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映画: 小学校~それは小さな社会~、何を感じるか?

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今の公教育はそれでいいのか?

みなさんこんにちは。
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昨日の日曜日、私と娘はドキュメンタリー映画「小学校〜それは小さな社会」鑑賞してきたところです。話題作であり、私もたまたま勧めを受けて観に行きました。

観終わって、私の率直な感想は、なんか、ものすごい映画だった…ということです。本当に複雑な思いを抱えました。えらいもん作ったな、こりゃ、という感じです。今日はその衝撃を記録しておこうと思います。

受け取り手にさまざまな感情を思い起こさせ得る点で、本当に素晴らしい映画だった。

これは特別な映画ではありません。どこにでもある、一般的な日本の公立小学校の日常です。

それを懐かしいと思うのか、気持ち悪いと思うのか。
私の感想は、明らかにその後者でした。

そして私のその“気持ち悪さ”をヒントを探ろうと、ちょっとウェブ上での感想などをサーチしてみますと、やっぱりね、SNSでも賛否両論が巻き起こっているではないですか。

素晴らしい👏こんなにも人それぞれの感想を惹起させ、考えさせられる映画が他にあっただろうかと感じています。

 

私の気持ち悪さの構成要素は、生徒も先生も大変だね…と感じたことだと思います。

やり方が決まった通りに準備をする。サイズがちょっと合ってない箱に、ぎゅうぎゅうに頑張って押し込める。移動教室はまっすぐきちんと整列してから移動する。並ばんでも行けそうなのに綺麗に並ぶために貴重な時間を費やしている、そんな時間に本でも読みたい子もいるだろうに。

なぜ並ぶのか→それは余計なことをさせないために並ばせている。移動中にうるさいと他の先生がうるさいという相互監視。

そう、手本像は1つだけ。子供同士も相互監視、相互評価と相互指導。学校内には素人警察があちこちにいて、下手なことはできない上に、連帯責任という単語がいつもチラつかされます。授業に4分遅れて来たのは、それは本当にただの「気持ち」の問題だったか?他に何かどうしてもという都合などもあったんじゃないか?上履きを綺麗にきっちり揃えて並べるという瑣末なことから、一時が万事、子供の社会はそうなのか。

教室から出ていってしまう子は引き戻される、落ち着きがない子というだけで、なぜ出てしまったかには言及されない。「先生に断ってから出よう」と言う指導には、具体性があって良いなと思った。

後にフォローはあるにはあるが、ほらみたことかと言わんばかりにクラスメイト皆の前で叱責を受ける経験は、子供次第では取り返しのつかない危険な指導。今度こそ!と思える子は良いけれど、相手を間違えると取り返しがつかないだろうが、大丈夫?立ち上がれなかったら自己責任で、その後は誰も目もくれなくもなり、その子は物語には描かれないままになっていく。ただ、叱責を受けたお子さんは自分で立候補をしているので、もう少し責任感を持ってもよかったのかもしれない。だけどまだ低学年の1年生、それは単に状況を十分に理解できていなかっただけなのでは?とも感じられて複雑だった。

得手不得手があるのは人にはそれぞれ当然です。縄跳びが苦手な子も、縄跳びを絶対に飛ばされる。彼には他に素晴らしい面がたくさんある。一生懸命練習をして、乗り越えて、そのことが彼の成功体験となることは素晴らしいし立派である。どうか彼にはこのまま健やかに育ってほしい。だけど一方、どうしてもできない子だったなら、その子は縄跳びなんかを強いられたために、その後の心の育ちは一体どうなっていってしまうのか?とも考えた。

無言の没収には、否定の感情しか感じません。その通りにしろ、言うことを聞け、言われていないことはしてはいけない、そうできない奴はダメだから無言で取られて仕方ないと言わんばかりだと感じさせられ、苦しい思いを感じました。その子にはもっと大事なことがあるかもしれない、ただ遊んでいただけかもしれないけれどそれはそれ、子供は大人の思う通りに動く人形ではないという前提が学校にあるのか?その活動への意義や意味を大人が子供にしっかり理解させて来れたのか?その辺りはわからなかった。

総じて。

私

私の息子が学校に行かなくなったのも当然やな〜、息苦しいにもほどがある。

外れた時の、否定されっぷりも凄まじい。この学校での否定による自己肯定感の低迷は、今なお息子に残っている。私はそう感じながら、この映画を拝見しておりました。

 

日本人の良さ、美徳、価値観。そういうものはあるでしょう。価値観を植え付け育て上げるには、あまりに綿密で合理的なシステムが日本の公教育なのだと思います。

だけど人は個々に多様であり、それに適応できない子もいることが、全く描かれていないことが私の違和感の本質です。だけど制作側は、きっとそれもわかって作っていると感じました。不登校児がこの中にグングン増えていると、その事実をも暗に指摘しようとする点で、この映画は素晴らしかったと思っています。

それでもこのような従来型の息苦しい指導体系が変わらないのは、教師もまた、学校を出てすぐに教師になっているからだという描写もまた、映画内にありました。教師の多様性を上げることが求められつつ、それが叶っていない現実を上手に見せたと思います。

複雑な気持ち、苦しさ。私が感じたその感想もひっくるめて、これからの議論を進める上で十分に問題提起のたたき台として機能する、そんな映画だったと感じました。

一緒に映画を見た娘はどう感じたかな?と肯定的に尋ねてみたところですが、

娘

んー、長かった、かな(←そうだね😅)。

印象に残ったのは、シンバルの女の子。ピアニカのみんなと居たから自分の練習ができなかったんだと思った。

私

そうだね。自分の仕事を一人でやるというのは、みんなと一緒でやるよりもずっと難しいことなのかもしれないね。

娘

あと、娘ちゃんの学校の先生はあんなに厳しくない(→そんな気はするが、低学年だからかもしれないし、宗教の指導の恩恵かもしれない)。だからちょっと怖かった。

そうやな、まだ1年生の7歳や。娘もまた、娘が通う学校という社会の中で育っていく。

これから彼女が小学校でどんな育ちをするのかを、私はリアルタイムの物語をまた見続けていくのだからと感じました。

もしもご関心のある方は観にいってみてはいかがでしょうか。おすすめです。そんで感想とか色々言い合ったりしたいです👍✨

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