたことがありません。それに私1人では、いくら女性とはいえ意識のない大人1人を連れて帰ることは不可能ですし危険です!』

しかし異常がないんです。寝ているだけです。お帰りください。うちの看護師がタクシーに乗せるところまでは手伝ってもいいですから』

ただ、その繰り返しがなされるだけでした。

 

私は病院のあまりの対応に驚いて、信じられないという思いでその押し問答を続けているうちに、母の体がビクンと跳ねました。

私が顔を覗き込むと、母の視線がゆらりと動いたように見えました。

それを見てその病院の医師は

ほら、娘さんが来たのが分かっているんですよ。お帰りくださって結構ですから』

とうんざりした口調で言い捨てて、奥へ戻って行きました。

 

理解不能だったし困った私は、グループホームの職員の方に再び電話をかけました。

職員の方は、『今すぐ私がそちらに行って連れ帰るのを手伝うことは可能だが、意識のない人間を帰すとはちょっと想像ができないから、もう一度救急車を呼んで他の病院に診てもらうことができないか相談してもいいのではないか』と言われました。

 

私は病院を出て、その玄関先に意識のない母をもたれ掛かるようにさせて座らせました。口からダラダラと嘔吐物を出しながら道端に座らされる意識のない痩せた年配女性。

異様な光景でした。

そのまま119番に電話をし、「このような状況なのですが今一度搬送していただくことは可能か」と問い合わせると、現状で痙攣はあるか、嘔吐はあるかと尋ねられました。

『痙攣は私が来てからは一度ビクンと跳ねた程度で今はない、嘔吐はずっと口からダラダラと少量ずつ出ている状況です』

そう話すと、救急車はすぐに病院の前まで来てくれました。

しかし、サイレンの音に気づいたその病院の医師が再び病院の前まで出てきてこちらをチラリと見ました。

その上『うちの検査結果だと異常がない。搬送の必要はない』と救急隊員に向けて検査結果を見せながら説明し出すではありませんか。

すると救急隊員も『医師の指示に従わざるをえません。次の病院に搬送してもこの検査結果があるのでおそらく帰されるでしょう。』と言いました。

『そこをなんとかお願いします。おかしいと思うんです。この母を今夜、素人の私が1人で看病するのは怖いです。』

私は何度もそう訴えましたが、救急車はそのまま帰って行ってしまいました。

どうしようもなくなった私は再び母の入所先施設に電話をし、まだ残っていた職員の方(職員は常駐ではなく通いの施設でした)にタクシーでこちらに来てもらい、母をタクシーに乗せてとりあえず施設に戻りました。

母を連れて帰って様子を見た

母の居室は2階だったので、私が足を、施設の方が腕を持って、階段を登って母を居室に運びました。

『これが寝ているだけという診断は、ちょっと信じられないね』

施設の方もそう言いながらいろいろと手伝ってくれて、『夜中でも、何かあったら連絡をくれて構いませんので』と言って帰宅されました。自宅が比較的近所なのだそうです。

私は敷きっぱなしの母の布団を整えて、嘔吐で布団を汚さないようにタオルを何重にも敷いて母を寝かせ、少なくとも意識が戻るまではここに滞在することになりました。

 

改めて母の部屋を見渡すと、ひどい荒れようにショックを受けました。

これまで母は私の自宅に遊びに来るか、一緒にどこかに外出したり外食したりして会うことがほとんどで、私はこの部屋にはあまり来たことはありませんでした。

当時に母が入所していた施設は、精神障害者の自立を支援するためのグループホームで、衣食住の管理は基本的には入所者に任されていました。

その部屋が、食べたものが床に散乱して腐っていて、弁当の空容器はそのままだし、よく見るとお酒の空き缶も転がっている。小さなテーブルの上はベトベトしていて飲み物が入ったマグカップはひどく汚れたままでした。

母は簡単に料理をすることが好きだったので、『今の施設ではできるだけ自炊をしている』と言っていました。

そのキッチンもカビが生え、床はぬるぬるしていてとても素足では歩けませんでした。

 

そういえば少し前に電話していた時、キッチンにネズミが出たと言っていた。

あれは施設の問題ではなく、母にもう生活管理能力がなかったからなのだ。ようやくそう気づきました。

『東京のグループホームで、自立に向けてどんどん元気になっていっているはずだ』と信じていた母の実態に、私は大きく肩を落としました。

 

私は母を横向きに寝かせて戻らないようにタオルで支えた後に、コンビニに行って、簡単な掃除用品と自分の食事を買って戻りました。

食事を取ったあと、母の嘔吐物を都度拭き取ったり、汚れた服を取り替えたり。その合間に母の部屋を掃除していました。

施設の洗濯機が自由に使用できたので、溜まりぱなしだった母の洗濯物を洗い、干して。そうして母の様子を見ているうちに時間は過ぎ、今頃息子はどうしているだろうかと心配な気持ちで過ごしました。

 

長くなりましたので、続きを次回に書こうと思います。

ちなみにその後、母はずっと嘔吐が続き顔色も悪くなっていきました。夜中に再度救急搬送された総合病院での検査の結果は”非常に危険な状態”というもので、即時ICUに入り救命治療を受けることになったことだけ書いておきます。

最初の病院は、本当にひどい病院だったなぁ。あんな医師もいるんだ、って驚いた。

寝てるだけって…、怖い怖い!そんな誤診をする病院がどうして存続して地域医療に携わっているのか。今更ですが、大変不可思議な思いです。

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息子の特性に気づくまで
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